グッドイヤーとブリヂストンの子会社が全米で卸売事業会社を共同で設立
ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー(グッドイヤー)と株式会社ブリヂストンの米国子会社であるブリヂストン アメリカス・インク(BSAM)は、全米で卸売事業を展開するTireHub, LLC.(TireHub)を共同で設立すると発表した。
TireHubは、両社の乗用車用・小型トラック用タイヤ(PSR・LTR)の米国における卸売事業を行い、両社の持つ充実した商品ラインナップを供給することで急速に伸長する大口径プレミアムタイヤの需要増にも対応する。
TireHubは、グッドイヤーとBSAMが自社で保有する卸売網を統合して設立する新会社で、両社のタイヤ事業の成長とブランド価値向上に寄与する。必要な許認可を取得後、2018年半ばに設立予定。
両社の米国内の物流ネットワークを補完し、商品の在庫・販売・配送まで一貫したサービスを提供していく。これにより、全米のほとんどの販売店に毎日配送することが可能となる。
主な事業内容
TireHubは、タイヤ販売店に加え、消費者のニーズに応えるため、独自の取り組みで、必要な商品を素早く供給できる体制を実現する。販売窓口を一本化し、販売店のPOSシステムと容易に統合できるオンラインのポータルを新たに導入するなど、業界最高水準のサービスを目指す。
また、取り扱い商品が増えるにつれ複雑化するタイヤビジネスを適切に運営できるよう、タイヤ販売店を支援する。幅広い商品をオンデマンドで発注できるサービスを提供することは、十分な在庫スペースを持たないタイヤ販売店にとって、極めて重要である。
TireHubの本社はジョージア州アトランタに置き、既存のBSAMとグッドイヤーの倉庫等を活用し、全米各地に80以上の物流拠点を保有することになる。BSAMとグッドイヤーがそれぞれ50%ずつ出資し、両社から独立して事業を行う。
TireHubのChief Executive Officer (最高経営責任者)にはPeter Gibbons氏が就任する予定。25年にわたり消費財や小売、化学業界で製造やサプライチェーンを指揮した経験があり、TireHubの目指す優れたカスタマーサービスと物流を実現するのに最適な人材である。Mattel社やStarbucks社でサプライチェーンの責任者として、顧客視点でサプライチェーンを改革し、コストを改善しながら市場ニーズを迅速かつ的確に捉えてきた実績がある。
各コメント
■トーマス・ヒギンス氏(BSAMタイヤ事業 米国カナダ消費財タイヤ部門プレジデント)
「米国のタイヤ販売店の皆様にとって、お客様の求める商品の品揃えを充実させることが非常に重要になっています。ダイナミックに変化し複雑化する環境の中で、TireHubはブリヂストンの幅広い商品ラインナップを供給し、販売店が競争優位を実現できるように支援していきます」
■スティーブ・マクラーレン氏(グッドイヤーアメリカス プレジデント)
「TireHubを通じてグッドイヤーの充実した商品ラインナップを提供し、卓越した物流とカスタマーサービスを実現することが、私たち、そしてタイヤ販売店の皆様やグッドイヤー直営小売店の事業成功につながり、また何よりも、日々高度化していく消費者のニーズに応えることができると考えています」
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