スマート、未来のカーシェアリング向け自動運転コンセプトEV「スマートEQフォーツー」を発表【フランクフルトショー2017】
- 筆者: オートックワン 編集部
メルセデス・ベンツは、2017年9月12日から開幕する第67回フランクフルト国際モーターショー2017(IAA)で、未来のスマートフォーツーの方向性を提案するモデルとして、完全自動運転のEVコンセプトカー「スマートEQフォーツー」を発表する。
スマートEQフォーツーは、ダイムラーの新戦略「CASE」の戦略的柱の一環で、今後、メルセデス・ベンツが発表する様々な新型車の枠組みを示している。「CASE」とは、Connected(通信可能)、Autonomous(自動運転)、Shared(共有)、Electric(電動)の略。
その中でもスマートEQフォーツーは、Shared(共有)を具現化するモデルとして、自律運転が可能なコネクテッドEVで、将来のカーシェアリングでの使用を提案するもの。
その現在、ダイムラーはカーシェアリングサービス「car2go」を展開し、世界で260万人以上が利用。同社ではそれが2025年には約3670万人に増加すると予想しており、スマートEQフォーツーは、こういった需要に応えるためのモデルとなる。そのスマートEQフォーツーを利用したカーシェアリングサービスでは、ユーザーが車両を受け取りに特定の場所に行く必要はなく、ユーザーがスマートフォンから車両を呼び出すと、近くにいる車両が反応しユーザーの元まで移動。ユーザーは車両前方の44インチのブラックパネルと側面のパネルで自分が呼び出した車両かどうかを判別することが可能となる。
スマートEQフォーツーボディサイズは、都市部でのカーシェアリングにおいて高い取り回し性を発揮するべく全長×全幅×全高:2699×1720×1535mmで、2名乗車のキャビンを備える。バッテリーには総容量30kWhのリチウムバッテリーパックを搭載し、プラグまたはワイヤレスでも充電が可能。
インテリアは、ステアリングやアクセル・ブレーキペダルが排除され、高い室内空間を実現。車両の機能はスマートフォンなどのモバイル機器や音声認識機能で操作を行う。また、インパネにはユーザーインターフェイス用24インチのスクリーンを搭載し、両端には外側に向けた4インチの小さなディスプレイを備える。
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