三菱の新型SUV「RVR」の予想価格は230万円から! 2026〜2027年に登場予定!?
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:三菱自動車/小林 岳夫/佐藤 正巳/茂呂 幸正
三菱のコンパクトSUV「RVR」が復活すると噂されています。
東南アジアで販売されている「エクスフォース」をベースに日本仕様を開発し、新型RVRとして安価でコンパクトなSUVを導入することで、販売台数を増やす狙いでしょう。
では、国内販売される新型RVRはどのような車となるのか気になりますよね。
この記事では、カーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが新型RVRのベースとなるエクスフォースの外観や内装、ボディサイズ、そしてパワートレインといった詳細なスペックに加え、日本市場に導入されそうな理由や予想価格についても詳しく解説します。
※以降はエクスフォース(インドネシア仕様)を新型RVRとして本文中では紹介していきます。
三菱 新型RVRのボディサイズ
2026年から2027年に日本国内で登場すると見られているSUVが三菱 新型RVRです。
新型RVRは、インドネシアで生産され、アジアや中東地域で販売されているコンパクトSUVのエクスフォースをベースに開発されるでしょう。
三菱 新型RVRのボディサイズは、全長が4390mm、全幅は1810mm、全高は1660mm、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2650mmで、国内で販売されるホンダ ヴェゼルに近い大きさです。
車種 | 全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
---|---|---|---|---|
新型RVR | 4390mm | 1810mm | 1660mm | 2650mm |
ヴェゼル | 4340mm | 1790mm | 1580〜1590mm | 2610mm |
三菱 新型RVRの外観(エクステリア)
三菱 新型RVRのフロントマスクは、ダイナミックシールドを進化させ、鋭角的に仕上げられました。
全長の割にホイールベースが長いため、ボディの前後が切り詰められ、SUVながらに独特の塊感も表現されています。
三菱 新型RVRの内装(インテリア)
三菱 新型RVRのインパネは水平基調で、三菱の代表的なSUVであるアウトランダーPHEVに似ています。
エアコンのスイッチは比較的高い位置に配置され、操作性が良いでしょう。
インパネの表面には、触り心地が良さそうでカジュアルな雰囲気のメランジ生地が採用され、リラックスできる雰囲気に仕上げられています。
三菱 新型RVRのシート
三菱 新型RVRは車内が広いことも特徴です。
前述の通りホイールベースが長いため、後席の足元空間も十分に確保されています。
身長170cmの大人4名が乗車した時、後席に座る乗員の膝先には、握りコブシが2つから2つ半は収まるでしょう。
三菱 新型RVRの荷室や収納
三菱 新型RVRは荷室にも余裕があり、後席の背もたれは4:2:4に分割できます。乗車人数や荷物の量に応じて、シートアレンジが可能です。
収納設備も豊富で、インドネシア仕様の場合、ドアトリムやフロアコンソールなどには、合計21本の600mLのペットボトルが収納可能なドリンクホルダーが設置されています。
三菱 新型RVRのパワーユニット予想
日本仕様のパワーユニット予想
三菱 新型RVRのパワーユニットは、直列4気筒1.5Lノーマルガソリンエンジンが搭載されています。
これを国内仕様でも導入する可能性もありますが、今の国内で販売されるコンパクトSUVでは、ハイブリッドの搭載が一般的です。
現時点で三菱車に用意されているハイブリッドは、SUVモデルのアウトランダーやエクリプスクロスのPHEV(充電可能なハイブリッド)ですが、大容量の駆動用電池も搭載するために価格が高いです。
ハイブリッドが追加される可能性もある
新型RVRのハイブリッドでは、PHEVと同じくエンジンは主に発電、駆動は主にモーターが担当しながら、外部充電の機能を省いてもう少しシンプルなメカニズムにすることも考えられます。
またハイブリッドのパワーユニットは、自社開発だけでなく、日産のe-POWERを活用する可能性もあるでしょう。
日産 ノートや日産 キックスが搭載する直列3気筒1.2Lエンジンを使うタイプは、フットブレーキとの協調制御もないために燃費効率に不満が生じますが、日産 セレナの1.4L仕様であれば協調制御などの機能も充実しています。
そして次期日産 キックスも、以下の記事の中で述べている通り、セレナと同じ1.4L版のe-POWERを搭載する可能性が高いです。
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三菱 新型RVRの予想価格は230万円〜!
