トヨタ、「介護・医療支援向けパートナーロボット」を開発
4種類のロボットを新たに開発、2013年以降の実用化を目指す
トヨタは、「介護・医療支援向け」の新たなロボットを開発したと発表した。
トヨタは2007年に「パートナーロボット」開発ビジョンを発表、新しいライフスタイルの提案として「パートナーロボット」の開発を進めている。
トヨタでは、介護・医療の現場においてロボットへのニーズが高いという現状を踏まえ、トヨタ記念病院など医療や介護の専門機関と連携して、重点的に取り組んできた。
いずれのロボットも、トヨタがこれまでの技術開発の中で培ってきた高速・高精度なモーター制御技術、2足歩行ロボット開発で進めてきた安定性の高い歩行制御技術やセンサー技術(使用する人の姿勢や摑んだり挟んだりする力を感知)など、先進的な要素技術を取り入れている。
今回は、4種類のロボットを公表した。
(4)移乗ケアアシスト
大きな力を必要とし体力的負担の大きい、移乗のための介護の負担軽減ロボット。体重保持用のアームとアシスト台車を組み合わせて、ベッドからトイレまでの移乗介護をスルーでサポートする。
アームのホールド部は体型にフィットしやすい形状とし、きめ細かい制御を可能にする小型制御機能を組み合わせることで、人が抱えるようなソフトな持ち上げ作動を実現している。
大きさ/幅:700mm、長さ:995mm、高さ:900mm
重量/140kg
これらの「介護・医療支援向けパートナーロボット」の開発は、藤田保健衛生大学(愛知県豊明市)と共同で進めており、専門医療機関でのニーズをパートナーロボットの設計にフィードバック。
トヨタでは、今後も幅広い介護・医療機関の協力のもと、実証実験などを通じて、現場の意見、アドバイスをいただきながら、2013年以降の実用化を目指していくという。
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