ロシア版ジムニー!? 新車で買える超クラシカルなロシア車「ラーダ ニーヴァ」
- 筆者: 武内 祐徳(MOTA)
40年以上前から同じ姿で作り続けられているロシアの「ラーダ ニーヴァ(4×4)」をご存じだろうか?
ロシアを代表するこの小型SUVは、非常にスパルタンな造りで日本にもマニアが多いという。そして、あのプーチン大統領が釣りに出掛けるのにも使っているという1台だ。
>>コレが新車で買える!? 40年前から同じスタイルを貫く「ラーダ ニーヴァ」の内外装を見る![全39枚]
この超レトロなルックスの「ラーダ ニーヴァ」とは一体どんなクルマなのか紹介していこう。
日本でもマニアが多い!? ロシアを代表する本格クロカン
ラーダ ニーヴァ(4×4)は、ロシア最大の自動車メーカー「AvtoVAZ(アフトヴァース)」が「LADA(ラーダ)」ブランドで製造・販売している3ドアの小型SUV。ニーヴァはロシア語で「耕作地」を意味し、過酷なダートを走破することを目的に作られた本格クロスカントリー車だ。
ニーヴァは1977年の旧ソビエト時代より生産されており、40年以上フルモデルチェンジされることもなく、マイナーチェンジを繰り返しながら、ほとんど同じ姿で作り続けられている。
写真を見てもらうと分かるように内外装は飾り気もなくクロカンらしいソリッドなスタイルだ。そこにゴツっと主張するバンパーがクラシックな雰囲気を高めている。
ボディサイズは全長3720mm×全幅1680mm×全高1640mmとコンパクト。スズキ ジムニーシエラ(3550mm×1645mm×1730mm)よりも全長が少し大きいくらいのサイズ感だ。
そして中身はというと、フィアット124をベースにしたシンプルな構造のモノコック、前輪独立サスペンション、ロック機構を有するセンターデフ、トランスファーに2速の副変速機を持つ本格的なフルタイム4WD車となっている。その4WDシステムやフロントサスペンションはアフトヴァース独自の設計だ。
パワートレインはマルチポイント式インジェクションのGM製1.7リッターガソリンエンジン、5速のマニュアルミッションを搭載。83馬力/5000rpmで、0-100km/hが17秒と非力(オフロード向けのギア比なので仕方がない)ではあるが、悪路でも街でも扱いやすいような特性となっている。
オプションパーツには自転車を載せられるルーフキャリアなど、アウトドアを楽しめるアイテムを多数用意している。またエンジンを冷やさないためにボンネットに広げて収める布団など、極寒のロシアらしいオプションパーツが用意されているのも面白い。
ロシアでの販売価格は、エアコン無しで51万210RUB(日本円で約76万円)から、エアコン付きのモデルは56万6900RUB(日本円で約85万円)からと超リーズナブル。ちなみにレトロな見た目だが、ABSはもちろん、ISOFIXチャイルドシートマウントなども装備されているので安心だ。
モスクワ国際オートサロン2018では、ラーダの次期モデルを予告する「4x4 ヴィジョン」も登場したので、そちらも近々ご紹介しよう。
40年以上前から同じ姿で作り続けられているロシアを代表する小型クロカン「ラーダ ニーヴァ」をご紹介したが、いかがだっただろうか。日本でもユーザーがいるので、見かけたらラッキーな1台だ。
迷彩柄などカラーバリエーションも豊富なので、フォトギャラリーも是非チェックしてほしい。
>>「ラーダ ニーヴァ」の内外装やカラーバリエーションを画像で見る![全39枚]
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