[試乗]スバルの深い愛情で育まれ、より魅力も高まったマイナーチェンジモデル/スバル 新型 フォレスター[D型] 試乗レポート(5/6)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:和田清志
ほとんど意味のないお遊び機能「オートステップ変速制御」に苦言を呈す
ターボのスポーツリニアトロニックCVT(無段変速AT)には、新たにオートステップ変速制御を採用した。アクセルを踏み込んだ状態では、加速時の変速が有段ATのように回転数の上下動を繰り返しながら行われる。特に「S#」(スポーツ・シャープ)モードでは、ステップ変速をクロスレシオ化して高回転域を維持しやすくした。
しかしこのATのステップ変速制御には、ほとんど意味がない。CVTのメリットは、フル加速、経済的な運転ともに、最も効率の優れた回転域を保てることにあるからだ。2.0XT EyeSightのエンジン性能は、最高出力が280馬力(5700回転)、最大トルクが35.7kg-m(2000~5600回転)だから、おそらく5600回転付近が加速性能を最も高められる領域だろう。
ならばフル加速時には、エンジン回転をいち早く高めてこの回転域で固定させ、後を追うように速度が上昇する制御にすべきだ。通常の走行でこの制御を行うと違和感が生じるが、フルにアクセルペダルを踏み込んだ時は、加速力を優先させたい。
加速性能も危険回避に寄与する安全要素のひとつ
ユーザーになってクルマをしばらく使えば、サーキット走行でもない限り、遊びでフル加速をする機会はほとんどない。あるとすれば高速道路への進入などを含めた「危険回避」が中心だ。そこにステップ変速制御といった遊びの要素は持ち込まない方が良いだろう。加速力を優先すべきだ。
フォレスターのATにはM(マニュアル)モードも設定され、パドルスイッチを使って有段AT的な疑似変速を行える。遊びの機能はこれだけで十分。Dレンジにまで余計な制御を入れると、CVTの良さが薄れてしまう。Dレンジはアクセル開度に応じて、滑らかに高効率な変速制御を行うのが好ましい。
[機能性の高さこそフォレスターの魅力・・・次ページへ続く]
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