スバル60周年を祝ってホンモノのラリーカーなど貴重なスバルが大集結!【モータースポーツジャパン2018】

今年はスバル60周年、STI30周年のメモリアルイヤー

2018年4月14日(土)、東京・お台場の特設会場で開催された「モータースポーツジャパン2018 フェスティバル イン お台場(MSJ2018)」では国内自動車メーカー8社(トヨタ、日産、ホンダ、スバル、マツダ、三菱、スズキ、日野)がさまざまな展示を行った。

中でもスバルは2018年が1958年にスバル360を発売してから今年でちょうど60周年、スバルのモータースポーツ活動を担当する「STI(スバルテクニカインターナショナル)も創立30周年を迎えるメモリアルイヤーとあって、MSJ恒例の「レジェンド展示」の一環として大々的なブースを構えていた。その名も「Legend of the SUBARU」だ。

>>60周年の歴史を画像で一挙にご紹介[フォトギャラリー]

MSJ2018の特設ブースに歴代の貴重なスバルが並んだ!

スバルは、スバル360の時代から積極的にモータースポーツに参戦。特にラリーの世界では数多くの成績を残しており、今なお現役でラリーに参戦している。レーシング/ラリーフィールドで培った技術は生産車にフィードバックされ、スバル製品の先進性を常に支え続けている。読者の中にもそれぞれ「スバルのマシンならこれが好き!」というモデルがあるだろう。

「Legend of the SUBARU」では、そんなスバルの歴代ラリーカーを展示。「レガシィ10万km世界速度記録達成車 (1989)」や「レガシィRS (Gr. A/ニュージーランド・ラリー1993優勝車)」、「インプレッサ555(Gr. A/サンレモ・ラリー1996優勝車)」、「スバル 360 (グレートレース2017 参戦車)」など“スバル秘蔵の実車”が持ち込まれ、スバルファンならずとも来場者の注目を大いに集めていた。

また、同時に歴代のスバル生産モデルとSTIが生み出してきたモデルも一堂に展示された。こちらはスバルのWEBコミュニティ(通称スバコミ)にてオーナー募集が行われた個人オーナーのクルマがメインだ。展示は車種ごとにまとめられていて、インプレッサでは貴重な「S201〜S208」の各コンプリートモデル、WRカーレプリカとも言える魅力あるルックスを持つ「22B」や、レガシイでは「S401」「S402」など、WRXのSTIシリーズ各種がズラリと並べられていた。

インプレッサのWRカーがお台場を激走

MSJ2018では特設会場内に設けられたクローズドコースで各種デモランが行われた。

そのメインの一つ「RALLY of お台場デモラン」に、WRX STIの全日本ラリー参戦車が2台登場。どちらも2018年仕様、現役参戦中の最新モデルで勝田範彦選手と新井敏弘選手が華麗なドライビングテクニックを披露した。コースには鉄板を斜めに敷いた簡易的なジャンプ台が用意されていたため、新井選手は期待に応えてWRXをジャンプ台に向かって加速。見事なジャンプを見せた。着地時にフロントのアンダーカウルを地面に擦ってパーツが外れそうになっていたが、それもまた会場を大きく盛り上げた。

そしてそのあと、新井選手はなんと「Legend of the SUBARU」で展示されていた「インプレッサWRC98(1998 サンレモ・ラリー出場車)」に乗り換えてコースイン!コリン・マクレーが実際にドライブして3位に入賞したマシンそのものがお台場を走るとあって、当時WRカーのカッコよさに魅了された筆者は大興奮!

WRカーは1997年に登場した規程でそれまでのGr.Aに比べて大幅に改造範囲が広がったため、大径タイヤとそれを収める大きく張り出したオーバーフェンダー、そびえ立つリアスポイラーは20年経った今でも迫力満点。インプレッサWRカーは1997年に投入され14戦中8勝を挙げ、スバルに3年連続のWRCマニュファクチャラーズタイトルをもたらしたという、忘れえぬ名ラリーカーだ。荒井選手は300psのモンスターマシンを難なく乗りこなし、豪快なドリフトを決めていた。デモランでは勝田選手のWRXも同時に走行。勝田選手が駒のようにマシンをその場で回転させる周囲を新井選手は定常円周回するという華麗なコラボレーションを見せてくれた。

内外の熱い想いに支えられているメーカー、スバル

「Legend of the SUBARU」ではメーカーが保有する収蔵車と、呼びかけに応じて集まった個人オーナーのクルマたちが並んだ。スバル自らが持つ展示車の歴史的重要性はもちろんのこと、 “Sシリーズの祖”で極めて貴重な「S201」などのレアモデルがいずれもミント状態でオーナーが保有し続けていることが素晴らしい。ファンが唸る保存車を持ってくるスバルの「中の人たち」の情熱と、「スバリスト」と呼ばれるスバルを愛してやまないオーナーたちの熱い想いに感銘を受けた展示だった。

[Text:遠藤 イヅル/Photo:和田 清志]

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遠藤 イヅル
筆者遠藤 イヅル

1971年生まれ。カーデザイン専門学校を卒業後、メーカー系レース部門にデザイナーとして在籍。その後会社員デザイナーとして働き、イラストレーター/ライターへ。とくに、本国では売れたのに日本ではほとんど見ることの出来ない実用車に興奮する。20年で所有した17台のうち、フランス車は11台。おふらんすかぶれ。おまけにディープな鉄ちゃん。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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