メルセデス・ベンツ Eクラスエステート 試乗レポート/日下部保雄(2/2)
- 筆者: 日下部 保雄
- カメラマン:ダイムラーAG/メルセデス・ベンツ日本
意外にもシャープで鋭いコーナリングを見せるエステート
エンジンは250と350、350CDI、それに6.3リッターV8のAMGのハンドルを握ることが出来た。
もっとも注目されるのは、今後主力になるだろう250だ。これは1.8リッターの4気筒に1.2バールの過給をかけているエンジンで、出力的には2.5リッターに相当するので250のネーミングがついている。
小排気量で燃費が良く、ターボでトルクを出すという最近のトレンドに沿っており、204PSの出力と31.6kg-mのトルクを比較的低回転で出している。
メルセデスのボディはサイズの割りには軽く出来ているとはいえ、1.8リッターとは思えないほど良く走る。街中からアウトバーンまで不足は感じない。高速で追い越しをかけるときなどでも低速トルクが十分で、アウトバーンの速い流れにも乗っていける。登り坂ではさすがにもう少しトルクが欲しいが、日常的な使い勝手には不自由はない。
また、4気筒に感じられるザラついた回転フィールもなく、V6と比較しても遜色はない。NA直噴の3.5リッターはさすがに250の150Kwに対して215Kwもあるが、トルクの立ち上がりがスマートでそれほどの強烈な感じは受けない。滑らかで、いつの間にか速度が乗っている感じだ。作りこみが上手いのだ。
そして、やっぱり強烈なのはAMG!6.3リッターのパワーは強烈!
4本エキゾーストから醸し出すエキゾーストノートは、V8らしいバリバリバリと言う勇ましさ。乗っているとわからないが、外で聞いていると迫力満点だ。525PS/630Nmであっと言う間に瞬間移動し、その加速を止めるのは6ポッドの強力なブレーキ。
ディーゼルの350CDIは3リッターターボ。日本に導入される時は尿素触媒をつけるが、ヨーロッパ仕様では必用とされない。日本でもお馴染みのCDIだが、その差は殆どわからなかった。ビッグトルクはディーゼルの魅力で、高速巡航ではそのゆとりが特にありがたい。
サスペンションは、250・350は滑らか。徐々に締まった味になっていくメルセデスだが、エステートではセダンよりもリアからの突き上げ感が僅かに大きい。しかし、相変らずベターと走るメルセデスの味は健在で運転のし易さはセダンと同様。ラック&ピニオンステアリングの渋さは若干あるものの、2.5回転のロック・トゥ・ロックで、意外とシャープで鋭いコーナリング性能の持ち主だ。
AMGではさすがにESPの援護無しに走る勇気はないが、変速タイミング、ダンパーコントロール、ESPの設定を変えられるので、勇気のある方はサーキットなどでトライして見るのもよいだろう。ちなみにAMGでは、リアサスペンションははエアサスとなる。
魅力満載のEクラス エステートの導入は、来年の春になりそうだ。E250セダンが約700万。果たしてエステートはいくらのプライスタグがつくのだろうか。まずはE250エステートから始まることになると思われる。
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