ポルシェが高出力のEV用急速充電器『ターボチャージャー』を独自開発! 充電性能や設置場所、充電コストは?

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ポルシェ初のEVスポーツで世界的にも評価の高い『ポルシェ タイカン』だが、充電設備やコストへの不安により二の足を踏んでいるユーザーも多いことだろう。

それらの不安に対処するため、タイカンが装備した大容量バッテリーについて、そしてポルシェが独自開発したEV用急速充電器『ターボチャージャー』などの充電インフラについてご紹介しよう。

目次[開く][閉じる]
  1. ポルシェはEVの充電問題をどう解決していくのか?
  2. 国内最大出力となるポルシェ独自の高速充電器
  3. 気になる!タイカンの充電場所と充電コスト

ポルシェはEVの充電問題をどう解決していくのか?

現在、世界的に加速している自動車の電動化。

それはピュアスポーツカーメーカーのポルシェであっても他人事ではなく、2020年から(受注は2019年冬から)ポルシェ初の量産電気自動車となる『タイカン』をリリースしているのは多くの人がご存知のことだろう。

そのタイカンは電気自動車(EV)でありながら、ポルシェでしか味わえない走りを提供してくれるモデルだ。国内外からも高い評価を集めており、それならばと気になっている人も多いのではないだろうか。

ただ、そこで気になってくるのがやはり“充電問題”だ。

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国内最大出力となるポルシェ独自の高速充電器

さすがにこのクラスの車両の購入を検討しているユーザーであれば、この1台ですべてを賄おうとすることは少ないかもしれないが、セダンというキャラクターを持つタイカンだけに長距離ドライビングを楽しみたくなることもあるだろう。

タイカンはもっともベーシックな仕様でも、71.0kWhとなかなかの大容量バッテリーを搭載している(他社でも大容量モデルは55~62kWh)。しかし、通常の急速充電器を使用しても十分な電力を充電するためにはかなりの時間がかかってしまう。

しかし、案ずるなかれ。ポルシェジャパンではスイスに本社を置く電力関連企業であるABB社とタッグを組み、CHAdeMO規格の充電器『ポルシェ ターボチャージャー』を独自開発したのである。

このポルシェ ターボチャージャーは液冷方式を採用することにより国内の急速充電器としては最大出力となる150kWを実現し、バッテリーが空の状態から80%までの充電はわずか24分(71.0kWhバッテリーの場合の参考値/走行距離約300km)。そして10分の充電で、航続距離をおよそ100km上積みしてくれるのだ。

気になる!タイカンの充電場所と充電コスト

ちなみに現在、日本に設置されている一般的なEV用急速充電器は90kWが最大で、高速道路のサービスエリアに設置されているもので40~50kW、コンビニなどに設置されているものの中には20kW前後のものもある。そのことからも、150kWという出力の高さがお分かりいただけることだろう。

なおポルシェ ターボチャージャーは全国のポルシェ正規販売店への導入だけでなく、東京、大阪、名古屋のランドマーク施設に設置予定の『ポルシェ ターボチャージング ステーション』にも導入される予定となっているため、わずかな充電時間だけでタイカンによるロングドライブを楽しむことができるというワケである。

わずか1,500円ほどで満充電が可能

もちろん、自宅に充電設備を設置できるユーザーであれば駐車中に充電することも可能だ。夜間電力割引プランなどを活用すれば71.0kWhバッテリーを満充電するためのコストはわずか1,500円ほどとなるから、タイカンは圧倒的低コストでポルシェらしい走りを堪能できるモデルということも言えるだろう。

EVにはどうしても充電の煩わしさや、充電インフラへの不安などにより購入を思いとどまってしまうこともあるだろう。しかし、ポルシェ ターボチャージャーに対応しているタイカンであれば、その不安は解消されたといっても過言ではないのである。

[筆者:小鮒 康一]

ポルシェ/タイカン
ポルシェ タイカンカタログを見る
新車価格:
1,226万円2,515万円
中古価格:
848万円2,267.6万円

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小鮒 康一
筆者小鮒 康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後に急転直下でフリーランスライターへ。国産旧車に造詣が深いが、実は現行車に関してもアンテナを張り続けている。また、過去に中古車販売店に勤務していた経験を活かし、中古車系の媒体でも活動中。最近では「モテない自動車マニア」の称号も獲得。記事一覧を見る

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