日産車を雪上でイッキ乗り！ モーター駆動の醍醐味“ワンペダルドライブ”の魅力とは(4/5)
- 筆者： 嶋田 智之
- カメラマン：オートックワン編集部・日産
ピュアEV リーフとe-POWERの違いをハッキリと知れた
そして、ピュアEVのリーフである。e-POWERとe-POWER 4WDに感心させられたり楽しませてもらったりした後だったのに、またしても！ だった。
こちらも前輪駆動のモデルであり、発進やコーナリングについてはe-POWERとほぼ同じような安心感を持って走ることができた。いや、重心の低さが感じられる分、さらに安定感があったと言えるかも知れない。
リーフの場合はトルク制御を1万分の1秒単位で行っているというが、もちろんその緻密さの一つ一つをドライバーが感じとる事などできるはずもなく、ただただ安定感や扱いやすさとして受けとめる以外にない。
e-POWERとの明確な違いとは
そして、ここがe-POWERとの違いがはっきりと現れる所なのだけど、アクセルペダルをOFFにしたときの減速フィールの強力さと柔軟さ、そして安定感がリーフの方が一枚上手だった。
理由はアクセルペダルをOFFにして回生ブレーキが働くのはもちろん一緒なのだが、こちらは同時にメカニカルブレーキも作動して、共同で減速にかかるからである。リーフは前輪駆動だからモーターによる回生ブレーキは前輪に対してのみ働くことになるわけだが、同時に4輪のブレーキも働いて協調制御されるから、より強力な減速と安定感を得ることができるのだ。
それはそのままワンペダルドライブをさらに優れたものにしていて、e-POWERよりもさらにリズムが作りやすく、さらにスムーズで、そして走らせることそのものを楽しむことができた。これに慣れてしまうと、内燃機関のエンジンだけで走ることに物足りなさを感じる人というのも出てくるかも知れない。
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本人いわく「ヤミ鍋系」のエンスー自動車雑誌、『Tipo』の編集長を長く務め、スーパーカー専門誌『ROSSO』の総編集長を担当した後、フリーランスとして独立。2011年からクルマとヒトに照準を絞った「モノ書き兼エディター」として活動中。自動車イベントではトークのゲストとして声が掛かることも多い。世界各国のスポーツカーやヒストリックカー、新旧スーパーカー、世界に数台の歴史的な名車や1000PSオーバーのチューニングカーなどを筆頭に、ステアリングを握ったクルマの種類は業界でもトップクラス。過去の経歴から速いクルマばかりを好むと見られがちだが、その実はステアリングと４つのタイヤさえあるならどんなクルマでも楽しめてしまう自動車博愛主義者でもある。1964年生まれ。記事一覧を見る
自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。
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