ランクルが小さく見える! トヨタの新型SUV「セコイア」は全長5.2メートル級の巨漢ボディで北米デビュー

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トヨタから全長5.2メートル級の巨漢SUV「セコイア」がフルモデルチェンジした。ランクル300と共通のプラットフォームを新採用。しかしランクルにはないハイブリッドを搭載するなど注目の1台だ。

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  1. 新型ランドクルーザー300で新開発のフルフレーム式「GA-Fプラットフォーム」を採用
  2. ランクルには搭載されなかったV6ツインターボ+ハイブリッドの組み合わせに注目
  3. アメリカンサイズでゆとりたっぷりな3列シートレイアウト、先進機能や装備も満載

新型ランドクルーザー300で新開発のフルフレーム式「GA-Fプラットフォーム」を採用

トヨタの大型SUV「セコイア」が2022年1月25日、フルモデルチェンジを果たした。

3代目となる新型セコイアは、新型ランドクルーザー300やレクサス 新型LXで新開発のフレーム式シャシー「TNGA GA-F」プラットフォームを採用した。兄弟車の関係となるピックアップトラック「タンドラ」は、既に先行してフルモデルチェンジを果たしており、やはりこちらもフルフレーム構造を持つGA-Fプラットフォームに刷新されている。

現行型セコイア(2022年モデル)のボディサイズは、全長205.1インチ(5210mm)×全幅79.9インチ(2029mm)×全高77インチ(1956mm)、ホイールベース122インチ(3099mm)で、これを下回ることはないだろう。つまり全長5.2メートル級、車幅2メートル級の巨漢モデルである。

国内最大級のボディサイズを持つトヨタ 新型ランドクルーザー300のボディサイズは、全長4985mm×全幅1980mm×全高1925mm、ホイールベース2850mm(日本仕様・ZXグレード)だから、遥かに上回ることがわかる。

ランクルには搭載されなかったV6ツインターボ+ハイブリッドの組み合わせに注目

注目は、V6 ツインターボガソリンエンジンにモーターが組み合わされたパワートレインだ。

「i-FORCE MAX(アイ フォース マックス)」と名付けられたユニットは、V型6気筒 3.5リッターガソリンツインターボエンジンに電気モーターを組み合わせ、最高出力437馬力と最大トルク583lb-ft(790Nm)を発揮。最大9000ポンド(4082kg)のけん引能力を誇る。

組み合わされるトランスミッションは10速ATで、トランスミッションとエンジンの間にモーターが組み込まれている。これは、すでに大型ピックアップトラック「タンドラ」2022年モデルで発表済みのユニット。タンドラでは電圧288Vのニッケル水素バッテリーがリアシート下に搭載されていることから、新型セコイアでも同様のシステムとなると見られる。

モーターに関する詳細なスペックは発表されていないが、発進時の加速を主にモーターで行うことで燃費効率を向上させる。

またドライブモードを「SPORT(スポーツ)」もしくは「SPORT+(スポーツプラス)」に選択すると、モーター特有の瞬発力も最大限に活用する。

同じGA-FプラットフォームやV6ツインターボエンジンを搭載する日本のランドクルーザーやレクサス 新型LXも、登場前にはハイブリッドの導入も噂されていた。しかし実際には搭載されることはなく、北米で先行デビューというかたちになった。

なお新型セコイアの駆動方式は、2WDもしくはパートタイム式4WDから選択可能だ。

アメリカンサイズでゆとりたっぷりな3列シートレイアウト、先進機能や装備も満載

トヨタ 新型セコイアの室内は3列シートレイアウトで構成される。2列席はグレードにより3人掛けのベンチシートか、2人掛けのキャプテンシートとなる。

3列目席は電動格納が可能なほか、最大6インチ(152mm)のスライド機構、さらにアジャスタブルカーゴシステムにより、様々な荷室アレンジが可能である。

このほかコネクティッド機能や4G回線のWi-Fi機能が備わる14インチタッチスクリーン、12.3インチフル液晶メーター、パノラミックビューモニター、最新の先進運転支援機能「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)2.5」などを標準搭載するなど、豪華で機能的な装備内容となっている。

2022年夏に北米で正式デビュー予定

「セコイア」とは世界最大級サイズの樹木の名で、樹齢2000年にも及ぶという強くて丈夫な樹種のひとつ。トヨタが誇る高い品質や耐久性、信頼性、そして大きなボディサイズも表す。

そんな世界一の性能を誇る新型セコイアの発売は2022年夏の予定。米国テキサス州のトヨタ工場にて生産される。

おそらく日本で販売されることはないだろうが、ハイブリッドユニット「i-FORCE MAX」は国内ファンにとっても気になるところだ。納期の長期化により、直近すぐにランドクルーザー300などに採用されることはなさそうだが、今後の動向にも注目しておきたい。

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:トヨタ自動車]

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トクダ トオル(MOTA)
筆者トクダ トオル(MOTA)

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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