ボルボ 新型「S60」「V70」[2014年マイナーチェンジモデル] 試乗レポート/竹岡圭(2/3)
- 筆者: 竹岡 圭
- カメラマン:オートックワン編集部
V40に続き、TFT液晶メーターパネルを採用
さて、エクステリアの変化とともに、インテリアもかなり充実度が増しています。こちらも細かいところはカタログ等々でチェックしていただくとして、まずシートに座った瞬間に驚くのが、メーターの変更でしょうね。なんとV40に採用されたTFT液晶メーターパネルが採用されたんです。液晶メーターというと平面なイメージになりがちですが、こちらは枠を設けてあるために立体感がきちんと表現されて、質感の高さが違うんですよね。エコ、エレガンス、スポーツと3種類のテーマが選べるんですが、クルマの性能はまったく変わらず、視覚に訴えることでドライバーの運転の仕方を変化させるというのがユニークな取り組みだと思います。
他にも、ドリンクホルダーの外周まで光るというLEDアンビエントライトや、新イルミネーテッド・シフトノブ、オプションでチョイスできる新スポーツシートやブラックヘッドライナー等々、より自分らしい空間が作り出せるようになったのは嬉しいポイントです。
他社の追従を許さないボルボ独創の安全装備がさらに進化
お次は装備です。ボルボと言えば安全装備ですよね。
まず、V40で採用されたシティーセーフティ50が全車種に装備されたのがひとつのニュース。従来は30km/h未満まで対応していたものが、50km/h未満までと幅が広がったことで、より多くのシチュエーションをフォローしてくれるようになりました。
さらに新装備として、歩行者・サイクリスト検知機能付き追突回避・軽減ブレーキを採用。実は自転車とは追突事故がいちばん多いというITARDA(公益財団法人イタルダ:交通事故総合分析センター)のデータがあるんだそうですが、最近は日本でも(特に都会で)自転車乗りが増えてきましたから、これはかなりの注目装備になりそうですね。
また、先行車がいる部分だけを眩しくないように隠し、周りは明るく照らし出してくれるフル・アクティブ・ハイビーム、自動防眩ドアミラー等々、やはりいちばん多くの情報量を得る目をサポートしてくれる装備は、ありがた味を感じやすいことでしょう。
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