ホンダ、スーパーフォーミュラやモトGPなど2017年モータースポーツ参戦体制発表
常に”勝ちにこだわる”Honda
ホンダは、2017年のモータースポーツ参戦体制を発表した。
創業当時から世界の頂点を目指すホンダは、これまでにもさまざまなモータースポーツ活動に取り組んできた。
二輪ではFIMロードレース世界選手権の最高峰クラス参戦50周年の節目となる2016年に、ロードレース世界選手権(モトGP)、FIMモトクロス世界選手権(MXGP)、FIMトライアル世界選手権(WCT)のそれぞれでチャンピオンを獲得、3つの最高峰クラスを制覇するという世界初の結果を残した。
また、四輪では記念すべき第100回大会を迎えた伝統のインディ500で勝利を収めることができた。
2017年もホンダは、コーポレートスローガンである「The Power of Dreams」のもと、常に勝ちにこだわって挑戦を続け、世界中のモータースポーツファンと喜びを共有することを目指し、モータースポーツ活動を展開していく。
四輪モータースポーツ活動
【FIAフォーミュラ・ワン世界選手権(F1)】
2016年に続き、FIAフォーミュラ・ワン世界選手権(F1)に、マクラーレン・ホンダのパワーユニットサプライヤーとして参戦。レースドライバーはフェルナンド・アロンソ、ストフェル・バンドーンの2名体制になる。
【FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)】
FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)では、1.6リッター直噴ターボエンジンを搭載したシビック WTCCの投入を継続。「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol ホンダ World Touring Car Team)」のティアゴ・モンテイロ、ノルベルト・ミケリスに加え、「ホンダ・レーシング・チーム・ヤス(ホンダ Racing Team J.A.S.)」から道上龍が参戦、2チーム3ドライバーのワークス体制で臨む。
また、プライベートチームについては、シビックでの参戦5年目になる「ゼングー・モータースポーツ」にマシンを供給し、ワークスチームとともにドライバーとマニュファクチャラーのダブルタイトル獲得を目指す。
【スーパーGT 500クラス】
スーパーGTのGT500クラスには、2016年と同様に5チーム5台体制で参戦。日本では2016年8月に発表したスーパースポーツモデル「NSX」をベースとした「NSX-GT」を今シーズンより投入。開発体制も大幅な見直しを図り、タイトル獲得を目指す。
【全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)】
全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)では、熱効率を高めた2リッター直列4気筒直噴ターボエンジン「HR-417E」を投入。新たに2016年のGP2シリーズ王者であるピエール・ガスリーが「チーム・ムゲン」に加入し、5チーム8台体制でドライバーとチームのダブルタイトル獲得を目指す。
【インディカー・シリーズ】
北米のインディカー・シリーズでは、アメリカン・ホンダモーターの子会社であるホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(HPD)より、6チーム14台に2.2リッター V6ツインターボエンジン「HI17TT」の供給を予定している。
また参戦8年目のシーズンを迎える佐藤琢磨がチームを移籍し、「アンドレッティ・オートスポーツ(Andretti Autosport)」より参戦する。
二輪モータースポーツ活動
【ロードレース世界選手権(モトGP)】
昨シーズン、チャンピオンを獲得した、FIMロードレース世界選手権の最高峰であるモトGPクラスには、2017年シーズンの連覇を目指し、昨年と同様に、ワークスチーム「レプソル・ホンダ・チーム(Repsol ホンダ Team)」から2016年チャンピオンのマルク・マルケスとモトGPクラス参戦12年目となるダニ・ペドロサの2名が、2017年型のワークスマシン「RC213V」で参戦する。
また、「エルシーアール・ホンダ(LCR ホンダ)」からカル・クラッチロー、「エストレーリャ・ガリシア・ゼロ・ポイント・ゼロ・マーク・ブイディーエス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)」からジャック・ミラー、ティト・ラバトが参戦する。
ホンダは、昨シーズンと同様の5台体制でライダーズおよびコンストラクターズ、チームのタイトル三冠獲得を目指す。
Moto3クラスには2017年型のワークスマシン「NSF250RW」を15台投入し、8チーム体制でチャンピオン奪還を目指す。
【FIMモトクロス世界選手権】
