ボルボ、最後の直列6気筒エンジンを堪能 ~ボルボ V60 T6「ポールスター・パフォーマンス・パッケージ」 試乗レポート~(1/4)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:小林岳夫
今や絶滅危惧種! 希少なボルボの直列6気筒エンジンを味わう
クルマの世界で、そう遠くない未来に6気筒エンジンや8気筒エンジンは絶滅危惧種に入ろうとしている。
新開発されたものはその限りではないけれども、既存の多気筒エンジンは、燃費や環境性能ではどうしても見劣りしてしまうからだ。そんな多気筒エンジンは生き長らえることができない。
自動車メーカーは4気筒に過給器やモーターを取り付けて、代わりを務めさせようとしている。いわゆる、ダウンサイジングだ。その中でも、ボルボは積極的にダウンサイジングに取り組んでいる。
現在、ボルボ各車にラインナップされている新開発の2.0リッター 4気筒ガソリン直噴ターボエンジンは、ボルボがスウェーデン・イエテボリ近郊ショグデの地に新設した工場で製造されている最新鋭の4気筒だ。
ボルボの次世代エンジン「Drive-E」は2.0リッター直列4気筒エンジン
開発に当たっては、摩擦の軽減および軽量化を各部品レベルまで掘り下げて追求し、同じ出力の現行エンジンと比較して30-50kgの軽量化とCO2排出量の大幅な低減を実現している。
パワーが必要なモデルにはスーパーチャージャーを追加して装着したり、プラグインハイブリッド化したりして対応する。すでにヨーロッパで発表されている新型「XC90」を2016年に日本導入する際には、最初からプラグインハイブリッドモデルもラインナップされる予定だという。
「XC90はプラットフォームも一新されているから、すべてが新しく、新世代のボルボはXC90から展開されていきます」(ボルボ・ジャパン広報部マネージャーの赤堀淳氏)
つまり、XC90からボルボの新世代が始まるということらしい。
XC90は、この稿の目的ではない。変革を遂げつつあるボルボのモデルラインナップの中にあって、6気筒エンジンを搭載する「T6」モデルが最後のモデルになることをまず取り上げたい。
[ボルボ6気筒エンジンの歴史を改めて紐解く・・・次ページへ続く]
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