日産 新型ノート登場で勢揃い! トヨタ・ホンダ・日産から2020年に登場の国産コンパクト、けっきょくどれがお得!?(1/2)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:小林 岳夫・和田 清志・茂呂 幸正
2020年はコンパクトカーの当たり年だ。2月にトヨタ ヴィッツが名前を変えヤリスとなって新登場。次いでホンダ フィットもフルモデルチェンジを実施した。そして年末の12月23日、日産がノートをフルモデルチェンジする。新型ノートの概要は既に11月24日に発表されており、筆者も実車を既に確認済みだ。そこで今回は、3大メーカーのコンパクトカーを徹底比較する。
お好みはどれ!? 日産 新型ノート登場で勢揃いした国産コンパクトカーのライバル3台を写真でサクッと比較してみる[画像80枚]
新型ノート・ヤリス・フィットのサイズや小回り性能を徹底比較
ボディサイズと小回り性能
フルモデルチェンジを受けたノートは、ハイブリッドのe-POWERのみを搭載し、通常のガソリンモデルは廃止された。そこでライバル車になるトヨタ ヤリス ハイブリッド、ホンダ フィット e:HEVと比べてみたい。
まずボディサイズは、新型ノートの場合、全長が4045mm、全幅は1695mm、全高はSとFが1505mmで、Xは1520mmだ。ヤリスは全長3940mm×全幅1695mm×全高1500mm。フィットは全長3995mm×全幅1695mm×全高1515~1540mm(クロスターを除く)になる。
日産 ノートは新型になってボディを先代から55mmほどコンパクトに抑えたが、それでも全長は4mを超える。最も小さいのはヤリス、次いでフィット、新型ノートの順番だ。最小回転半径はノートが4.9mで、ヤリスは4.8~5.1m、フィットは4.9~5.2mになる。小回り性能はほぼ横並びだ。
新型ノート・ヤリス・フィットの視界の良さや内装の質感をチェック
運転席からの視界が良いのはフィット
運転席からの視界は、ホンダ フィットが最も優れている。
フロントピラー(柱)の配置を工夫して、斜め前方が見やすい。水平基調のボディにより、側方や後方の視界も良い。次はノートになる。ヤリスはサイドウィンドウの下端を後ろに向けて大きく持ち上げたので、斜め後方の視界を妨げている。
内装の質感は新型ノート優勢
次はコンパクトカー3台の内装を比べる。
インパネ周辺の質感は、設計の新しさもあって日産 新型ノートが上質だ。トヨタ ヤリスはコンパクトカーの平均水準になる。ホンダ フィットはステアリングホイールが2本スポークで、インパネの上面は平らに仕上げた。見慣れない印象だが、前方やメーターの視認性は良い。フィットは視界も含めて、見栄えの良さよりも機能を重視している。それでも質感に不満はない。
前席の座り心地は、ノートにボリューム感があり、ヤリスは一般的な座り心地だが、背もたれが左右から腰の近辺を包み込む。フィットは、背もたれの下側が少し硬く体の支え方が良い。どのクルマも座り心地は良好だ。
新型ノート・ヤリス・フィットの後席や荷室の広さを比べてみる
後席が狭いヤリス、フィットとノートは十分な空間を確保
いっぽう後席は3台で足元空間の広さが異なる。
最も広いのはフィットで、身長170cmの大人4名が乗車した時、後席に座る乗員の膝先には握りコブシ2つ半の余裕がある。2位はノートで、前述の測り方によると、後席に座る乗員の膝先空間は握りコブシ2つ分だ。
ヤリスは最も狭く、握りコブシ1つ少々に留まる。後席に座る乗員の足が前席の下側に収まるため、4名乗車は可能だが、後席に座ると窮屈感が伴う。ヤリスの後席を頻繁に使う用途があるなら、実車の空間はしっかりチェックしておきたい。
荷室の広さもフィットとノートが優勢だがヤリスにも工夫あり
荷室もフィットが広い。燃料タンクを前席の下に搭載したことで荷室の床が低く、多量の荷物を積める。後席を床面へ落とし込むように畳むと、フラットなボックス状の空間に変更できる。後席の座面を持ち上げて、車内の中央に背の高い荷物を積むことも可能だ。
次に荷室が広いのはノートだが、後席を格納すると、荷室床面との間に段差ができる。リヤゲート下端部との間の段差も大きめだ。それでも荷室容量には余裕がある。
ヤリスは荷室長が短めで、リヤゲートを寝かせたから、背の高い荷物を積みにくい。その半面、荷室に装着されたボードによって、平らな空間に変更できる。リヤゲートのヒンジは前寄りに備わり、開閉時に後方への張り出しが少ない。駐車時にボディ後方の余裕が乏しい時でも荷物を出し入れしやすい。
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