FIMモトクロス世界選手権では、最高峰クラスのMXGP(450cc)クラスに、ワークスチーム「チーム・エイチアールシー(Team HRC)」から、昨年ルーキーイヤーながらチャンピオンを獲得したティム・ガイザーが、ランキング5位のイブジェニー・ボブリシェフとともに参戦する。両ライダーとも2017年型のワークスマシン「CRF450RW」を駆りクラス連覇を目指す。
MX2クラスには、昨シーズンに全日本モトクロス選手権のIA2(250cc)クラスでチャンピオンを獲得した能塚智寛が、ミケーレ・セルベリンとともに「チーム・エイチアールシー(Team HRC)」からワークスマシン「CRF250RW」で参戦しタイトル獲得を目指す。
【FIMトライアル世界選手権】
FIMトライアル世界選手権には、ワークスチーム「レプソル・ホンダ・チーム(Repsol ホンダ Team)」から、10年連続チャンピオンのトニー・ボウ、昨年、参戦22年目にして、通算300戦を迎えた藤波貴久、昨シーズンランキング6位で若手のハイメ・ブストがワークスマシン「COTA4RT」で参戦する。トニー・ボウは個人タイトル11連覇を狙う。
【AMAスーパークロス世界選手権】
AMAスーパークロス世界選手権の450SX(450cc)クラスには、ホンダの米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーターの運営するワークスチーム「チーム・ホンダ・エイチアールシー(Team ホンダ HRC)」から、新たにチームの一員となったケン・ロクスンと、2年目となるコール・シーリーが2017年型「CRF450R」で参戦しチャンピオン獲得を目指す。
【FIMスーパーバイク世界選手権(WSB)】
FIMスーパーバイク世界選手権(WSB)には、ホンダの英国現地法人ホンダモーターヨーロッパ・リミテッドが支援する「レッドブル・ホンダ・ワールド・スーパーバイク・チーム(Red Bull ホンダ World Superbike Team)」から、2006年のモトGP世界チャンピオンであるニッキー・ヘイデンとステファン・ブラドルが新型「CBR1000RR SP2」をベースにしたマシンで参戦する。
2017年から、FIM世界耐久選手権(EWC)の最終戦となり、同時に40周年を迎える鈴鹿8時間耐久ロードレースでは、世界選手権および各地域の選手権にホンダから参戦しているライダーを選定し、優勝を目指す。(詳細は決定次第、発表予定)
【FIM アジアロードレース選手権(ARRC)】
「FIM アジアロードレース選手権(ARRC)」のSS600クラスには、6年連続でのチーム・個人タイトルを狙うムサシ・ブンシュウ・ホンダ・レーシング(MuSASHi Boon Siew ホンダ Racing)より、2016年チャンピオンのザクワン・ザイディと名越哲平が参戦する。
また、AP250クラスには、アストラ・ホンダ・レーシング・チーム(Astra ホンダ Racing Team)よりゲリー・サリム、レーザー・ダニカ・アーレンズ、アーウィン・サンジャヤが新型「CBR250RR」で参戦する。
【MFJ全日本ロードレース選手権(JRR)】
MFJ全日本ロードレース選手権(JRR)のJSB1000クラスには、社ホンダ・レーシング(HRC)のテスト契約ライダーである高橋巧が「ムサシ・アールティ・ハルク・プロ(MuSASHi RT ハルク・プロ)」から参戦する。
また、「エーユーアンドテルル・コハラ・レーシングチーム(au&Teluru・Kohara RT)」からは秋吉耕佑が参戦する。
さらに、ホンダ・ドリーム・レーシング(ホンダ Dream Racing)および、トーホー・レーシング(TOHO Racing)からは山口辰也が参戦し、「モリワキ・モチュール・レーシング(MORIWAKI MOTUL RACING)」からは高橋裕紀に加え、鈴鹿8時間耐久レースなどで優勝経験を持つ清成龍一が参戦する。なお、各ライダーとも新型「CBR1000RR SP2」をベースにしたマシンで参戦する。
【MFJ全日本モトクロス選手権(JMX)】
MFJ全日本モトクロス選手権(JMX)IA1(450cc)クラスには、2016年シーズンのチャンピオンで、これまでに11回のチャンピオンを獲得した成田亮に加え、2012年のIA2(250cc)クラスチャンピオンで、2016年シーズンにモトクロス世界選手権シリーズMXGPクラスへの参戦経験を持つ山本鯨がワークスチーム「チーム・エイチアールシー(Team HRC)」から、ワークスマシン「CRF450RW」で参戦し、同クラスでの連覇を狙う。
【MFJ全日本トライアル選手権(JTR)】
MFJ全日本トライアル選手権(JTR)のIASクラスでは、昨年、自身6度目のチャンピオンを獲得したHRCのテスト契約ライダーである小川友幸が「RTL300R」を駆って「エイチアールシー・クラブ・ミタニ(HRC CLUB MITANI)」から参戦し、5年連続7回目のチャンピオン獲得を目指す。
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