ここまで進化した! あると便利な軽自動車の「ACC」各メーカー性能の違いは?【I LOVE 軽カー】(2/2)
- 筆者: 工藤 貴宏
最新車種別ACC比較
冒頭に書いた通り、そんなクルーズコントロールはいま、軽自動車にも搭載が進んでいる。しかも主流は速度を自動調整してくれるACCなのだからうれしい限りだ。ただし、車種によって機能内容には違いがあるので、購入の際はしっかり確認しよう。わかりやすいように、各メーカーの最新車種のクルーズコントロール事情をまとめてみた。
ホンダ N-WGN
クルーズコントロール機能に関してはホンダの最新システムを搭載しているN-WGN。全車に標準装備(オプションとして非搭載仕様も設定)しているのがうれしい。全速度領域で作動し、停止保持機能まで付いているのだから機能的には最高水準だ。
参考までに、同社でも人気の「N-BOX」は1世代前のタイプで、全車に標準装備するものの渋滞時は非作動(速度が約30km/hまで落ちると作動が停止する)。完全停止時の停止保持機能も持たない。
スズキ ハスラー
ターボエンジン搭載車だけACCが標準装備されるハスラー。渋滞中も作動するが、停止保持まではおこなわれない。
現時点で、スズキは停止保持機能を持つACCを搭載しているモデルを用意していない。今後に期待したいところだ。
ダイハツ タント
かつて「ムーヴ」で軽自動車初のACCを搭載したダイハツ。昨年登場したタントからシステムを刷新し、全車速対応となっている。ただし、停止保持機能は非搭載。2020年6月10日に発売開始されたばかりの「タフト」からは停止保持機能も組み込まれている。
日産 ルークス/三菱 eKスペース
日産 ルークスは上級グレード(先進装備をパッケージ搭載するタイプ)に標準装備。三菱版のeKスペースとeKクロススペースは上級グレードへオプション設定としている。どちらも渋滞対応かつ停止保持機能付きと、機能的には最高水準だ。
ホンダ N-WGN | スズキ ハスラー | ダイハツ タント | 日産 ルークス | 三菱 eKスペース eK Xスペース | |
---|---|---|---|---|---|
全車標準 | 全車標準 | 一部グレードに | 一部グレードに | 一部グレードに | 一部グレードに |
作動速度領域 | 全車速 | 全車速 | 全車速 | 全車速 | 全車速 |
作動上限速度 | 135km/h | ー | 115km/h | 115km/h | 115km/h |
渋滞完全停止時停止保持 | 〇 | × | × | 〇 | 〇 |
前車発進アラーム | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
一度使うと手放せないほど便利なACC
「渋滞対応」や「停止保持」などの機能は、自分がクルマを使う環境によってありがたみが変わってくる。
東京、大阪、名古屋など大都市に住んでいて都市高速まで含めた高速道路で渋滞に巻き込まれることが多いなら、それらはぜひ欲しい。日常的とはいわないまでも、週末の遠出などで高速道路の渋滞にはまるのであれば、一度使うと手放せないほど便利と感じるだろう。もちろん、停止保持まで付いているほうがより便利に感じるのはいうまでもない。
[筆者:工藤 貴宏]
※「最新車種別ACC比較」は2020年6月現在の状況です。
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