[試乗]スバルの深い愛情で育まれ、より魅力も高まったマイナーチェンジモデル／スバル 新型 フォレスター[D型] 試乗レポート(6/6)

スバルらしい実直さが光る、極めて高い機能性

そういった注意点はあるものの、新しくなったスバル フォレスターは機能が全般的に高い。

前述のように十分な最低地上高を確保しながら床が低いため、後席もゆったりと快適だ。身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る同乗者の膝先空間は握りコブシ2つ半。ミドルサイズのSUVでありながら、Lサイズと同等の余裕がある。

価格も割安で、買い得な「2.0i-L EyeSight」の価格は268万9200円に抑えた。

スバル自慢の直噴ターボ「DIT」がいちばん安く手に入るのはフォレスターだった！

そして2.0XTアイサイトもDIT(直噴式のターボ)を搭載しながら312万8760円に収まる。ほかのグレードでは5万4000円でオプション設定されるアドバンスドセーフティパッケージが標準装着され、大径ブレーキなど装備の違いを補正すると、DITが約16万円の価格アップで搭載される計算になる。

ちなみにスポーツワゴン「レヴォーグ」の場合、4WDがセンターデフ式のVTD-AWDに上級化されることもあり、2リッターのDITは1.6リッターのDITに比べると装備差を補正して45万円前後の価格上昇になる。先代レガシィでは、2.5リッターのノーマルエンジンに比べてターボモデルは60万円以上も高かった。

なのでフォレスターは2.0リッター直噴ターボ「DIT」の買い得車でもある。

スバルの自社製品に対する深い愛情を改めて感じられる新型フォレスターの仕上がりぶり

登場して3年を経ながら、大幅なバージョンアップを果たしたフォレスターには、クルマを最後までキッチリと大切に売るスバルの姿勢が明確に表現されている。

それは自社の商品に対する深い愛情の証でもあるだろう。

[レポート：渡辺陽一郎／Photo：和田清志]

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スバル 新型 フォレスター「X-BREAK(エックス・ブレイク) アドバンスドセイフティパッケージ装着車」[4WD] 主要諸元

全長x全幅x全高：4610x1795x1735mm／ホイールベース：2640mm／最低地上高：220mm／車両重量：1510kg／乗車定員：5名／エンジン種類：水平対向4気筒「FB20」型 DOHC 16バルブ デュアルAVCS ガソリンエンジン／総排気量：1995cc／最高出力：148ps(109kW)/6200rpm／最大トルク：20.0kgf-m(196N･m)/4200rpm／トランスミッション：マニュアルモード付リニアトロニックCVT／タイヤサイズ：225/60R17／参考価格：2,808,000円[消費税込/正式発売2015年10月28日予定]