スバル インプレッサXV 新型車解説
- 筆者: オートックワン 編集部
- カメラマン:富士重工業株式会社
インプレッサに新たなクロスオーバーモデルが登場!
あのインプレッサに新たなモデルが追加された。お馴染みのスペック変更だけという従来のモデル追加ではなく、今度は完全な別ジャンルのモデルだ。
走りに徹するインプレッサはみなさんもご存知と思うが、今回はそんなインプレッサにSUVテイストを加えたクロスオーバーモデル、その名も“インプレッサXV”を新たに投入してきたのだ。
そもそもXVとは「CROSSOVER VEHICLE」の意味を持つ。従来のインプレッサが誇るレスポンスの良い走行性能に、今度はクロスオーバー車独特の高い走破性をプラスした、いわば“アクティブギア”というのが最大の訴求ポイントとなる。
レガシィには派生モデルとしてクロカンSUVのアウトバックがラインアップされているが、インプレッサXVも同様のイメージ。つまり「インプレッサ版アウトバック」的な立ち位置となる。
その証拠に大胆なホイールフェンダーアーチをはじめ、専用フロアバンパー、専用グリル、そしてアウトドアには欠かせないルーフレールや、専用フォグランプといったものも装備されている。これだけでも、ミニマムマッスル的な雰囲気は充分だ。
一方でインテリアは、シートとドアアームレスト、そしてセンターコンソールリッドのステッチにブラウン色を配した、ちょっと洒落た内装を演出。若年齢層に支持されそうなカジュアルでスポーティな空間は親しみやすい。
インプレッサXVのボディサイズは、全長4,430×全幅1,770×全高1,520mm。外装装備の影響もあり、ノーマルのインプレッサに比べて、全長(+15mm)、全幅(+30mm)、全高(+45mm)と若干サイズアップされている。
また、最低地上高155mmという、クロカン仕立ての車高のリフトアップも図られている。ちなみにアウトバックの最低地上高は200mmだから、インプレッサXVは少し地面に近いといった感じだろう。
エンジンは2機種で1.5リッターと2リッターがあり、それぞれに2WD(FF)と4WD(AWD)を備える。1.5リッターは最高出力[81kW(110PS)/6400rpm]、最大トルク[144N・m(14.7kg・m)/3200rpm]、2リッターは最高出力[103kW(140PS)/5600rpm]、最大トルク[186N・m(19.0kg・m)/4400rpm]と、どちらも水平対向4気筒エンジンを搭載し、トランスミッションはマニュアルモード付4速ATと、5MTを設定する。
インプレッサは、以前に「グラベルEX」というXVの先輩のようなモデルもあった。ワゴンボディなのにスペアタイヤをハッチゲートに取り付けるという、独特なクロカンスタイルが印象的だった。まさかそれが名前を変えて蘇るとは。
スバルは主力車種であるインプレッサに、このXVを追加することにより、新たなユーザー層を確保したいとしている。サーファー、スノーボーダーをはじめ、アウトドア派の人々を刺激するそのアクティブフォルムは、4WDをコア技術にもつスバルならではの、一瞬目を奪われてしまう独特な雰囲気を醸し出している。
おまけにエコカー減税50%対象車というのも嬉しい。老若男女を取り込むスバルの新たな戦略には今後も注目だ。
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