プロが教える車中泊を閉館後の日産ショールームで実践!(2/2)
- 筆者: 中込 健太郎
- カメラマン:中込 健太郎
実はクルマによって設営過程は千差万別
いよいよ教わった知識を生かして実際に車中泊をスタートしてみるわけだが、実際にやってみると、今回の企画がワークショップ形式である意味を実感することになった。というのも、クルマが変わるとちょっとした設営過程や作業項目、方法が違うのだ。
説明はリーフで行われたが、筆者が作業をしたのはエクストレイル。窓の大きさや傾斜、サンバイザーのレイアウトなど、リーフよりも大きく、コツがいる。同じ日産車でもこういう違いがあるのだから、実際に自分の愛車でやってみることが大切だというのは言うまでもない。
エクストレイルの車内で仮眠のつもりが「爆睡」
さて、連日の取材続き、原稿書きでの夜更かしが続いていたこともあるだろうが、この日はこの有事避難仕様にシート展開して車中泊設営を行ったエクストレイルの車内で爆睡してしまった。
エアコンなどが夜は止まるにせよ、ショールームという屋内である分快適性は最低限担保されている。でも、車内空間でもしっかりと少しの工夫で就寝スペースを確保でき、休息が取れるということを実感できる貴重な機会となった。
※編集部注:筆者の中込氏はかなりの巨漢です。
起床後もイベント満載! 楽しく学べるイベントだった
目覚めると日産グローバル本社ギャラリー。クルマ好きにとってはこれ自体、十分楽しみなイベントになりうるシチュエーションだ。ちなみに朝食にも保存食のおにぎりが配られたほか、エコノミークラス症候群を予防するためのストレッチの講習も行われた。
さらに最後にサプライズで、バルブを開けておけば勝手に空気が入って展開するマットレスが、記念品として参加者にプレゼントされた。こういうものがあると、車内での就寝時はもちろん、避難場所での快適性も格段に改善するだろう。
クルマがあれば万が一の際にプライベートスペースを確保できるという事実が、クルマを所有する新たなアドバンテージとなることを実感できた本イベント。日産の担当者は、今後も反響を見てまた開催したいと話す。是非もっと多くの人が、こうした企画に触れられれば良いと感じた。
いつ来るかわからない災害だからこそ、クルマに乗れる楽しみ、クルマがあるありがたみを改めて感じられた今回のワークショップ。是非一度、この機会に学んだことを、愛車や他のクルマでも試してみたいものである。
[執筆・撮影:中込 健太郎]
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