トヨタ エスティマの実燃費をオデッセイ・アルファードと比較!【燃費レポート】(5/6)
- 筆者: 永田 恵一
トヨタ エスティマ 燃費レポート/市街地編
市街地編では、エスティマの2.4リッターガソリン車はアイドリングストップがないこともあり、主にドライバビリティ(運転のしやすさ)についてお伝えしよう。
ドライバビリティは発進の際、現代のクルマではその殆どに採用されているであろう電子制御スロットル(スロットルバルブが電気信号でつながっているシステム)の利点を生かし、アクセル開度よりもスロットルバルブを大きく開けているようで、スタートはなかなか軽快。このことは感覚的に言うと「アクセルが踏み始めは軽くて、その後は普通」という印象を覚えるかもしれないが、慣れれば問題ない範囲であろう。
発進後は、市街地の1人乗りであればおおよそ1500rpm以下の低いエンジン回転をキープして流れに乗れるので、この点は最新のラージミニバンに引けを取らないと評価できる。
その他で気づいたことは「2つ」だ。1つ目は、アイドリング中のエンジン回転数が750rpmと低いわけでもない割に「アイドリング中のエンジン振動が大きい」点だ。この点は、4気筒で2,400㏄という1気筒当たりの排気量が600㏄と大きいことを考えれば仕方の無い部分もあるのだが、それならば余計にアイドリングストップが欲しいと感じた。
2つ目は、早朝から昼過ぎまで乗り続けていると個人差もあるにせよシートの出来が良くないのか、いつもよりも「強い疲労を感じた」こと。
市街地での燃費はアルファードの2.5リッターと同じ「7.8km/L」を記録した。
オデッセイの2.4リッターの「8.6km/L」に比べると見劣りするが、これは主にテストの時期がオデッセイは5月、アルファードは8月だったことが大きな要因だろう。
いずれにしてもミニバン、特にキャビンの大きいラージサイズになると快適性維持のためエアコンの稼働が増え、アイドリングストップの時間は短くなってしまい、結果として実燃費においてはアイドリングストップの効果が少ない象徴と言える。(これは前述したエスティマの2.4リッターガソリンにアイドリングストップが欲しいということと矛盾する部分もあるのだが・・・)
トヨタ エスティマ 2.4リッターガソリン(2016年ビッグマイナーチェンジモデル) 郊外路における実燃費/7.8km/L
ホンダ オデッセイ 2.4リッターガソリン標準エンジン車(2013年登場モデル)郊外路における実燃費/8.6km/L
トヨタ アルファード 2.5リッターガソリン車(アイドリングストップ付き、2015年登場モデル)郊外路における実燃費/7.8km/L
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