【国産派vs外車派】進化し続ける熟した果実「フォルクスワーゲン ゴルフ」|あえて選ぶ外車のススメVol.14(1/2)
- 筆者: 遠藤 イヅル
あえて選ぶ外車のススメ。この企画では「国産車、じゃなくて輸入車」をテーマに、様々なカテゴリーの車種を比較検討します。第14回のテーマは、ちょうど良いサイズで使い勝手もいいCセグメントハッチバック対決。斬新なデザインで話題を呼んだ「トヨタ カローラスポーツ」と、このクラスの揺るぎないベンチマークとして君臨する「フォルクスワーゲン ゴルフ」をご紹介します。
フレッシュなイメージに溢れるハッチバック「トヨタ カローラスポーツ」
1966年に登場以来、現在もその名を残すトヨタ カローラは、言うまでもなくトヨタを代表するビッグブランドです。
しかし、カローラは、長い歴史を持つクルマゆえの悩み……若いユーザー層の確保に苦心するようになり、1997年から発売のプリウスが次第にカローラのポジションに座ったことで、近年のカローラセダンはパーソナルユースよりも「レンタカー」「営業車」というイメージさえありました。
そのためトヨタは、ワゴンモデル「フィールダー」に若々しさを与えて巻き返しを図り、イメージチェンジを継続してきました。しかしトヨタはカローラシリーズ全体をさらに蘇らせるべく、2018年にカローラスポーツ、そして2019年にはセダンとフィールダーを「まったく新しいカローラ像」で生み出したのです。
若いユーザー層の巻き返しなるか
それに先駆けたカローラスポーツは、激戦区の「Cセグメントハッチバック市場」に真っ向から勝負を挑みました。このセグメントには、ベンチマークのフォルクスワーゲン ゴルフと戦うために、各社とも気合の入ったモデルを投入してきます。
カローラスポーツも、優れたハンドリング・心地よい乗り味を持つクルマに仕上がっていて、高い評価を得ています。
モデル末期の「7」は完熟期 次世代モデルの「ゴルフ8」が欧州では登場済み
いっぽうゴルフの現行型は、2012年デビューの7代目。通称「ゴルフVII(7)」とも呼ばれます。ゴルフ7も、新たな時代を作るゴルフとして設計されました。
その核となるのが、「MQB」プラットフォーム。MQBとはドイツ語でモジュールキットを意味します。
セグメントごとに異なっていたプラットフォームを共通化することで、多くの車種を少ない工数で開発ができるため、大いに注目を集めました。
質感も大幅に向上し、かつての「大衆実用車」のイメージを超え、プレミアムハッチバックと呼んでもいいほどの出来は、ライバル車のレベルも底上げしました。
日本未上陸のゴルフ8?
実は、欧州では後継モデルの8代目「ゴルフ8」が2019年秋に登場しているので、本国でのゴルフ7は、旧モデルになってしまいました。しかし日本では、まだしばらく「モデル末期の現行型」。
フルモデルチェンジ直前のクルマは改良に改良を重ねているため、ゴルフ7は熟成しきった完熟果実のような「オイシイ」状態なのです。なお、ゴルフ8の日本上陸は未定です。
カローラスポーツとゴルフ グレードによっては近い価格帯
ライバル車となると気になるのが価格です。カローラスポーツは1.2Lターボとハイブリッドを用意し、前者の最高峰FFモデル「G Z」は254万円、後者の「ハイブリッドG Z」は282万円ですが、バランスが良い中間グレード「G」「ハイブリッドG」は、それぞれ238万円と265万円。
ゴルフではベースモデルで1.2Lターボを積む「TSI トレンドライン」が259万円、2Lターボディーゼルを積む「TDIコンフォートライン」は323万円、1.4Lターボが搭載され最も装備が多い「TSI ハイライン」は338万円という価格設定になっています。
輸入車は据え置き価格で国産車よりお得?
装備の違いがあるため単純な比較はできませんが、カローラスポーツの「G」「G Z」とゴルフの「TSI トレンドライン」は同じような価格帯にあることがわかります。国産車の価格が上がった一方、輸入車の価格はむしろ据え置きなのです。
1990年時点での売れ筋・ゴルフCLi、5ドア・ATは238万円。ちなみに同時期、カローラのハッチバック「FX」の5ドア最上級グレードは、なんと129.6万円でした。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。