新車の「スバル・レヴォーグ」新車購入予算300万円台で、ひとクラス上のステーションワゴン「ボルボ V60」を選ぶのもアリ![どっち買う!?]

  • 筆者: 遠藤 イヅル
  • カメラマン:島村 栄二・原田 淳・小林 岳夫
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日本国内でも扱いやすいサイズ、ハイパワーなフラット4エンジン、安心安全な長距離移動に威力を発揮する伝統のシンメトリーAWD(4WD)で人気が高い「スバル レヴォーグ」。2020-2021日本カー・オブ・ザ・イヤーや、2021年度グッドデザイン賞も受賞するなど高い評価を得ている。ミニバン・SUV時代ですっかり姿を消した、ステーションワゴンの火を灯し続ける存在でもある。

しかしこの価格で、かつてのレガシィのようなひとクラス上の高級ステーションワゴンは買えないだろうか。そこで今回は、スバルと同様に、古くから安全思想を持つボルボのステーションワゴン「V60」の中古車を探してみた。

目次[開く][閉じる]
  1. ボルボ伝統のステーションワゴン「V60」
  2. 北欧の最新プレミアムワゴンを探せ! 3年落ち・走行3万キロ以下・300万円台で検索!
  3. 新車価格600万円オーバーの高級グレード「T5 インスクリプション」もターゲットに
  4. 購入後の満足度が高い「V60」の高級感

ボルボ伝統のステーションワゴン「V60」

古くから、セダンにステーションワゴンのバリエーションを設定してきたボルボ。1980年代には、日本でも「240シリーズ」が大ヒットした。1991年には、240シリーズの後継モデルとして、FFレイアウトを採用した「850シリーズ」が誕生し、のちにこちらは「V70」に改称された。V70は3世代を経て大型化したため、2010年にボディサイズを縮小してスポーティなデザインとした「V60」が登場。2018年のフルモデルチェンジで2代目に発展し、現在に至る。なお、V70の後継は、フラッグシップモデル「V90」が担っている。

現行型のボディは、全長約4.7m・全幅約1.85mで、日本の路上でも苦にならない大きさ。切り立ったテールゲート、肩に入ったエッジなどで、初代よりも四角さ(=ボルボらしさ)が強調され、ボルボの伝統的ワゴンスタイルを継承している。デビュー時には、2リッター直4ガソリンエンジン(254ps)のほか、電気モーターを備えたプラグインハイブリッド(PHEV)仕様の「ツインエンジン」が設定され、性能により「T6(253ps)」「T8(318ps)」に分けられていた。2020年には全グレードがハイブリッド化。PHEV版は「リチャージ プラグイン ハイブリッド」へと名称を変更している。

北欧の最新プレミアムワゴンを探せ! 3年落ち・走行3万キロ以下・300万円台で検索!

ボルボ V60の検索にあたり、価格をレヴォーグの中心販売価格帯300万台に設定。走行距離は3万キロ、年式は3年落ち以内としている。

走行距離3万キロ以内、2018年式までの「ボルボ V60」の中古車を検索!

▼中古車検索条件▼

・メーカー車名: ボルボ

・モデル:V60 2018年式モデル 

・年式:平成31(2018)年~令和3(2021)年

・走行距離:~最大3万キロまで

・価格帯: 300万円台

・修復歴:なし

(2021年11月5日現在 MOTA調べ)

ボルボ/V60
ボルボ V60カタログを見る
新車価格:
619万円999万円
中古価格:
34.1万円769.7万円

新車価格600万円オーバーの高級グレード「T5 インスクリプション」もターゲットに

上記のように、300万円台・3年落ち・3万キロ以下で「ボルボ V60」の中古車を検索してみた結果、16台が表示された(2021年11月5日現在 MOTA調べ)。

主に表示されたのはガソリン版「T5」の標準モデル「モメンタム」と、上位版の「インスクリプション」。後者は3台が検索された。主な年式は2018年で、6台が2019年式である。

新車価格を見ると、2018年9月時点でT5モメンタムは508.2万円、T5インスクリプションが610.1万円なので、その価格差は約100万円だ。

この差額には本革シート、harman/hardonプレミアムサウンド・オーディオシステム、18インチアルミホイール、メッキモーツなどが含まれていた。100万円は決して安くない金額だが、中古車だとこれが意識されない金額になる。

PHEVの「T6」「T8」、および2020年以降のハイブリッドモデルは、さすがに手が届かなかった。

なお、参考までに5年落ち・5万キロ以下へと条件を緩和してみると、台数は倍の30台となった。年式的には先代(2011年式モデル)も検索されるはずだが、表示はすべて現行型(2018年式モデル)のみ。魅力的な装備を持つインスクリプションが11台に増加して、選択の余地を増やしている。

購入後の満足度が高い「V60」の高級感

近年、ボルボの販売は世界中で好調だ。日本でも、ドイツ御三家のメルセデス・ベンツ、BMW、アウディや、輸入車の定番であるフォルクスワーゲン、MINIに次ぐ6位の売れ行きを記録している。さらに車種別に見ると、V60はなんと4位に入る人気車なのだ。その理由が、ドアを開けた瞬間に声が出てしまうほど、高級感あふれる洗練されたインテリアにある。奇をてらわないエクステリアも、ボルボの人気を押し上げているはず。前述のように、本革シートが備わり、外装にメッキモールが付与されたインスクリプションでは、モメンタムでも十分に上質なV60の高級感を、さらに高めている。それが300万円台後半で購入可能なのは嬉しいポイントだ。

世界最先端の安全装備をお手頃価格で手に入れよう

また、ボルボだけあってV60も安全面でも抜かりはなく、全グレードに先進安全・運転支援機能「INTELLISAFE」(インテリセーフ)を標準装備。全車速追従機能付ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)、パイロット・アシスト(車線維持支援機能)など、ここでは書ききれないほどの機能を有する。

サイズや車種の指定がなければ、同じ予算で全く違う視点や、ひとクラス(場合によってはさらに上)のクルマに手が届く。「レヴォーグを買おうと思っていたけれど、V60ってクルマあるんだ、調べてみたら高級感がすごい!これを買うというのもアリかな?」……なんて流れになるかもしれない。これこそまさに、中古車の醍醐味といっても過言ではないだろう。

[筆者:遠藤イヅル]

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遠藤 イヅル
筆者遠藤 イヅル

1971年生まれ。カーデザイン専門学校を卒業後、メーカー系レース部門にデザイナーとして在籍。その後会社員デザイナーとして働き、イラストレーター/ライターへ。とくに、本国では売れたのに日本ではほとんど見ることの出来ない実用車に興奮する。20年で所有した17台のうち、フランス車は11台。おふらんすかぶれ。おまけにディープな鉄ちゃん。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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