メルセデス・ベンツ 新型 Eクラス セダン&ワゴン(2013年モデル) 試乗レポート/河口まなぶ(4/4)

メルセデス・ベンツ 新型 Eクラス セダン&ワゴン(2013年モデル) 試乗レポート/河口まなぶ
メルセデス・ベンツ 新型 Eクラス E250 ステーションワゴン アバンギャルド[ボディカラー:カバンサイトブルー] メルセデス・ベンツ 新型 Eクラス E250 ステーションワゴン アバンギャルド[ボディカラー:カバンサイトブルー] メルセデス・ベンツ 新型 Eクラス E250 ステーションワゴン アバンギャルド[ボディカラー:カバンサイトブルー] メルセデス・ベンツ 新型 Eクラス E250 ステーションワゴン アバンギャルド[ボディカラー:カバンサイトブルー] 画像ギャラリーはこちら

これがイマドキのEクラスのど真ん中「E250 ステーションワゴン アバンギャルド」

メルセデス・ベンツ 新型 Eクラス E250 ステーションワゴン アバンギャルド 試乗レポート6

このように様々なパワートレインを擁するEクラスの中で、やはり主役といえるのは「E250 アバンギャルド」だろう。

先に記した通り、今回のEクラス最大のトピックは、2007年にCクラスがフルモデルチェンジした時に走った衝撃と同様に、2つの顔が用意されたこと。これによってCクラスはその販売を大きく伸ばし、ついには永遠のライバルであったBMW 3シリーズを販売で上回った経緯がある。

そうした成功は当然、Eクラスのレンジにも適用され、今回からスポーツグリルを備えた、いわゆるアバンギャルド顔が用意されたわけだ。そして日本市場ではこの顔を主役に据えてEクラスの存在感を大きくシフトしようとしている。

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メルセデス・ベンツ 新型 Eクラス E250 ステーションワゴン アバンギャルド

また現行型Eクラス(W212型)はモデル途中から、世の流れを受けて4気筒の直噴ターボエンジンが搭載されたことがひとつのトピックであり、今回のマイチェン前では量販モデルにまで成長していたことも忘れてはならない。ひとつ前の世代のW211型では、3.5リッターのV6こそが主役であったが、今やEクラスといえど4気筒が主役。しかも今回はその4気筒エンジンにおいて、メルセデス・ベンツは大きな革命をもたらしている。

これまでは1.8リッターの直噴ターボだった4気筒だが、今回からは2.0リッターの直噴ターボへと改められている。しかもこの2.0リッター直噴ターボエンジンはこれからの世代を担うべく新開発されたものだ。なんと世界初のリーンバーンターボを実現し、ガソリンエンジンの効率化を一層進めた意欲作となった。それを量販モデルのエンジンとして搭載したこともメルセデス・ベンツらしい部分である。

スペックは最高出力が211ps(155kW)/5500rpm、最大トルクが350N・m/1200-4000rpmと、既に一昔前の3.0リッターエンジンのレベルに達している。しかも燃費性能にも優れており、15.5km/L(JC08モード)という数値を実現している。

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メルセデス・ベンツ 新型 Eクラス E250 ステーションワゴン アバンギャルド 試乗レポート1メルセデス・ベンツ 新型 Eクラス E250 ステーションワゴン アバンギャルド 試乗レポート2

実際に走らせると、これぞベスト! と言いたくなる乗り味・走り味がじんわりと染みる。

4気筒エンジンゆえ車重も鼻先も軽く、その上エンジンの力も想像以上にパワフルで、とてもしなやかで爽やかなライド感があって好印象。まさに今の時代に相応しい乗り味がそこには構築されているといっていい。

身のこなしも全グレード中最も軽やかで、本当に素の良さがしみじみと伝わってくる。だから走りだけでみると、間違いなくこれがベストバランスといえる良さを持っている。ちなみに僕が新型Eクラスの中で最もおすすめするのも、この「E250 アバンギャルド」。価格的にも内容的にもメカニズム的にも、これがイマドキのEクラスのど真ん中モデルといえる。

レーダーセーフティパッケージに更なる新機能が追加

新型Eクラス「レーダーセーフティパッケージ」デモンストレーション新型Eクラス「レーダーセーフティパッケージ」デモンストレーション

しかし今回の新型Eクラスで忘れてならないのが安全装備の充実だろう。これまでもディストロニックプラスやレーンキーピングアシスト、ブラインドスポットアシストなどの機能が充実しており、まさにイマドキの自動車に必要なものが全部揃っていたEクラスだが、今回のマイナーチェンジで安全装備はさらに充実した。

特に大きいのは、ミリ波レーダーの他に搭載していたカメラがステレオタイプになったことで拡張した機能。

例えば交差点では、自分の左右から来る他車に対するアラート機能を備えた他、歩行者に対しても自動ブレーキが作動するようにもなった。さらにステアリングアシスト機能が加わり、カメラがとらえた映像をもとに、ステアリングをクルマ自らが動かして先行車やカーブに対して追従する機能まで付加されている。しかもこれが「E250」以外のグレードには標準装備される点も素晴らしい(「E250」のみオプション)。

メルセデス・ベンツ 新型 Eクラス E63 AMG S 4MATIC[ボディカラー:イリジウムシルバー]新型Eクラス「レーダーセーフティパッケージ」デモンストレーション新型Eクラス「レーダーセーフティパッケージ」デモンストレーション新型Eクラス「レーダーセーフティパッケージ」デモンストレーション新型Eクラス「レーダーセーフティパッケージ」デモンストレーション

時代の変化への対応、そして変わらぬ歴史と伝統の走り

メルセデス・ベンツ 新型 Eクラス E400 ハイブリッド アバンギャルド 試乗レポート1

見た目に関しては今回、相当に若返りを図ろうとしていることは明白なメルセデス・ベンツ。やはり歴史と伝統あるブランドでも、時代に併せた変化が求められていることの裏付けだろう。

しかし実際に乗って走らせてみると、そこにはやはり歴史と伝統に裏打ちされたメルセデス・ベンツの走りがしっかりと息づいていることを痛感する。しかもそうした走りを新たなテクノロジーと融合させた上で構築している点には本当に頭が下がる。

そんな具合で新型Eクラスに触れると、イマドキのメルセデス・ベンツと、このブランドの本質を知ることができる。そう考えるとやはりこのクルマ、世界の自動車を引っ張っていく存在、といえるのである。そして今回もその完成度の高さにホレボレとさせられたのだった。

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河口 まなぶ
筆者河口 まなぶ

1970年生まれ。大学卒業後、出版社のアルバイトをしたのちフリーランスの自動ライターとなる。1997年に日本自動車ジャーナリスト協会会員となり、自動車専門誌への寄稿が増え、プレイステーション「グランツーリスモ」の解説も担当。現在、自動車雑誌を中心に一般誌やwebで自動車ジャーナリストとして活躍。記事一覧を見る

監修トクダ トオル (MOTA編集主幹)

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