Hondaと共同で自動車ボディ用の新たなアクリル樹脂材料を開発中


~塗装レスやリサイクルで環境負荷を低減~


 三菱ケミカルグループ※1(以下、当社グループ)は、本田技研工業株式会社(以下、Honda)と共同で自動車ボディ部品用PMMA(ポリメチルメタクリレート、以下、アクリル樹脂)材料を開発していることをお知らせいたします。2023年10月28日から11月5日に東京ビッグサイトで開催されるJAPAN MOBILITY SHOW 2023のHondaブースにて、本開発品を使用したコンセプトモデル「SUSTAINA-C Concept(サステナ・シー コンセプト)/Pocket Concept(ポケット コンセプト)」が展示されます。

 現在、自動車ボディ用の素材は一般に鋼板が使用されていますが、自動車のドア、ボンネット、フェンダーなどに適用できるような新たなアクリル樹脂材料を開発しています。本樹脂材料は、アクリル樹脂にゴム粒子をコンパウンドすることで、自動車ボディに求められる耐衝撃性の向上を図っています。また、アクリル樹脂は透明性が高く、さまざまな色に調色できるため、着色剤を配合するだけで光沢のある表面を作ることができます。塗装工程が不要となることで、その工程で発生するCO2排出量削減にも貢献します。




 加えて、アクリル樹脂は加熱により高収率でアクリル原料に分解できるリサイクルに適した樹脂であり、当社グループは2025年度のリサイクルプラント稼働開始を視野に、アクリル樹脂ケミカルリサイクルの事業化を目指しています。Hondaおよびマイクロ波化学と協力して実施した、テールランプtoテールランプの水平リサイクルの実証実験では、従来品に劣らない品質のリサイクル品が得られました。実証したリサイクル技術における製品ライフサイクル全体のGHG排出量は、従来品よりも50%程度※2削減できると見込んでいます。今般開発した新たな樹脂材料にもリサイクルアクリル樹脂を使用しています。

 当社グループの三菱ケミカル株式会社は、アクリル樹脂ケミカルリサイクルの事業化に先立ち、リサイクル原料およびそのリサイクル原料を用いたアクリル樹脂に関する複数の特許について国際出願を行っています。これらの出願は、従来品に劣らない品質を満たす上で必要となる技術に係るものであり、すでに日本では複数の特許権を取得済みで、現在、各国での権利化を進めています。

 当社グループは、今後もさらなる技術開発を進め、高付加価値な製品を提供するとともにサステナブルな社会の実現に貢献していきます。


※1:三菱ケミカルグループは、三菱ケミカルグループ株式会社とそのグループ会社の総称です。
※2:石油由来のアクリル樹脂を製造し、廃アクリル樹脂を焼却した場合と、廃アクリル樹脂を回収し、ケミカルリサイクルによるアクリル樹脂を製造した場合を比較しています。


ご参考
・2021年5月24日付プレスリリース「アクリル樹脂ケミカルリサイクルの事業化に向けた実証設備の建設および実証試験の実施について」
https://www.m-chemical.co.jp/news/2021/__icsFiles/afieldfile/2021/05/24/pmma.pdf






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プレスリリース提供:PR TIMES

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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