日産車を雪上でイッキ乗り! モーター駆動の醍醐味“ワンペダルドライブ”の魅力とは(2/5)

  • 筆者: 嶋田 智之
  • カメラマン:オートックワン編集部・日産
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e-POWER、e-POWER 4WD、100%ピュアEVの実力を試す!

今回はe-POWER、e-POWER 4WD、100%ピュアEVと3つのシステムを試すことができたのだけど、どれもが素晴らしかった。

その走らせやすさ! その安定感! より正確に言うならワンペダルドライブを可能にするモーター制御の緻密さと完成度の高さに心を動かされたわけなのだけど、おかげで僕は始終ニヤニヤしていたと思う。自然にニヤニヤしちゃうのだ。あまりに出来映えが良かったから。

まずは、スタンダードなe-POWERだ。搭載しているガソリンエンジンの役割はあくまでもバッテリーを充電するための発電用であり、バッテリーからの電力を前輪に備わるモーターに送ることで走行する。

滑りを知らない? e-POWERのチカラとは

まず試乗したのは、セレナ e-POWERとノート e-POWER NISMO Sというそれぞれ目指すベクトルがやや異なる2台。だけど駆動、回生ブレーキともに前輪のみというシステムでありながら、所々凍り付いてミラーバーンのようになった圧雪路の上でもビックリするくらい安定して走れるという点では全く同じだった。

下手すると歩いているだけで自分がスピンしそうになるぐらいの路面状況。スタッドレスタイヤを履いているとはいえ、何の気なしにアクセルペダルを踏んで発進してみても前輪がホイールスピンをしたりはせず、スルッと発進していくのだ。おっ? と思って加速の途中でアクセルペダルをわざとラフに深く踏み込んでみても、どうってことない。

タイヤがグリップを失って飛び出しちゃうんじゃないか? という気配なんて微塵もなく、当たり前のようにスピードを上げていく。コーナーでも同様。よっぽど物理の法則を越えたドライビングでも試みない限り、前輪が逃げていってしまったり後輪が弾け飛ぶように滑り出してしまったりすることはない。

回生ブレーキが生む安心感

それにも増して感心したのは、ワンペダルドライブによる回生ブレーキである。こうした路面ではブレーキペダルを踏むことに躊躇いを感じる場面に遭遇することがあるけれど、そんな時にはアクセルペダルを踏む右足のチカラを緩めるだけで、効果的に減速することができるのである。

しかも加減速を担うモーターと、駆動の加減や横滑りの加減を司るVDC(ヴィークル・ダイナミクス・コントロール)という装置が巧みに連携し、ものすごく繊細な制御を行っているから、4本のタイヤが路面を常にしっかり捕らえているような感覚があって、それが大きな安心感を生んでいる。

>>ノート e-POWER NISMO Sは雪上でも“ワンペダル”でスポーツ走行ができてしまう[次ページへ続く]

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嶋田 智之
筆者嶋田 智之

本人いわく「ヤミ鍋系」のエンスー自動車雑誌、『Tipo』の編集長を長く務め、スーパーカー専門誌『ROSSO』の総編集長を担当した後、フリーランスとして独立。2011年からクルマとヒトに照準を絞った「モノ書き兼エディター」として活動中。自動車イベントではトークのゲストとして声が掛かることも多い。世界各国のスポーツカーやヒストリックカー、新旧スーパーカー、世界に数台の歴史的な名車や1000PSオーバーのチューニングカーなどを筆頭に、ステアリングを握ったクルマの種類は業界でもトップクラス。過去の経歴から速いクルマばかりを好むと見られがちだが、その実はステアリングと4つのタイヤさえあるならどんなクルマでも楽しめてしまう自動車博愛主義者でもある。1964年生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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