トヨタ 新型スープラ 遂に発売! 2シーターに割り切られた“ピュアスポーツ”の凄さとは(2/3)

  • 筆者: 山本 シンヤ
  • カメラマン:和田 清志・佐藤 正巳・トヨタ自動車
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17年ぶりに復活を遂げた新型スープラはどんなクルマ!?

そんな5代目スープラはどのようなモデルなのか? エクステリアは2014年デトロイトショーでお披露目されたコンセプトカー「FT-1」のイメージに近いが、より強調されたロングノーズ/ショートキャビンや先代(A80系)を彷彿とさせるリアフェンダー周りの造形、ダブルバブルルーフ(2000GT)やランプ類を内側によせる手法(2000GTや先代スープラ)など、歴代トヨタスポーツのDNAも盛り込まれている。先代は大型リアウイングが特長だったが、新型は控えめなリップスポイラーのみ。床面がフラットに設計されており、効果的に空気を流す構造になっているため問題ないのだろう。

ボディサイズは全長4390×全幅1865×全高1290/1295mmと、写真で見るよりコンパクトだ。注目は86よりも短い2420mのショートホイールベースとフロント1594/1609mm、リア1589/1616mmのトレッドの関係である。多田さんはこのように語る。

過去の反省から出た答えは“ガチのスポーツカー”

「スポーツカーは基本素性が重要です。これまでトヨタはスポーツカーでも色々な要件を盛り込みすぎて、結果的に中途半端なモデルになってしまっていた反省もありました。そこで5代目は”ピュアスポーツ”としてベストなホイールベース/トレッドを優先したパッケージングを行なっています。そのため後席なしの2シーターに割り切りました」。

歴代スープラを振り返ると、ラグジュアリーなGTカーから徐々にスポーツカーに変貌していったが、5代目はガチなスポーツカーになった……と言う事を意味している。ちなみにホイールベース/トレッド比は運動性能に大きく影響するが、新型スープラはスポーツカーの黄金比に近い1.55を実現する。

ボディカラーも豊富で、スポーツカーには不可欠な黄色の「ライトニングイエロー」と、新規開発されたイメージカラー「マットストリームメタリック」の2色のオプション設定を含む8色を用意する。

“スポーティ”にコダワリ抜いた内装、粋な演出も…

一方、インテリアは上下に薄いインパネと幅の広いコンソールと言う典型的なスポーツカー空間を構築。操作系や構成アイテムを見ると、BMWのインターフェイスが使われているが、兄弟車となるBMW Z4とは異なるデザインなのはもちろん、メーターやシート、そしてドライビングに寄与する操作系の一部はトヨタ専用の部品が用いられる。エンジンスタートボタンを押すとセンターの高精度モニターに「SUPRA」の文字が浮かび上がる演出も……。

ちなみにインテリアカラーは、ドライバーオリエンテッドを強調するスポーティで上質な「イグニッションレッド」と、素材感のコントラストで引き締まった空間を演出する「ブラック」の2色が用意されている。

注目はオーディオで、RZとSZ-RにはJBL製プレミアムサウンドシステム(12スピーカー)を採用するが、ちなみに兄弟車のZ4はハーマンカードン製。どちらもハーマンインターナショナルのブランドだが、クルマと同じように共通のハードを使いながらスープラ/Z4各々のコンセプトに合わせたチューニングが施されているのだ。

エンジンは、3L直6ターボとチューニングの異なる2種類の2Lターボを用意

パワートレインは3種類を用意。フラッグシップとなるRZは、スープラ伝統の6気筒を搭載。340ps/500Nmを誇る3Lターボは、BMWの型式で言うと「B58」。他のモデルにも採用されるが、主要な構成部品の多くが見直されたアップデート版。もちろん、スープラ専用にチューニングが行なわれており、ターボを感じさせない素直な特性とレッドゾーンの7000rpm上までキッチリと綺麗に滑らかに回る気持ち良さに加えて、6気筒らしいエンジンサウンドも実現している。

一方SZ-R/SZは、先代では同じ6気筒ながらNA版が用意されていたが、新型は4気筒の2Lターボが担う。元々6気筒しか考えていなかったようだが、「86からステップアップできる道筋があるといいよね」と言う意見からラインアップが決定したそうだ。車両重量は6気筒モデルよりも100kgくらい軽量なのでワインディングなどでは、むしろ愉しさはコチラに軍配が上がるとか!?

「スープラは6気筒!!」にこだわる人にとっては複雑だが、筆者はモータースポーツ(全日本GT選手権/スーパーGT)では4気筒で戦っていた頃があることを考えれば問題ないだろうと考える。スペックは2種類用意されており、SZは197ps/320Nm、SZ-Rは258ps/400Nmとなっている。

トランスミッションは全車8速ATのみの設定。MT派には残念な部分ではあるが、多田氏は「ATの滑らかさとDSGに負けないシフトスピードとレスポンスの良さを兼ね備えた究極のAT」と自信を見せる。

>>ガチのスポーツカーに難しい考えは不要! 新型スープラが注力したポイントとは[次ページへ続く]

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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

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監修者なかの たくみ (MOTA編集長)

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