トヨタ エスティマの実燃費をオデッセイ・アルファードと比較!【燃費レポート】(2/6)

トヨタ エスティマの実燃費をオデッセイ・アルファードと比較!【燃費レポート】
トヨタ 新型エスティマ(2016年6月マイナーチェンジモデル) トヨタ 新型エスティマ(2016年6月マイナーチェンジモデル) トヨタ 新型エスティマ(2016年6月マイナーチェンジモデル) トヨタ 新型エスティマ(2016年6月マイナーチェンジモデル) トヨタ 新型エスティマ(2016年6月マイナーチェンジモデル) トヨタ 新型エスティマ(2016年6月マイナーチェンジモデル) トヨタ 新型エスティマ(2016年6月マイナーチェンジモデル) トヨタ 新型エスティマ(2016年6月マイナーチェンジモデル) トヨタ 新型エスティマ(2016年6月マイナーチェンジモデル) トヨタ 新型エスティマ(2016年6月マイナーチェンジモデル) トヨタ 新型エスティマ(2016年6月マイナーチェンジモデル) 画像ギャラリーはこちら

サスペンションチューニングやパフォーマンスダンパーなど走りの面も向上

トヨタ 新型エスティマ(2016年6月マイナーチェンジモデル)

今回のビッグマイナーチェンジの内容は、

・走行中に歩行者をはねてしまった際に歩行者へのダメージを抑える歩行者保護の法規対応や、ミニバンとしては初となるツートンカラーの設定も含むエクステリアのデザイン変更

トヨタ 新型エスティマ(2016年6月マイナーチェンジモデル)

・メーターのデザイン変更に代表されるインテリアの改良

・赤外線レーザーセンサーと単眼カメラからの情報を基とした自立自動ブレーキ、車線逸脱警報、ヘッドライトのハイビームとロービームの切り替えを自動で行うオートマチックハイビーム、先行車発進告知機能から構成される「トヨタセーフティセンスC」を全グレードに標準装備(エスティマが高額車であることを考えると、停止まで対応するアダプティブクルーズコントロールなどの機能も加わる「トヨタセーフティセンスP」が欲しかったところではあるが)

・サスペンションチューニングの見直し、空力性能を高めて走行安定性向上に寄与するエアロスタビライジングフィンをテールランプに追加、ボディ前端に装着しボディの小さなたわみや微振動を吸収、ハンドリングの向上などに寄与するパフォーマンスダンパーの設定

となっている。またグレード体系は標準グレードが廃止され、ハイブリッドも含めアエラスのみ設定となり、2列目シートは3人掛けのベンチシート(乗車定員8名)が設定されるグレードもあるが、中心は キャプテンシート(乗車定員7名)となる。

トヨタ 新型エスティマ(2016年6月マイナーチェンジモデル)

パワートレーン系に関しては、販売比率が少なかった3.5リッターV6が廃止された以外の変更はなく、従来通りCVTとの組み合わせとなる2.4リッター直4(最高出力170馬力/最大トルク22.8kgm)、2.4リッター直4ハイブリッド(システム出力190馬力)の2つを搭載する。

カタログに載るJC08モード燃費は、特に2.4リッター直4はアイドリングストップを持たないこともあって4WDを含めると10.8~11.4km/Lとなる。

直接的なライバル車となるホンダオデッセイの2.4リッターガソリン車のJC08モード燃費が12.8~14.0km/L、エスティマハイブリッドのJC08モード燃費も17.0~18.0km/Lで、オデッセイハイブリッドの24.4~26.0km/Lに比べると現行エスティマの古さや劣勢は否めない。

そのため現行エスティマは、エコカー減税ではハイブリッドは取得税、重量税が免税となるものの、2.4リッター直4は対象とならない。

未だエスティマの人気は衰えていない

トヨタ 新型エスティマ(2016年6月マイナーチェンジモデル)

内外装の変更に比べると、機能面の改良はそれほどでもないという印象のビッグマイナーチェンジであるが、その効果は非常に大きく、2,200台の月間販売目標台数に対して発売から1ヶ月で目標の約4倍となる8,000台以上という受注を集めた。

現行モデルからの代替えが8割以上ということも含め、エスティマの根強い人気には驚かされる。

今回の燃費テストでは、2.4リッター直4ガソリンエンジンを搭載するアエラス スマートのFF車(車両本体価格351万4,909円、メーカーオプション価格3万2,400円のパフォーマンスダンパーを装着。JC08モード燃費11.4km/L)を起用。

テストは7月13日(火)の6時半に開始し、午後1時半頃帰京するというスケジュールで行った。天候は晴れ時々曇りで、最高気温は30℃。 交通の状況は市街地での渋滞が記憶に残るほど酷く、エアコンの負担も大きかったため、全体的に燃費には不利なコンディションであった。

燃費測定の基本ルール

・燃費の測定は、車両に純正搭載されている車載燃費計を使用

・スピードは流れに乗ったごく一般的なペースで走行

・車両の状態もエアコンは快適に過ごせる温度(オートエアコンなら25度)に設定

・走行モードが選択できる場合にはノーマルモードを選んで走行

試乗ルート1「高速道路」

試乗ルート1「高速道路」

首都高速都心環状線芝公園ランプから首都高湾岸線を経由し、東京湾アクアラインから最近開通した圏央道の茂原長南インターに向かうというルート。

道路にアップダウンは少なく、流れは区間全体を通しおおよそ80km/h程度。道のりは約70km。

試乗ルート2「郊外路」

試乗ルート2「郊外路」

茂原長南インターを降り、国道409号線を西に進み、交差する国道297号線を北上し、東京湾に近い千葉県市原市内の国道16号線まで向かうルート。

道路にアップダウンは少なく信号があまりない上に走行中の流れも良く、好燃費が期待できる区間と言える。道のりは約30km。

試乗ルート3「市街地」

試乗ルート3「市街地」

千葉県市原市の国道16号線から国道357号線、途中から片側1車線になる国道14号線、都県境から蔵前橋通りを経由し、オートックワン編集部に戻るルート。スムースに流れることは少なく、渋滞路が多くを占める区間だ。

平均時速は15~18km/h程度で、イメージとしては混んだ東京都内の道に近い。道のりは約55km。

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

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監修者MOTA編集部

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