プレミアムコンフォートタイヤ「DUNLOP VEURO VE304」をテスト|自然に会話が楽しめるタイヤ

  • 筆者: 竹岡 圭
  • カメラマン:小林 岳夫
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2020年3月に発売が始まったDUNLOP(ダンロップ)のプレミアムコンフォートタイヤ「VEURO VE304」を都内の公道でテストした。プレミアムコンフォートと呼ぶに相応しい高い静粛性と操縦安定性は実現できたのか、モータージャーナリストの竹岡 圭が実際に試乗した印象をレポートする。

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目次[開く][閉じる]
  1. 静粛性向上のために投入された様々な技術とは
  2. まるで太鼓のようにタイヤ内で共鳴する音を抑制させる独自技術
  3. 濡れた路面でのブレーキ性能も向上
  4. 自然に会話が楽しめるタイヤ

静粛性向上のために投入された様々な技術とは

「うわぁ~、ものすご~く静かだねぇ」と、みんなで頷いてしまうほど、まず静かさが際立っていたんですよね。

「DUNLOP VEURO VE304(ダンロップ ビューロ ブイイーサンマルヨン)」は、プレミアムコンフォートタイヤとうたわれていますから、静粛性の確保は必須項目です。この静粛性をハイレベルで満たすために、さまざまな技術が使われています。

タイヤから発生する“ノイズ”にもいくつかの原因がある

タイヤから発生されるノイズはいろいろですが、そのノイズの発生源のひとつである溝とピッチ配列を最適化。さらに、その溝を3D波型グルーブとすることで、溝を流れる気流をコントロールしたのがVEURO VE304の特徴のひとつ。

また剛性の異なる素材をより合わせた、ハイブリッドバンドと呼ばれるものをトレッド部に配置することで、路面からの振動を抑制、ロードノイズを軽減しています。数値で言うと、パターンノイズを24%(1.2dBA)、ロードノイズを29%(1.5dBA)低減させているんですって。

ちなみに「ヒュルヒュル」とか「シャー」とかといった具合に聞こえる、速度が変わると周波数が変わる音がパターンノイズ。溝の中の空気が圧縮されて放出される時に発生する音ですね。

対して「ゴー」とか「ガー」とか、特に荒れた路面を走ると大きく聞こえる音がロードノイズです。こちらの原因は、主に路面の凹凸となります。

まるで太鼓のようにタイヤ内で共鳴する音を抑制させる独自技術

そして、実は走行中に聞こえてくる代表的な音がもうひとつあるんです。それは、空洞共鳴音。路面の突起、高速道路の継ぎ目などを乗り越えたときに起きる「パカン、パカン」という音です。ギャップを乗り越えた時に、タイヤ内部の空気が共鳴して発生します。

こちら、太鼓を想像していただくとわかりやすい。太鼓の場合、皮の部分を叩くと、皮の振動が胴の内部で共鳴して増幅され「ドーン」と大きく鳴り響きますよね。この太鼓が鳴り響く原理で、走行中に発生してしまう困った音がタイヤの空洞共鳴音。特に、室内で共鳴し耳障りだと感じる周波数250Hz付近の連続音が厄介だと言われてきました。

それを今回VEURO VE304は、路面の凹凸によるタイヤ内部の空気の振動を抑制するダンロップだけの技術「サイレントコア(特殊吸音スポンジ)」を使って低減してきたというわけです。

独自の特許技術、特殊吸音スポンジ「サイレントコア」の凄すぎる効果とは

「サイレントコア(特殊吸音スポンジ)」の材質は、耐久性に優れた低比重の特殊エーテル系ポリウレタンで、表面積を増加することで吸音効果を向上させ、タイヤ内でスポンジが受ける衝撃を効果的に分散する2山構造の特殊形状を採用しているんですって。ダンロップだけが持つ特許取得済の技術なんだそうですよ~。

このサイレントコアは走行中、道路のつなぎ目などを乗り越えた時に起こるタイヤ内部の空気振動を吸収し、空気の共鳴による車内に響き渡る音(空洞共鳴音)を低減してくれる上、さらに、タイヤトレッド部に受ける衝撃を内側から効果的に緩和してくれるらしく、ロードノイズの低減にも役立ってくれているんですって。

なんだか音が静かだから余計にそんな気分が助長されるのか、道路のつなぎ目を乗り越えた時のショックも吸収されているように思えたんですよね。プレミアムコンフォートタイヤにはピッタリの技術だと思いました。

タイヤのパターン剛性を強化したことで、ふらつきを抑制

また、パターン剛性を適正化したことで、ハンドルを切った時のタイヤの変形が緻密にコントロールされるようで、操縦安定性能が10%向上しています。

例えばレーンチェンジをしたときなどに起こる、耐ふらつき性能がよくなっているということでしたが、普通車に比べれば重心高が高くなるレクサスNXのようなSUVでも、ふらつき感は感じませんでした。印象的には至極滑らか。スーッと舐めるように走ってくれると言えばいいでしょうか。

濡れた路面でのブレーキ性能も向上

ちなみにウェット性能も向上、そしてその性能が長続きするように、摩耗後も溝幅が広がることで水膜の掻き出し性能が落ちないようにしたり、新素材水素添加ポリマーを採用することでゴムのしなやかさを長く保つようにしたりという技術が盛り込まれ、ウェットブレーキ性能の低下率も14%向上しているんだそう。

残念ながら今回の試乗では雨は降らず、ドライ路面でしか試すことはできませんでしたが、よい性能が長く持つというのはやはり嬉しいですよね。

自然に会話が楽しめるタイヤ

とにかく静かでコンフォータブルな快適空間を保ちたいという方にオススメしたいタイヤなので「どうもウチのクルマ路面から入ってくる音がうるさいんだよねぇ~」と感じている方は、履き替えを検討してみてはいかがでしょうか? 

もっと会話が楽しめるドライブになること請け合いです。

[筆者:竹岡 圭/撮影:小林 岳夫]

VEURO VE304 公式動画【ダンロップ】

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竹岡 圭
筆者竹岡 圭

OLを経て、自動車専門誌を皮切りに、モータージャーナリスト活動を開始。国内外のレース、ラリーなど自らモータースポーツ活動に関わりながら、海外のモーターショーを精力的に回るなど、なにごとにも積極的に取り組んできた結果、近年は一般誌、女性誌、Web媒体、新聞、TV、ラジオなど、その活動はとても多彩なジャンルに広がっている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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