ボルボV40 D4 R-DESIGN POLESTAR EDTIONが創造する“チューンド・ディーゼル”という新しいスポーツの姿(1/3)
- 筆者: 山本 シンヤ
- カメラマン:茂呂幸正
限定わずか150台!
ボルボのプレミアムコンパクト「V40」D4(ディーゼル)に “R-DESIGN POLESTAR EDTION”が限定150台で2017年1月25日より発売された。ボルボ・ワークス「ポールスター」仕込みのチューニングのワザは、最新クリーンディーゼルと組み合わせると、どのようなシナジーを生み出すのか。これまでにない“チューンド・ディーゼル”という新しいパワートレインの姿、その乗り味について、自動車研究家の山本シンヤ氏が速攻インプレッションをお届けする。
ボルボのエース「V40」にまた新たなスポーティモデルが誕生
ボルボの2016年1月~12月の新車登録台数は、前年比7.8%増となる14,543台と発表された。2016年に発売開始したフラッグシップSUV「XC90」の高い評価はもちろん、2016年7月に発売開始された大幅改良が施された「V40シリーズ」の発売も大きく貢献したと言う。V40は2013年2月に日本導入以降、累計販売は30,603台と、日本市場におけるボルボのエースと言っても過言ではない。
そんなV40シリーズに、ボルボの主力ユニットになりつつある直列4気筒2.0リッターターボディーゼル「D4」エンジンとスポーティな「R-DESIGN(R-デザイン)」を組み合わせたモデル、“V40 R-デザイン・ポールスター・エディション”が発売された。
人気のスポーティグレード“R-Design”
まず、クルマの紹介をする前に「R-デザイン」を簡単におさらいしておこう。
R-デザインはボルボのスポーティ仕様で、多くのモデルにラインナップされる人気のグレードだ。V40ではエクステリアは専用のフロントマスク&アルミホイール、インテリアはナッパレザー仕様のシート&スポーツステアリング&コントラストカラーステッチ、フットワークは専用サスペンション&225/40R18タイヤなどが奢られる。
ちなみにV40での”D4”+”R-デザイン”の組み合わせは、2015年に200台限定で発売されているが、今回は大幅改良モデルがベースなだけでなく、更なる“プラスα”も用意されているのだ。
D4 R-Designにプラスαのピリ辛スパイスが加わった
限定車V40 R-デザイン・ポールスター・エディションのプラスα、1つ目がボルボのワークスチューナー・ポールスターが提案するECUチューニングで、「ポールスター・パフォーマンスソフトウェア」の採用だ。
従来モデルからオプション設定されていたアイテムだが、今回のモデルでは標準装備となっている。中速トルクの向上やスロットルレスポンスの改善、ギアシフトの変速スピードやシフトスケジュールの最適化など、ディーゼルをよりスポーティにリセッティング。パフォーマンスは、190ps/400Nm→200ps/440Nmにアップされている。
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