今日から出来るカーボンニュートラルへの第一歩! 電動化時代を20年先取りしていたトヨタ プリウスの底力

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2020年の年の瀬も迫った12月、日本政府が2030年のガソリン車販売禁止を発表し、大きな話題となった。自動車の電動化と聞くと、大変な変革だと感じる人もいるかもしれない。しかし忘れていないだろうか。今ではすっかり当たり前の存在となった「トヨタ プリウス」が、電動化技術をもう20年以上も前から実現したことを。

今日から出来るカーボンニュートラルへの第一歩。電動化モデルとしてのトヨタ プリウスを改めてご紹介する。

歴代「トヨタ プリウス」の偉業を写真で振り返る[画像100枚]

目次[開く][閉じる]
  1. クルマの電動化、今すぐ実現出来る最適解は“ハイブリッド”だ
  2. 20年以上も前から電動化モデルの普及に取り組むトヨタの凄さ
  3. プリウスの圧倒的な燃費性能は今も色あせず

クルマの電動化、今すぐ実現出来る最適解は“ハイブリッド”だ

クルマの電動化と聞くと、いきなり100%電気自動車を想像する人も多いだろうが、それを2030年に完全実施するのは世界中どこでも無理な話だ。航続可能距離を伸ばすためにも必要不可欠な大容量バッテリーの大量生産、割高な販売価格の是正、充電インフラと安定した電力供給元の確保と、解決しないとならない課題は多い。

とはいえ、世界が目指す2050年のカーボンニュートラルに向け、まずは動き出さないことには何も始まらない。その第一歩として、2030年代の実施を目標に、電動化技術を伴わないガソリン車販売の禁止が掲げられたのだ。

中でも現実的な最適解とされているのが、バッテリー・モーターとエンジンの駆動を両立させるハイブリッド(HEV)とプラグインハイブリッド(PHEV)の存在である。

20年以上も前から電動化モデルの普及に取り組むトヨタの凄さ

「エコカーは普及してこそ環境への貢献」を1990年代から掲げていたトヨタ

もはやすっかり当たり前のように思えるハイブリッドシステムだが、日本でここまで広く普及したのはやはりトヨタの功績が大きい。

温室効果ガスの排出量削減に向け、トヨタでは「エコカーは普及してこそ環境への貢献」と掲げ、まずはEV(電気自動車)ではなく、ハイブリッドカーの普及に動いた。これは昨日今日の話ではない。1990年代後半のことである。

しかもトヨタでは、モーター、バッテリー、制御装置といった電動化のコアテクノロジー開発を社内で行うことにこだわり、国内での投資に集中している点も見逃せない。

1997年12月、THS(TOYOTA Hybrid System)を搭載した初代プリウスを発売。2003年9月には、現在も続く次世代型THS IIに進化させた2代目プリウスを発売し、一気に発展を遂げた。

他社を大きく引き離す低燃費性能を確立したTHS II

他社製ハイブリッドシステムの多くが主に発進時の補助をメインとしたものだったのに対し、THS IIは高出力モーターと高効率化されたエンジンとの協調制御を行うことで、全域に渡る効率化を実現。世界トップの低燃費性能を達成することが出来た。

そして2009年5月発売の3代目プリウスで、THS IIの評価はピークに至った。19か月連続の国内販売台数月間1位を達成させるなど、爆発的なヒット作へと成長している。

トヨタの電動化モデル販売、2017年には世界累計1000万台を突破済み

トヨタは2013年7月、プリウスの累計販売台数が300万台を突破したと発表。さらに2017年1月末には、トヨタ製ハイブリッドカーの世界累計販売台数が1000万台を突破したことを明らかにした。

グラフを見てもわかる通り、3代目プリウスが登場した翌年2010年以降の伸びが凄い。2011年12月には、2代目プリウスのコンポーネントを活用したプリウスの弟分、コンパクトなハイブリッド専用車「アクア」も登場し、その勢いに加速をつけた。

翌年2012年、トヨタ製ハイブリッドカーは日本国内だけでも年間60万台を超える生産規模へと急激な拡大を遂げている。

トヨタの試算によると、1000万台のトヨタハイブリッド車によるCO2排出抑制効果は約7700万トン。ガソリンの消費抑制量は約2900万キロリットルにも及ぶという。まさに“エコカーは普及してこそ”である。

プリウスの圧倒的な燃費性能は今も色あせず

プラグインハイブリッド「プリウスPHV」もラインナップ

そこであらためて、今のトヨタ プリウスについて振り返ってみよう。現行型の4代目プリウスは2015年12月に発売を開始。2018年12月にはデザイン変更を伴うマイナーチェンジを実施し現在に至っている。

車両の土台を新開発のTNGA GA-Cプラットフォームに刷新。燃費性能に加え、先進運転支援機能や安全性能を大幅にアップさせたほか、これまで燃費性能に特化するあまり重視されてこなかった運転の楽しさについても見直されている。

2017年2月には、プラグインハイブリッドモデル「プリウスPHV」も追加。大容量バッテリーの搭載によりEVモードでの航続可能距離を大幅に伸ばしたほか、外部給電機能も充実させた。

世界TOPクラスの実力派を200万円台から購入出来る素晴らしさ

プリウスだけが特別なハイブリッドカーである時代はとっくに終わっているのは事実だ。

今やコンパクトカーの「ヤリス」から最高級セダンの「センチュリー」やレクサスの各モデルに至るまで、トヨタのハイブリッドモデルはほとんど全てのラインナップで設定されている。

他方、優れた環境性能を誇るEVも確かに魅力的ではある。しかし最初に記した通りまだまだ課題は多く、誰もが買える状態にはない。

定員5名の実用的なボディサイズで32.1km/L(WLTCモード燃費)の超低燃費性能は、トヨタ車の中だけでなく、今もなお世界の中でも際立っている。そんな世界TOPクラスの実力を持つプリウスが、200万円台から購入出来るのだ! それこそがプリウスの何よりも凄いところなのである。

明日のEVより、現実的な最適解のトヨタ プリウス。クルマの電動化が改めて注目を集めた2021年の今だからこそ、改めて注目し直して欲しいエコカーなのだ。

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:MOTA編集部・TOYOTA]

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トクダ トオル(MOTA)
筆者トクダ トオル(MOTA)

昭和44年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブやキャンプを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから15年余りが経過。乗り換えに悩むユーザーの目線に立った平易なコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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