世界ラリー選手権、フォルクスワーゲンが今季無敗の6連勝!

第6戦「ラリー・イタリア サルディニア」でセバスチャン オジェが今季4勝目を獲得

フォルクスワーゲン「ポロ R WRC」/ 「FIA 世界ラリー選手権(通称:WRC)」の第6戦「ラリー・イタリア サルディニア」
フォルクスワーゲン「ポロ R WRC」/ 「FIA 世界ラリー選手権(通称:WRC)」の第6戦「ラリー・イタリア サルディニア」

「FIA 世界ラリー選手権(通称:WRC)」の第6戦ラリー・イタリア サルディニアが6月5日~8日まで開催された。

フォルクスワーゲンは、自動車レース(ラリー)の最高峰市販車をベースとした3台の「ポロ R WRC」で参戦。フランス人のセバスチャン オジェが今季4度目の優勝を飾った。さらに、フィンランド人のヤリ‐マティ ラトバラが3位、ノルウェー人のアンドレアス ミケルセンが4位と、ポロ R WRCの信頼性と速さをアピールする結果となった。

オジェにとっては記念すべき20勝目となり、チームは2013年の第10戦「ラリー・オーストラリア」以降、連勝記録を10に伸ばしている。

オジェ、自身としては20回目の記念すべき勝利

フォルクスワーゲン「ポロ R WRC」/ 「FIA 世界ラリー選手権(通称:WRC)」の第6戦「ラリー・イタリア サルディニア」
フォルクスワーゲン「ポロ R WRC」/ 「FIA 世界ラリー選手権(通称:WRC)」の第6戦「ラリー・イタリア サルディニア」フォルクスワーゲン「ポロ R WRC」/ 「FIA 世界ラリー選手権(通称:WRC)」の第6戦「ラリー・イタリア サルディニア」

6月5日に開幕した「ラリー・イタリア サルディニア」は、地中海に浮かぶサルディニア島を舞台とし、西岸の港町アルゲーロを起点として開催される「グラベル(未舗装路)ラリー」である。競技区間(スペシャルステージ、通称:SS)の数は17ヵ所、土曜日には最長59.13kmという非常に長いSSが設定されていた。また、SSは山岳地帯を主軸にジャンピングスポットも点在するコースとなっている。

ラリーは5日、島の南部カリアリの港に作られた特設コースで幕を開けた。ここでオジェは3番手、ラトバラが5番手、ミケルセンは8番手タイムを獲得し、慎重なスタートを切った。SS2~9が設定された競技2日目の6日は、4箇所のSSを2度走行する。

出走順が早い選手は、路面に浮いた細かな砂利に足元を取られ、なかなか好タイムが出せない中、ラトバラが、SS5を終えた段階で総合首位に立ちラリーをリード。そのまま競技2日目を終え、オジェは総合2番手、ミケルセンが総合4番手と、上位を占めていた。

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7日の競技3日目、この日は2箇所のSSを2度走行するが、SS11/13は59.13kmという、今季ここまで最長のSSであった。SS10はラトバラ、SS11とSS12はオジェがベストタイムと、緊迫した戦いが続くなか、この日最後のSS13でラトバラはホイールを破損。SS中でのタイヤ交換を余儀なくされ、2分以上の遅れを喫することになった。このトラブルにより、ラトバラは3番手に後退し優勝戦線から脱落することとなった。3日目を終え、首位はオジェ、3番手にラトバラ、4番手にミケルセンと、チームは上位を堅持することに成功した。

そして競技最終日の8日、オジェは設定された 4SSを危なげなく走り切り、今季4度目、自身としては20回目の記念すべき勝利を手に入れた。最終SSはボーナスポイントのつく「パワーステージ」とされ、ミケルセンがパワーステージでの初ベストタイムを獲得し、3点を加算した。

さらに、2番手にはラトバラ、3番手にはオジェと、フォルクスワーゲンがパワーステージを独占。最終的にラトバラは総合3番手、ミケルセンは総合4番手でラリーを終えている。

「ポロ R WRC」は全17SSのうち12箇所でトップタイムを獲得。チームランキング、ドライバーズランキングともに上位を守っている。

次戦は6月26日(木)からスタートする第7戦「ラリー・ポーランド」。2009年以来のWRC開催で、チームとしては初挑戦のイベントとなる。フォルクスワーゲンの連勝記録は伸びるのか!?

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フォルクスワーゲンモータースポーツディレクター:ヨーストカピートのコメント

「私はチームを、そしてセバスチャンオジェ選手とジュリアンイングラシア選手を、心から祝福します。間もなくシーズン折り返しのタイミングで、マニュファクチャラー、ドライバー、コ・ドライバーと、3つすべての選手権で首位を独走しているのですから。もちろんこの結果は、現場のチーム、ウォルフスブルクやハノーバーのスタッフたちの懸命な努力あってのものです。ヤリ‐マティラトバラ選手、そしてアンドレアスミケルセン選手たちも見事な走りを見せてくれました。我々は残りのシーズンも、ポロ R WRCとドライバーの成功を確実にするため、戦い続けます」

#1:セバスチャンオジェ選手のコメント (最終結果:総合1位)

「今回の勝利は、これまでの経験のなかでも最も大変だったもののひとつです。暑く、非常に滑りやすい路面で、ヤリ‐マティ(ラトバラ)と戦うためには、あらゆるリスクを負ってでも走る必要がありました。その甲斐あって勝つことができたわけです。シーズンも半ばにさしかかり、我々は選手権をリードしています。しかし、ヤリ‐マティがすぐ後ろに迫っていますから油断はできません。今回のパワーステージでベストタイムを獲ったアンドレアス(ミケルセン)にはおめでとうと言いたいですね」

#2:ヤリ‐マティラトバラ選手のコメント (最終結果:総合3位)

「正直なところ、3位はあまり満足のいく結果ではありませんでした。金曜日からラリーをリードし、勝利を収めるチャンスもありましたからね。残念なことに土曜日のミスでチャンスをなくしてしまいました。最終日は総合2番手のマッズオストベルグを捉えようと懸命に走りましたが、その差は大きく逆転は叶いませんでした。しかし走行ペース自体は非常に良いもので、パワーステージで2位に入り、ボーナスの2点を獲得できたことが救いです。今シーズン残り7戦に向かって頑張りたいと思います」

#9:アンドレアスミケルセンのコメント (最終結果:総合4位)

「最終日を迎えた段階で、私たちは前後の順位と大きな差が開いていました。ですから、最終SSのパワーステージに向けて、できるだけタイヤを温存する走りを心がけました。少しミスもありましたが、初めてパワーステージでベストタイムを獲得できました。目標としていたことを達成でき、とてもうれしいです。それにオーラ(フローネ)と走れたことも非常に良かったです。彼は素晴らしい仕事をしてくれました。今回で3戦連続の4位です。次はひとつでも順位を上げていきたいですね」

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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