あのボルボとはちょっと違う!?ワークス直系のアドオンキット、“ポールスター・パフォーマンス・パーツ”を試す!

あのボルボとはちょっと違う!?ワークス直系のアドオンキット、“ポールスター・パフォーマンス・パーツ”を試す!
ボルボV40 D4 R-Design ポールスター試乗レポート/山本シンヤ ボルボV40 D4 R-Design ポールスター試乗レポート/山本シンヤ ボルボV40 D4 R-Design ポールスター試乗レポート/山本シンヤ ボルボV40 D4 R-Design ポールスター試乗レポート/山本シンヤ ボルボV40 D4 R-Design ポールスター試乗レポート/山本シンヤ ボルボV40 D4 R-Design ポールスター試乗レポート/山本シンヤ ボルボV40 D4 R-Design ポールスター試乗レポート/山本シンヤ ボルボV40 D4 R-Design ポールスター試乗レポート/山本シンヤ ボルボV40 D4 R-Design ポールスター試乗レポート/山本シンヤ ボルボV40 D4 R-Design ポールスター試乗レポート/山本シンヤ ボルボV40 D4 R-Design ポールスター試乗レポート/山本シンヤ 画像ギャラリーはこちら

コンプリートカーと何ら変わらない開発手法が取られている「ポールスター・パフォーマンス・パーツ」

ボルボV40 D4 R-Design ポールスター試乗レポート/山本シンヤボルボV40 D4 R-Design ポールスター試乗レポート/山本シンヤ

ボルボはと言うと今も昔も「安全なクルマ」と言うイメージが非常に強いが、その一方でモータースポーツにも非常に積極的である。かつてグループAに参戦していた240ターボは、不格好なスタイリングながらも圧倒的な速さを見せ「空飛ぶレンガ」と呼ばれていた。

そんなボルボのスペシャルブランドが「ポールスター」だ。ポールスターとボルボのモータースポーツの協力体制は1996年からで、これまでは資本関係のない「公式パートナー」という位置づけだったのだが、2016年7月にボルボがポールスターの株式を100%取得正式な「ワークスチューナー」となった。そういう意味ではワークスチューナーとしては現在最も若いブランドと言っていいだろう。

すでにハイエンド向けは渾身のコンプリートカー「S60/V60ポールスター」を限定発売する一方で、ビギナー向けには量産車向けのエンジンのチューニングプログラム「ポールスター・パフォーマンス・ソフトウェア」を用意。これは専用ECUにより出力アップのみならず“乗りやすさ”を引き上げるアイテムで、2016年は国内発売台数の約10%の装着率を誇る人気商品だ。そして、今回紹介するのが1月に発表されたステップアップ層を狙うアドオンアイテム「ポールスター・パフォーマンス・パーツ」。

VOLVO S60 Polestar TC1(ポールスター・シアン・レーシング)VOLVO S60 Polestar TC1(ポールスター・シアン・レーシング)

設定される車種は2016/2017モデルのV40、S60/V60、そしてXC60で、「エキゾーストセット」、「シャシーセット」、「タイヤ&ホイールセット」、「インテリア&エクステリアセット」の4つを用意。これらのアイテムはボルボ×ポールスターの共同開発で、WTCCに参戦するポールスター・シアンレーシングのドライバーによる評価も実施。つまり、コンプリートカーと何ら変わらない開発手法が取られている。そのため、全て装着するとコンプリートカー相当に仕上げることが可能となるが、決まり事もいくつかある。

1.ポールスター・パフォーマンス・ソフトウェアを装着している事

2.インテリアインテリア&エクステリアセットは他のセットを装着すると装着可

これは「ポールスターのピラミッドに準じてアップデートしてほしい」と「中身あっての見た目」と言うボルボ考えによるもの。単に拡販するのではなく、ポールスターの存在意義やブランド価値を大事にしているのだ。

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解る人には「普通のボルボとちょっと違う!!」と言うオーラがちゃんとある

ボルボV40 D4 R-Design ポールスター試乗レポート/山本シンヤ
ボルボV40 D4 R-Design ポールスター試乗レポート/山本シンヤボルボV40 D4 R-Design ポールスター試乗レポート/山本シンヤ

試乗車はすでに紹介済みの「V40 Rデザイン・ポールスター・エディション(ポールスター・パフォーマンス・ソフトウェアとエキゾーストセット[エキゾーストシステム/リアディフューザー/スポーツエアフィスター]が装着済み)」にシャシーセット(ショックアブソーバー/コイルスプリング)、タイヤホイールセット(19インチアルミホイール&235/35R19のピレリP-ZERO)、インテリア&エクステリアセット(ルーフスポイラー用リップ/スカッフプレート/ドアミラーカバー/ギアシフトノブ/スポーツペダル&フットレスト)を装着というフル装備仕様である。

見た目の部分は、わずかにローダウンした車高と19インチタイヤ&ホイール、ルーフスポイラー用リップとリアディフューザーとさり気ない変更。他のワークスブランドのそれと比べると控えめだが、解る人には「普通のボルボとちょっと違う!!」と言うオーラがちゃんとあるのが凄い。その一方、インテリアは間違い探しレベル(!?)なので、シートやパネル加飾など、大物による差別化があってもいいかな・・・と感じた。

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より曲がりたがる性格ながら、直進安定性などは一切犠牲なし!

