日産、IMx KUROを発表…EVなのにGT-Rよりもパワフル&完全自動運転を実現【ジュネーブショー2018】

日産は、現在開催中のジュネーブ国際モーターショー2018にて、100%電気自動車(EV)のクロスオーバーコンセプト「ニッサン IMx KURO」を欧州公開した。

同車は、2017年10月に東京モーターショーにて世界初公開したコンセプトカー「ニッサン IMx」を、黒をテーマに一新したもの。黒のトリムとホイール、ダークグレーのボディカラーを採用し、グリルもよりソリッドなデザインに変更している。

ニッサン IMx KUROは、日産が独自開発した脳波測定による運転支援技術、「Brain to Vehicle(B2V)」技術を搭載している。B2Vは、ドライバーの脳波を測定、解析することで、マニュアル運転時にも自動運転時においてもドライバーの思い通りの運転を実現することをサポートし、ドライビングプレジャーを高める。

>>ニッサン IMx KUROの内外装デザインを画像で見る

プロパイロットが更に進化した完全自動運転

ニッサン IMx KUROでは、同社の部分自動運転技術「プロパイロット」をさらに進化させた完全自動運転を実現している。クルマに任せてドライブができる「プロパイロットドライブモード(PDモード)」を選択すれば、ステアリングは格納され、シートは深くリクライニングし、乗員全員がリラックスしたまま移動することができる。

また、「マニュアルドライブモード(MDモード)」を選択すると、PDモードからシームレスに切り替わり、ドライバーの前にステアリングが現れ、シートは適切なドライビングポジションに変化する。

同車に搭載されたB2V技術は、ドライバーの反応時間を早め、ドライバーが思い通りにより楽しく運転をできるようサポート。日産のこのブレークスルーは、脳波測定技術を適用する研究の成果で、ドライバーが行う次の運転操作のタイミングやドライバーが持つ違和感を把握する。

・ドライバーがステアリングを回す、アクセルペダルを踏むなどの操作をする直前に、脳の行動準備電位を検出し、ドライバーが操作を開始する前からシステムが操作を開始することで、ドライバーの反応の遅れをカバーし、ドライバーが思い通りの運転をできるようサポート

・自動運転時に、脳波からドライバーの違和感を検出し、ドライバーが違和感を持たない自然な制御の自動運転にカスタマイズすることを可能にした

日産のB2V技術は、世界で初めて、ステアリング操作などの運転操作に関連する行動準備電位のリアルタイム検出、また、ドライバーが思い描いた運転と、実際に行われている運転が違うと感じるときのエラー関連電位(Error Related Potential)を計測可能とした。

また、同技術は、ドライバーがヘッドセットを着用することで計測された脳波をシステムが解析、判断し、自動運転に適用する。マニュアル運転時には、脳波によってドライバーの意思を把握すると、ドライバーが操作を開始する0.2~0.5秒前にクルマが運転操作を開始。このことにより、ドライバーはシステムのサポートを意識することなく、スムーズに走行することができるようになる。

EVなのにGT-Rよりもパワフル

ゼロ・エミッションコンセプトカーのニッサン IMx KUROは、新しいEV専用プラットフォームの高効率パッケージにより、段差の無いフラットなフロアと今までにない開放的な広いキャビンスペースを実現した。

パワートレインは、高出力モーター2基を前後に搭載したツインモーター4WDを採用しており、日産のスーパーカーであるGT-Rよりも高い320kW/700Nmを発生する。この高出力を受け止めるEV専用プラットフォームのボディやシャシー、低重心パッケージがもたらすスポーティーなハンドリングにより、クロスオーバーモデルであることを感じさせないフットワークを実現した。

また、エネルギー密度をさらに高めた大容量バッテリーにより、一充電あたりの走行距離600km以上を可能とした。これにより、長距離ドライブにおいてもバッテリー残量を気にすることなく、スポーティーな走りで移動を楽しむことができる。

ダークスモーキーグレーのボディカラーでイメージチェンジされたエクステリア

東京モーターショー2017での公開後、日産のグローバルデザイン担当専務のアルフォンソ アルバイサ氏が率いるデザインチームは、ニッサン IMxのデザインを一部変更し、新たに「ニッサン IMx KURO」を完成させた。

日産ブランドとしての顔を象徴するVモーショングリルや、フードからボディ後方へと流れるしなやかなキャラクターラインなど、シームレスにグリルから始まり、広いボディサイドへ繋がる面の上にレイヤー状に被せるようにデザインされた特徴的なフロントフェンダーなど、東京モーターショーにて発表したニッサンIMxの特徴はそのままに、より力強く、タフで圧倒的な存在感を与えるデザインを採用している。

シンプルなグリルは、フードと相まって、その立体感をさらに強調し、ホイールとトリムのブラック仕上げに合わせて、ボディカラーをパールホワイトから深みのあるダークスモーキーグレーに変更した。

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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