ランボルギーニ「ヴェネーノ・ロードスター」ワールドプレミア!~アブダビでイタリアの空母を舞台に公式デビューを飾る~
ランボルギーニの「ヴェネーノ・ロードスター」が、2013年12月1日にイタリア海軍の空母「ネーヴ・カヴール」の甲板でワールドプレミアを果たした。
関係当局や顧客、VIPおよびメディア関係者などを招待したイベント「イタリアン・イヴニング」が、アブダビのミナ・ザイード港に寄港した全長240mの空母の甲板上で開催。
イベントでは、世界でわずか9台のみ生産予定の限定モデルのスーパー・スポーツカー「ヴェネーノ・ロードスター」が公式に披露された。「ヴェネーノ・ロードスター」は、2014年中に9台を生産し、330万ユーロ(税別)で販売予定。
アウトモビリ・ランボルギーニの代表兼CEOのステファン・ヴィンケルマン氏は、本イベントにおいて次のように語った。「卓越したパフォーマンスを誇るヴェネーノ・ロードスターは、世界で最も特別な車のひとつです。ランボルギーニが、イタリアの象徴的なスーパー・スポーツカーとして、アラブ首長国連邦でイタリア自動車業界を代表する栄誉を得たこと、そしてアブダビの地でヴェネーノ・ロードスターを初披露できたことを非常に誇りに思います。ランボルギーニのスポーツカーは、この地域で非常に多くのファンを獲得しており、中でも中東は我が社にとって世界最大の市場のひとつです。」
アブダビで発表されたのは、特別色「ロッソ・ヴェネーノ」をまとった「ヴェネーノ・ロードスター」であったが、車体の色は個々のオーナーの好みに合わせて自由にカスタマイズが可能。
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エンジニアリングとデザインを極めた最高傑作
「ヴェネーノ・ロードスター」は限界に挑む車であり、迫力に満ちたドライビング体験ができる。この車にはルーフは存在せず、最適な安全性のための強靭なロールオーバー・バーのみを採用。また、最適な空力学および高速のコーナリングにおける安定性に焦点を当てたデザインが、レーシング・プロトタイプ同様のハンドリングを実現。また、公道走行に対応する仕様となっている。
最大出力は552kW/750HPで、0-100km/h加速はわずか2.9秒、最高速は355km/hに達する。排気量6.5リッターの12気筒パワー・ユニットに加え、超高速シフトを誇るISR(インディペンデント・シフティング・ロッド)トランスミッションに、5種類の走行モードとフルタイム4WDを備えている。プッシュロッド・サスペンション、水平に配置されたスプリング、さらにショックアブソーバーを搭載したレーシングシャシーが特徴。
「ヴェネーノ・ロードスター」は、公道においてもレーシング・プロトタイプの空力学的効率を再現している。ひときわ優れた力学、最小限のドラッグで実現する最適なダウンフォース、そして高性能エンジンの完全冷却など、そのフォルムは細部に至るまで明確な機能性を追求している。
また、軽量化デザインのエクステリア・インテリア部分には、カーボンファイバーが随所に採用されている。センタートンネルとサイドシルも、カーボンファイバーのモノコックである。2つの軽量バケットシートの素材は、ランボルギーニが特許を有する「フォージド・コンポジット」。さらに、コックピット全体、シートおよびヘッドライナーには、織物素材のカーボンファイバー「CarbonSkin」を使用している。カーボンファイバーによるマットは、ハイテクファブリックのようにあらゆる形状に完璧にマッチし、なおかつ軽量化にも貢献している。
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