フェラーリ458イタリア、フランクフルトモーターショーで発表
フェラーリは、「フェラーリ458イタリア」を第63回IAAフランクフルト・モーターショーにおいて発表した。このマシンは、過去のモデルから脱却し新たに作り上げたミッドリアV8エンジンの2シーターベルリネッタで、これまでのハイパフォーマンスモデルから大きな飛躍を遂げている。
レースでの経験は、技術面だけでなくドライバーと車の象徴的な関係をより強固なものとする、エモーショナル(感情的)な面にも寄与すると考えている。「フェラーリ458イタリア」開発プロジェクトには、初期の段階からミハエル・シューマッハが参加している。
最高出力570CVを誇る新開発の4,499cc V8エンジンや、F1デュアルクラッチ・ギアボックス、そして1,380kgの乾燥重量により、2.42kg/CVという驚異的なパワーウェイトレシオが実現した(1トン当たりの出力413CVに相当)。この結果、0~100km/h加速は3.4秒未満、最高速度は325km/hとなる。
458イタリアは、フロント42%、リア58%とミッドリアエンジンのスポーツカーとしては理想的な重量バランスで、卓越した車輌ダイナミクスを発揮する。各種の電子制御システムが進化したことで、あらゆる走行状況下で最大限のパフォーマンスが約束されている。サスペンション形式も一新し、フロントにLアームが特徴のダブルウィッシュボーン、リアにマルチリンクを与え、究極のロードホールディング性能と最高のハンドリングが得られるようにチューニング。これに加え、ステアリングレシオをよりダイレクトにすることで、レスポンスを極限まで高めると同時に優れた乗り心地も維持している。
フェラーリのF1マシンの場合と同様、開発陣はこのクルマのあらゆる部分において最大限の効率を達成することに積極的に取り組んだ。その結果、CO2排出量は1km当たり307g、燃費は100km当たり13.3リットルと、458イタリアの属する市場セグメントにおいて、これまでにない最高の数値を実現した。これは、エンジン内部の摩擦抵抗や全体重量の低減に積極的に取り組んだことに加え、空力抵抗値を抑え、ダウンフォースを最大限に確保したことにより達成されたものである。
458イタリアは、革新的な技術、創造性、スタイル、情熱など、イタリアを表す様々な個性が融合したモデルである。フェラーリのルカ・ディ・モンテゼーモロ会長は、この事実に敬意を表し、排気量と気筒数を示す伝統の数字に、このクルマの祖国イタリアの名前を付け加えている。
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