スバル「新型スポーツモデル」の予想価格は360〜390万円! 1.8Lターボ+6速MT搭載で2026年後半に登場か?

画像ギャラリーはこちら

スバルファンに朗報です。ジャパンモビリティショー2025に出展された「パフォーマンスB STIコンセプト」の市販版が登場する可能性が浮上しました。

予想されるスペックは、多くのファンが待望する1.8Lターボエンジンと6速MTの組み合わせ。この記事では、新型スポーツモデルの予想価格をカーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが考察。戦略的な価格設定や詳細なスペック、登場の背景に迫ります。

目次[開く][閉じる]
  1. 「新型スポーツモデル」は1.8Lターボ+6速MTで登場か
  2. 「新型スポーツモデル」の予想ボディサイズ
  3. 「新型スポーツモデル」の予想価格は360〜390万円! 発売時期は2026年後半か
  4. なぜ今「求めやすいスポーツモデル」が開発されるのか
  5. まとめ

「新型スポーツモデル」は1.8Lターボ+6速MTで登場か

ジャパンモビリティショー2025に出展された「スバル パフォーマンスB STIコンセプト」。この市販版と目される新型スポーツモデルが登場する可能性があります。

詳細は不明で、販売店も「メーカーから何も情報を得ていません」と言います。多くのスバルファンが期待しているのは、そのスペックでしょう。そこで筆者が以下のようにスペックを予想します。

パワーユニットは、十分な動力性能を確保しつつ価格を抑えるため、レヴォーグやフォレスターに採用されている水平対向4気筒1.8Lターボエンジンになると思われます。

動力性能は基本的にレヴォーグと共通で、最高出力は177馬力(5200〜5600回転)、最大トルクは30.6kg-m(1600〜3600回転)前後と想定されます。

実用回転域の駆動力に余裕があり、街中から高速道路まで優れた走行性能を発揮するでしょう。あるいは、新開発のターボエンジンを搭載する可能性もあります。

駆動方式は、ターボエンジンを搭載するスバル車なのでAWD(全輪駆動)です。トランスミッションは6速MT(マニュアルトランスミッション)を採用する可能性が高いです。

今のスバルで6速MTを搭載するのは2ドアスポーツカーのBRZのみなので、MTが欲しいユーザーには大切な選択肢になります。

サスペンションは、前輪がストラット式、後輪はダブルウィッシュボーン式の4輪独立懸架となるでしょう。ショックアブソーバーの減衰力を変化させる機能は装着せず、シンプルにすることでコスト低減を図ると考えられます。

「新型スポーツモデル」の予想ボディサイズ

新型スポーツモデルのボディサイズはインプレッサに近いと予想されます。以下は新型スポーツモデルの予想とインプレッサのサイズを表にまとめたものです。

全長全幅全高最小回転半径

新型スポーツモデル(予想)

4500mm前後

1800mm前後

1465mm前後

5.5m前後

インプレッサ

4475mm

1780mm

1480〜1515mm

5.3m

全長は4500mm前後、全幅はインプレッサより少し大きく1800mm前後となる可能性が高く、全高はインプレッサより少し低い1465mm程度でしょう。

また、最小回転半径はタイヤサイズがインプレッサと異なり(市販版は18インチの225/45R18の可能性が高い)、ボディの造りもインプレッサとは少し変更されるため、5.5m前後となる可能性があります。

実用性も両立

なお、ボディサイズやホイールベースがインプレッサに近いため、居住空間やトランクスペースの広さも同程度と予想されます。身長170cmの大人4名が乗車した時、後席に座る乗員の膝先には、握りこぶし2つ少々の余裕があります。

スポーツモデルでありながら、ファミリーカーとして使える実用性もメリットです。

「新型スポーツモデル」の予想価格は360〜390万円! 発売時期は2026年後半か

新型スポーツモデルの価格を予想する上で参考になるのがレヴォーグです。レヴォーグには、水平対向4気筒1.8Lターボと、2.4Lターボが用意されます。駆動方式はすべてAWDで、トランスミッションはCVT(無段変速AT)です。

価格帯は1.8Lターボが363万円から468万6000円、2.4Lターボは509万3000円から536万8000円です。

新型スポーツモデルは、レヴォーグの1.8Lターボに相当する5ドアハッチバックと考えれば良いでしょう。そうなると価格も予想できます。レヴォーグの1.8Lターボが363万円から販売されていること、そしてこの新型車が価格の安さに重点を置くことを考慮すると、予想価格は360〜390万円です。

予想発売時期は2026年後半

パフォーマンスB STIコンセプトの開発者は「ベーシックなグレードの装備はシンプルに抑えます。その代わり購入後にもパーツを加えたりして、楽しめるクルマ造りを目指します」と述べています。

クルマの価格が高騰する時代に、新型スポーツモデルは新しい商品価値を提供する「走りの楽しい新型車」になりそうです。発売は2026年の後半と予想されます。

なぜ今「求めやすいスポーツモデル」が開発されるのか

新型スポーツモデルは、レヴォーグ1.8Lターボのハッチバック版であり、インプレッサとWRX S4の中間的な車種と見ることができます。なぜ今、このようなモデルが求められるのでしょうか。

現行WRX S4の「価格」という課題

スバルには伝統的なスポーツセダンとして「WRX S4」がありますが、価格がネックになっています。

水平対向4気筒2.4Lのターボエンジンと独自のAWDを組み合わせ、峠道やサーキットでも優れた走りを楽しめますが、最も安価なGT-H EXでも447万7000円、STIスポーツR EXになると502万7000円です。

高性能を考えれば割高ではありませんが、購入しやすいとはいえません。その影響もあり、WRX S4の販売は低迷しており、2025年の1か月平均登録台数は200台前後で推移しています。これはフォレスターと比較すると5〜10%程度の水準となっています。

スバルの社内でも「もう少し求めやすいスポーツモデルを用意することが、国内市場の活性化に繋がる」という意見があり、今回の新型車開発に繋がったと考えられます。

SUV全盛でもハッチバックやセダンにこだわるスバル

最近のスバルは、クロストレック、フォレスター、レヴォーグ レイバックなどのSUVに力を入れています。今やSUVは売れ筋カテゴリーとなり、日本で新車として売られる小型/普通乗用車の30〜40%を占めます。スバルがSUVに注力するのは当然の流れです。

ただしスバルとしては、重心が低く走行安定性も優れたハッチバックやセダンも重要なカテゴリーだと考えています。そのために今回の新型スポーツモデルの開発に至りました。

まとめ

新型スポーツモデルでは、あえて装備をシンプルに抑え、購入後にユーザーが手を加える余地を残すという、新しい商品価値を提供する「走りの楽しい新型車」になりそうです。

発売は2026年の後半と予想されており、その登場が待たれます。

【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:茂呂 幸正 写真提供:SUBARU】

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

検索ワード

渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

MOTA編集部
監修者MOTA編集部

MOTA編集部は自動車に関する豊富な知識を持つ専門家チーム。ユーザーにとって価値のあるコンテンツ・サービスを提供することをモットーに、新型車の情報や、自動車の購入・売買のノウハウなど、自動車に関する情報を誰にでも分かりやすく解説できるように監修しています。

MOTA編集方針

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

スバルの最新自動車ニュース/記事

スバルのカタログ情報 スバルの中古車検索 スバルの記事一覧 スバルのニュース一覧

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる