ボルボ 新型「S60」「V70」[2014年マイナーチェンジモデル] 試乗レポート/竹岡圭(3/3)

  • 筆者: 竹岡 圭
  • カメラマン:オートックワン編集部
ボルボ 新型「S60」「V70」[2014年マイナーチェンジモデル] 試乗レポート/竹岡圭
ボルボ S60 T4 SE[2014年モデル/ボディカラー:パワーブルーメタリック(新色)] ボルボ S60 T4 SE[2014年モデル/ボディカラー:パワーブルーメタリック(新色)] ボルボ S60 T4 SE[2014年モデル/ボディカラー:パワーブルーメタリック(新色)] エクステリア・フロント正面 ボルボ S60 T4 SE[2014年モデル/ボディカラー:パワーブルーメタリック(新色)] エクステリア ボルボ S60 T4 SE[2014年モデル/ボディカラー:パワーブルーメタリック(新色)] エクステリア・サイドビュー ボルボ S60 T4 SE[2014年モデル/ボディカラー:パワーブルーメタリック(新色)] エクステリア・リアビュー ボルボ S60 T4 SE[2014年モデル/ボディカラー:パワーブルーメタリック(新色)] エクステリア・リア正面 ボルボ S60 T4 SE[2014年モデル/ボディカラー:パワーブルーメタリック(新色)] ボルボ S60 T4 SE[2014年モデル/ボディカラー:パワーブルーメタリック(新色)] ボルボ S60 T4 SE[2014年モデル/ボディカラー:パワーブルーメタリック(新色)] ボルボ S60 T4 SE[2014年モデル/ボディカラー:パワーブルーメタリック(新色)] 画像ギャラリーはこちら

走りについての変更点、公式アナウンスはないけれど・・・

ボルボ S60 T4 SE[2014年モデル/ボディカラー:パワーブルーメタリック(新色)]/試乗レポート18ボルボ V70 T4 SE[2014年モデル/ボディカラー:エレクトリックシルバーメタリック] 試乗レポート23

とまぁデザイン、装備と多くの変更があるというわけですが、肝心の走りはどうなの?ですよね。実は今回、公式アナウンスでココとココが変わりましたっ!という大きなものはあまりないんです…。

あっ!でも、ひとつだけありました。それはパドルシフトの装着! 実はコレまでボルボにはパドルシフトって無かったんですよね。何か考えがあって採用しないのかしら? と思っていたのですが、実はそうではなかったことが今回判明したことになります。でもそのおかげで、ワインディング等で自分なりのドライビングを楽しみたい!という方には、より打ってつけのクルマとなったと言っていいかもしれません。なんたって最近のボルボのハンドリングは、本当に気持ちイイですからね。

まぁ私の場合は、モノグサなもので、Dレンジに入れっぱなしで走っている時間も長いんですけど…(笑)。だってそれでも十二分に快適なのです。デュアルクラッチトランスミッションが適切なギアをストレスなく選択してくれるし、その際のショックもまったく感じられないので、その分景色を眺めながら優雅なドライブを楽しめちゃうってわけ。ハンドリングが絶妙で、ステアフィールも自然だから、Dレンジだってまったくストレスなく気持ちよーくワインディングを駆け抜けられます。

[※パドルシフトは「S60」「V60」ではT4 SE/T6 AWDに標準装備、「V70」ではT6 AWDに標準装備(T4 SE・レザーパッケージにセット装着)]

ボルボ V70 T4 SE[2014年モデル/ボディカラー:エレクトリックシルバーメタリック] 試乗レポート25

そうそう、モノグサと言えば、ACC(Adaptive Cruise Control:全車速追従機能付アダプティブ クルーズ コントロール)がさらに進化したようで、よりギクシャク感なくついていってくれる感じになったのも高ポイント。今回は高速セクションも長かったこともあり、思う存分使わせていただいちゃいました。

んっ?! でもACCの進化なんて、頂いた資料のどこにも書いてなかったし、説明もなかったなぁ。そういえば走り味は、全体的にフィーリングがよくなってる気がするんだけど、走りに関することころはパドルシフトのことしか記述がなかった…。

(公式アナウンスはないけれど)ボルボらしい生真面目な進化を遂げていた走り

ボルボ V70 T4 SE[2014年モデル/ボディカラー:エレクトリックシルバーメタリック] 試乗レポート10ボルボ S60 T4 SE[2014年モデル/ボディカラー:パワーブルーメタリック(新色)]/試乗レポート16

って、実はそうなんです。2014年モデルのイヤーチェンジには、運動性能に関しては、特にココとココが変わりましたとは明記はされていないんですね。でも、間違いなくブラッシュアップされているというのは、そうですね、100mも乗れば間違いなく感じられると思います。

今回試乗した新型「S60」も「V70」も、より角が取れたというか、ちょっとしたフリクションだったり、ギクシャク感だったりというものがすっかり取れて、同じ四角形でも角を丸めた四角形とでも言えばいいでしょうか。全体的なしなやかさや滑らかさがものすごく向上していたんですよ。やはり全世界の全モデルで年間40万台という販売台数だからこそできる丁寧さって、こういうことなのかもしれません。こういった一見地味目なところをきちんと進化させ続けるというのは、メーカーのクルマ作りに対する真摯な姿勢が感じられて嬉しくなりますよね。

長距離ドライブでこそ実感出来る、ボルボのシートの安楽さ、快適さ

ボルボ V70 T4 SE[2014年モデル/ボディカラー:エレクトリックシルバーメタリック] 試乗レポート1ボルボ S60 T4 SE[2014年モデル/ボディカラー:パワーブルーメタリック(新色)]/試乗レポート21

そうそう、最後に今回ロングドライブしたからこそわかったことがありました!

