日産 新型ノート登場で勢揃い! トヨタ・ホンダ・日産から2020年に登場の国産コンパクト、けっきょくどれがお得!?(2/2)

  • 筆者: 渡辺 陽一郎
  • カメラマン:小林 岳夫・和田 清志・茂呂 幸正
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新型ノート・ヤリス・フィットの低燃費性能&先進運転支援技術も比較

ヤリスの圧倒的な低燃費性能が光る

ハイブリッドで大切な低燃費性能についても、WLTCモード燃費で比較してみよう。

2WD車の場合、トヨタ ヤリスが最も優れていて35.4~36km/Lだ。日産 新型ノートは28.4~29.5km/L、ホンダ フィットは27.2~29.4km/Lになる。ヤリスの低燃費ぶりが際立つが、ノートやフィットも十分に良好な燃費性能だ。

新型ノートに採用されたプロパイロットに注目

安全装備はヤリスが最も進歩的だ。右左折する時に、直進してくる車両や横断歩道上の歩行者を検知して、衝突被害軽減ブレーキを作動させる。ノートもドライバーから見えない2台先を走る車両を検知して、異常が生じた時は早期に警報を発する。

車間距離を自動制御できるクルーズコントロールなどの運転支援機能は、ノートのプロパイロットに注目したい。

先行車がいない場合、従来のクルーズコントロールでは設定された速度でカーブに進入するが、ノートではカーナビ情報と連携させて、必要に応じた減速を行う。カメラセンサーが制限速度を読み取り、ディスプレイの表示と併せて、設定速度を切り替える機能も備わる。

ノートとフィットのクルーズコントロールは全車速追従型だ。パーキングブレーキが電動式だから、追従停車した後の時間が長引いた時は、自動的にパーキングブレーキを作動させる。

その点でヤリスはパーキングブレーキがレバー式で、クルーズコントロールも、速度が時速30キロ未満まで下がると解除されてしまう。ヤリスの衝突被害軽減ブレーキは進歩的だが、運転支援機能には逆のことが当てはまる。

意外に異なる3台のキャラ! 新型ノート・ヤリス・フィットのベストグレード、そして買い得なのはどのクルマだ!?

グレード選びに迷ったらこれがおススメ!

次はベストグレードを考えたい。

新型ノートでは最上級のX(218万6800円)を選ぶ。このグレードでないと、新型ノートの大きな特徴であるプロパイロットなどをオプション装着できない。LEDヘッドランプ、SOSコール、インテリジェントアラウンドビューモニターなどもオプション設定になっているから、欲しい装備をあれこれ選ぶと金額がかさんでしまうので注意が必要だ。

トヨタ ヤリスではハイブリッド Z(229万5000円)がベストだ。ノートXに比べて約11万円高いが、LEDヘッドランプ、運転支援機能、ディスプレイオーディオなどを標準装着している。装備内容を考えれば割高ではない。

ホンダ フィットはe:HEV ホーム(206万8000円)がベスト。運転支援機能やLEDヘッドランプも標準装着され、シートアレンジは多彩だ。雰囲気は少し地味だが、機能を充実させて、価格は割安だから買い得度が最も強い。

ヤリスは2名乗車向き、ホントに買い得なのはフィットだった!

以上のような車両の性格を考えると、ヤリスは2名以内の乗車で使うパーソナルユーザー向けだ。フィットは後席や荷室が広くファミリー層や実用重視のユーザーに適する。視界が良いので、初心者ドライバーも安心できる。実用性が最も高く、価格も含めると一番買い得だ。

新型ノートはライバル2台の良いとこどりだがちょっと割高か

日産の新型ノートは、ヤリスとフィットの中間的な存在になる。後席と荷室も相応に広いので、ファミリーにも対応できる。外観は個性的で内装も上質だから、趣味性を重視するパーソナル指向のユーザーにも適する。プロパイロットを進化させたので、長距離ドライブに出かける機会の多いユーザーにも向いている。

フィットに比べ価格にやや割高感があるが、特に運転支援機能の先進性を重視するユーザーには、新型ノートを推奨したい。

[筆者:渡辺 陽一郎/撮影:小林 岳夫・和田 清志・茂呂 幸正]

日産/ノート
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新車価格:
229.9万円269.1万円
中古価格:
9.8万円323万円
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中古価格:
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筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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