【スーパーGT第4戦・日産レポート】9位スタートのフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R逆転優勝でGT-Rが開幕3連勝

スーパーGT第4戦・日産レポート
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7月23~24日、スポーツランドSUGO(宮城県)でスーパーGT第4戦が行われ、9位からスタートした#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rが見事な追い上げを展開、タイヤ無交換作戦を敢行して逆転優勝。開幕戦と前回の富士で2連勝を飾った#1MOTUL AUTECH GT-Rに続き、Nissan GT-R NISMO GT500として開幕3連勝を飾った。(第3戦オートポリスは熊本地震の影響により11月にツインリンクもてぎで開催予定)

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決勝レースは、前夜の霧雨の影響でところどころにウェットパッチの残る難しい路面コンディションとなった。ただし天候は回復傾向にあり、全車がドライタイヤを装着し、午後2時には宮城県警の警察車両が先導するパレードラップがスタート。さらに1周のフォーメーションラップの後に300kmレースが始まった。

予選9位の#24 GT-Rは、ベテランの柳田真孝が前半スティントを担当。3周目のハイポイントコーナーで、柳田は後方から並びかけてきたクルマと接触し、オーバーランしてタイムロスしてしまう。一度はポジションを下げたが、再スタートを切った後は着実なペースでポジションアップ。10周を終えた時点では11位まで復帰し、なおも上位を目指して周回を続けた。

26周目に入った時点で柳田は6位まで順位を挽回したが、最終コーナーでアクシデントが発生。クラッシュしたマシンを回収するためにセーフティカー(SC)が導入された。SCの後方で周回を続けていた柳田はピットと無線で交信。チームはタイヤ無交換作戦を選択することに。レースが再スタートすると同時に、30周を走り終えたところで柳田はピットイン。佐々木大樹に交代し燃料を補給しただけで、ピットインの時間を大幅に短縮してコースへ復帰した。

佐々木は全車がルーティーンのピットインを終えた47周目にトップへ浮上。その後、フレッシュなタイヤに交換したライバルたちが後方からプッシュしてきたが、最終コーナーでは佐々木の方が速く、ライバルに隙を見せない。

そしてレースも残り6周を切った76周目で、GT300クラスのマシンが最終コーナーでクラッシュ。赤旗が出されてレース中断となり、そのままレースは終了となった。佐々木大樹とチームにとっては昨年8月の富士以来、今年からチームに加わった柳田にとっては昨年のタイラウンド以来の優勝。NISSAN GT-R NISMO GT500は開幕3連勝となった。

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最後尾スタートの#1 MOTUL AUTECH GT-Rは、松田次生が前半を担当。スタートから着実にポジションを上げて行った松田は、13周目に早くも9位にまでポジションを上げた。しかし80kgものハンディウェイトが、まるでボディブローのようにマシンとタイヤに響いてくる。この状況は、クインタレッリに交代した後半のスティントでも変わることなく、粘りの走りを見せたクインタレッリは9位入賞となった。

12番グリッドからスタートした#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rと、直前のトラブルからピットスタートとなった#12 カルソニックIMPUL GT-Rは、それぞれ千代勝正と安田裕信が前半を、本山哲とジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが後半を担当した。2台はともに一度はポイント圏内に進出したが、予定外のピットインが響いた46号車は13位完走にとどまり、一方の12号車はアクシデントでストップ、レース半ばでリタイアとなってしまった。

GT300クラスでは予選21位と後方グリッドからスタートした#3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/ヤン・マーデンボロー)が、見事な追い上げを見せて5位でゴール。惜しくもポイントリーダーのポジションは失ったもののシリーズ2位につけている。

#24 GT-Rドライバー 佐々木大樹

「SUGOはとにかく抜けないコースですし、タイヤをもたせることは得意としています。ドライバーとセッティングとタイヤの条件が合えばタイヤ無交換はできるので、この作戦は決してギャンブルというわけではありません。終盤は確かにタイヤは厳しい状態でしたが、もしレースが最後まで続いたとしても、もっと頭を使ってライバルに抜かせないレースができたと思います。富士、鈴鹿、タイと暑いレースで活躍することで、チャンピオン争いにも食い込めるのではないかと思っています。」

#24 GT-Rドライバー 柳田真孝

「レース前からタイヤ無交換作戦をしたいというチームの考えがあり、タイヤを労らなければということと何とか前に出なければいけないということで葛藤しながら走っていました。ライバルたちのタイヤがタレてきたこともあり6位まで順位を上げて大樹に渡しましたが、いつもは後半で走ることが多く、また大樹が50周も走らなければならないということで本当にはらはらしながら見ていました。次の富士まで2週間。しっかり準備して頑張りたいと思います。」

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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