三菱 新型RVRの予想価格は230万円~270万円です。
国内で販売される新型RVRの価格は、ライバルとなるトヨタ カローラクロスやホンダ ヴェゼルを基準にするでしょう。
直列4気筒1.5Lノーマルガソリンエンジンが搭載されるとすれば、新型RVRの価格は2WDが230〜250万円、4WDは250〜270万円くらいに抑えるはずです。
そしてハイブリッドは、価格が40万円ほど上乗せされ、2WDは270〜290万円、4WDは290〜310万円くらいでしょう。
三菱 新型RVRの予想発売時期は2026年中盤から〜2027年
新型RVRの国内での発売時期は2026年の中盤から2027年だと思われます。
新型RVRについて販売店に尋ねると「メーカーから次期型の話は聞いていません」とのことですが、「RVRの後継になるコンパクトSUVは、もちろん登場して欲しいです」と返答されました。
三菱 新型RVRのライバル「新型キックス」と比較!
そこでエクスフォース(インドネシア仕様)と日産 新型キックス(北米仕様)は共通点が多い2台です。
両車ともにSUVであり、ボディサイズも同程度で全長は20mmしか違わず全幅は同じです。ホイールベースの数値も、エクスフォースが2650mm、新型キックスは2660mmなので、ほぼ等しいです。
車種 | 全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
---|---|---|---|---|
エクスフォース | 4390mm | 1810mm | 1660mm | 2650mm |
新型キックス | 4366mm | 1800mm | 1630mm | 2660mm |
エクスフォース(インドネシア仕様)と新型キックス(北米仕様)のプラットフォームを共通化した話は聞かれませんが、同じパワーユニットを使って合理化を図ることは考えられます。
その上でエクスフォースをベースにした新型RVRは、舗装路から悪路まで、アウトランダーのように機敏で良く曲がる運転感覚が得られることでしょう。
ボディサイズやパワーユニットが新型キックスとほぼ同じでも、性格の異なるクルマづくりを目指すはずです。
たとえば、現行型の三菱 アウトランダーPHEVと日産 エクストレイルも、ホイールベースの数値を含めてプラットフォームは共通ですが、まったく違うクルマになっています。
パワーユニットなど車両のベースになる機能を共通化してコストを低減させながら、外観や内装のデザイン、運転感覚などには各メーカーの個性を反映させています。
このような協力関係こそ、自動車メーカーにおける業務提携の本質でしょう。
三菱 新型RVRが日本発売となりそうな理由とは?
三菱自動車は国内販売の立て直しを図るため、コンパクトSUVであるRVRの復活に力を入れると見られます。
三菱は1990年には国内で約71万台を販売し、トヨタ、日産に次ぐ3位のメーカーでしたが、2024年には約12万台に激減し、販売ランキングも7位に低迷しています。
国内で販売される車種が大幅に減ったことが原因で、以前は様々なサイズの車種を揃えていましたが、現在は選択肢が限られています。
特に、売れ筋価格帯の200〜300万円の小型車は、スズキからのOEM車であるデリカD:2のみであり、販売の主力にはなり得ません。
国内販売を支えているのは軽自動車のデリカミニやeKクロスで、2024年に国内で新車として販売された三菱車のうち、62%を軽自動車が占めています。
車種が減った背景には、2000年代のリコール隠しや2010年代の燃費性能試験に関する不正問題もあり、国内販売台数が一気に下がり、2024年における国内販売比率はわずか13%に留まっています。
しかし、三菱には国内販売を回復するチャンスがあります。
SUVが世界的に高い人気を得ており、日本でも小型/普通乗用車の30%以上を占める現在、SUVに強い三菱にとって追い風が吹いていると言えます。
中でもアウトランダーPHEV、エクリプスクロス、トライトン、デリカD:5、デリカミニは注目されており、三菱のブランドイメージを高めています。
課題としては、価格が200〜300万円となるコンパクトSUVが求められていることです。
2024年のSUV国内販売ランキングを見ても、全長を4500mm以下に抑えたコンパクトで価格の割安な車種が好調です。
以前の三菱にはコンパクトSUVのRVRがありましたが、発売は2010年と古く、2024年に国内販売を終えています。
RVRの再来ともいえる新しいコンパクトSUVは、三菱を復活させるための待望の新型車となるでしょう。
【筆者:渡辺 陽一郎 画像提供:三菱自動車工業 カメラマン:小林 岳夫/佐藤 正巳/茂呂 幸正】
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