撮影以外はお食事以外ほとんど休憩せずに走りきったのですが(いえ、途中途中でおみやげ物はしっかりチェックしましたケド)、休憩したいなぁと思うような疲れもなく、腰もまったく痛くならなかったんですよね。ボルボのシートってこんなによかったっけ? 何を隠そう今回実体験した中では、いちばん感動したのはココだったかも。そしてもうひとつ、忘れちゃいけない白河ラーメンは、自家製手打ちの縮れ麺が特徴的。スモーク風味が強めに効かされたチャーシューと相まって、意外とあっさりしつつ味があるという感じ。とっても美味しかったです。あと500kmは楽勝で運転できそうなくらい、楽しく快適なドライブだったから、お次は北海道まで札幌ラーメン食べに行ってみちゃう(笑)!?

[レポート:竹岡圭/Photo:オートックワン編集部]

ボルボ S60 T4 SE[2014年モデル/ボディカラー:パワーブルーメタリック(新色)]/試乗レポート4ボルボ S60 T4 SE[2014年モデル/ボディカラー:パワーブルーメタリック(新色)]/試乗レポート3ボルボ S60 T4 SE[2014年モデル/ボディカラー:パワーブルーメタリック(新色)]/試乗レポート6ボルボ V70 T4 SE[2014年モデル/ボディカラー:エレクトリックシルバーメタリック] 試乗レポート29ボルボ V70 T4 SE[2014年モデル/ボディカラー:エレクトリックシルバーメタリック] 試乗レポート22

ボルボ S60 T4 SE[2014年モデル] 主要諸元

ボルボ S60 T4 SE[2014年モデル/ボディカラー:パワーブルーメタリック(新色)]

全長x全幅x全高:4635x1845(キーレスドライブ装着車は1865mm)x1480mm/ホイールベース:2775mm/車両重量:1540kg/乗車定員:5名/駆動方式:FF(前輪駆動)/ステアリング位置:右/エンジン種類:インタークーラー付ターボチャージャー DOHC 直4 横置き 16V ガソリン直噴エンジン/総排気量:1595cc/最高出力:180ps(132kW)/5700rpm/最大トルク:24.5kg-m(240N・m)/1600-5000rpm/トランスミッション:ギアトロニック(湿式デュアルクラッチ)6速AT/燃料消費率:13.6km/L[JC08モード]/車両本体価格:409.0万円[価格は消費税込み、以下同]

《試乗車には「セーフティ・パッケージ」20.0万円/「レザーパッケージ」25.0万円/「メタリックペイント」8.0万円/「本革スポーツシート」10.0万円/「自動防眩機能付ドアミラー」3.0万円/「ステアリングホイール・ヒーター」2.5万円/「パークアシストカメラ(リア)」6.0万円/「ETC車載器」2.5万円を追加装備し、合計486.0万円》

ボルボ V70 T4 SE[2014年モデル] 主要諸元

ボルボ V70 T4 SE[2014年モデル/ボディカラー:エレクトリックシルバーメタリック] 試乗レポート2

全長x全幅x全高:4815x1890x1545mm/ホイールベース:2815mm/車両重量:1660kg/乗車定員:5名/駆動方式:FF(前輪駆動)/ステアリング位置:右/エンジン種類:インタークーラー付ターボチャージャー DOHC 直4 横置き 16V ガソリン直噴エンジン/総排気量:1595cc/最高出力:180ps(132kW)/5700rpm/最大トルク:24.5kg-m(240N・m)/1600-5000rpm/トランスミッション:ギアトロニック(湿式デュアルクラッチ)6速AT/燃料消費率:13.6km/L[JC08モード]/車両本体価格:479.0万円[価格は消費税込み、以下同]

《試乗車には「セーフティ・パッケージ」20.0万円/「レザーパッケージ」30.0万円/「メタリックペイント」8.0万円/「自動防眩機能付ドアミラー」3.0万円/「ステアリングホイール・ヒーター」2.5万円/「パークアシストカメラ(リア)」6.0万円/「ETC車載器」2.5万円を追加装備し、合計551.0万円》

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竹岡 圭
筆者竹岡 圭

OLを経て、自動車専門誌を皮切りに、モータージャーナリスト活動を開始。国内外のレース、ラリーなど自らモータースポーツ活動に関わりながら、海外のモーターショーを精力的に回るなど、なにごとにも積極的に取り組んできた結果、近年は一般誌、女性誌、Web媒体、新聞、TV、ラジオなど、その活動はとても多彩なジャンルに広がっている。記事一覧を見る

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