ボルボV40 D4 R-Design ポールスター試乗レポート/山本シンヤボルボV40 D4 R-Design ポールスター試乗レポート/山本シンヤ

走りは、ノーマル(Rデザイン)は割とハード目なセットアップだが、その上に19インチタイヤ&ホイールと専用サスペンションをプラスしているので、覚悟が必要だと思っていたのだが、いい意味で裏切られた。

ステアフィールは心地よいダルさはそのままに応答性が引き上げられより自然なフィーリング。フットワークは19インチを履きながらも逆にRデザインのほうがやんちゃに感じてしまうくらいしなやかな足さばきと動的質感がアップしている。

コーナリングはフロントの重さは感じるもののノーマルよりもノーズがシッカリと入ってくれるので、結果的にトレース性やコントロールもアップ。より曲がりたがる性格になっているが、直進安定性などは一切犠牲になっていないのが嬉しい。

また快適性に関しても、硬い/柔らかいで言えば硬めだが、Rデザインのようなガツンと言った硬さではなくショックを上手にいなしてくれるので逆に快適に感じた。ちなみにポールスターはスポーツブランドながらスポーツ一辺倒でなく「スポーツのラグジュアリー」がコンセプトなので納得。

ボルボV40 D4 R-Design ポールスター試乗レポート/山本シンヤ

これらの乗り味はコンプリートカーと同一線上にあるのと、旧世代のプラットフォームながら最新のSPA(スケラブル・プロダクト・アーキテクチャ)が採用されるS90/V90やXC90などの新世代ボルボに似たフィーリング。これは筆者の推測だが、次世代モデル開発で得た知見やノウハウがアドオンパーツを通じてフィードバックされているのだろう。

アドオンパーツながら、装着時の先進安全装備の作動・安全性などは全てチェック済み

ボルボV40 D4 R-Design ポールスター試乗レポート/山本シンヤ

パワートレインはポールスター・パフォーマンスソフトウェアと吸排気系の変更により、出力アップ(190ps/400Nm→200ps/440Nm)はもちろん、ピックアップやレスポンス、伸びの良さ、低音が増したサウンドなど「スポーツディーゼル」と呼んでもいい仕上がりだが、シャシーのレベルアップに更に欲が出てしまったくらいだ。

ちなみにポールスター・パフォーマンス・パーツはアドオンパーツではあるが、ノーマルに準じた品質/耐久性はもちろん、安全性に関しても抜かりは一切なし。装着した際の全ての先進安全装備の作動や衝突時の安全性などが全てチェック済みだ。この辺りは他のワークスチューナーだとこれらの対応が一番難しいと聞くが、さすがボルボである。

ボルボV40 D4 R-Design ポールスター試乗レポート/山本シンヤボルボV40 D4 R-Design ポールスター試乗レポート/山本シンヤ

価格はV40用のコンプリートキットだと1,426,680円(6/30までは1,276,680円)、 V40 Rデザイン・ポールスター・エディション用だと1,124,280円(6/30までは1,024,280円)とかなり高額なオプションとなってしまうが、乗り味を含めてコンプリートカーの70~80%くらいに仕上げられる本気のアイテムだと考えれば納得できる部分もある。逆に一気にコンプリート装着せず、1つずつ違いを感じ取りながらステップアップしていくのもアリだろう。

「あのボルボとはちょっと違う!?」を実現させるスポーティ&ラグジュアリーなポールスター・パフォーマンス・パーツ。ワークスチューナーとしては若いブランドだが、今後は車種ラインナップやパーツをより充実させていくそうなので、ぜひお見知りおきを!!

[レポート:山本シンヤ/Photo:茂呂幸正]

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ボルボV40 D4 R-DESIGN POLESTAR EDTION[ポールスター・パフォーマンス・パーツ装着車] 主要諸元

全長x全幅x全高:4370x1800x1440mm/ホイールベース:2645mm/車両重量:1540kg/乗車定員:5名/駆動方式:前輪駆動(FF)/エンジン種類:「Drive-E」直列4気筒 DOHC 16V インタークーラー付ターボチャージャー 直噴 ディーゼルエンジン/総排気量:1968cc/最高出力: 200ps(147kW)/4000rpm [参考:D4標準仕様:190ps(140kW)/4250rpm]/最大トルク: 44.9kg-m(440N・m)/1750-2250rpm [参考:D4標準仕様:40.8kg-m(400N・m)/1750-2500rpm]/トランスミッション:ギアトロニック 電子制御8速オートマチックトランスミッション(アイシンAW製)/タイヤサイズ:235/35R19

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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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