車をお得に買い替えられる時期はいつ? 走行距離や年式の目安を解説
- 筆者: 文生伊(あおい)
車は高価な買い物なので、買い替えるタイミングは悩みどころです。
そこで、走行距離による買い替え時期の目安や、年式、そのほかの買い替え時期、買い替えによるメリット・デメリット、愛車に長く乗るためのコツや必須メンテナンスを解説します。
損をしないカーライフの参考にしてください。
車の買い替え時期の一般的な目安
車の買い替えは、車の状態やライフスタイルの変化など、さまざまな要素を総合的に考慮して判断しましょう。
具体的には、以下の5つのポイントをチェックすると良いでしょう。
車の買い替え時期の一般的な目安
・走行距離が大台に乗る前(5万kmや10万km)
・年式が古くなる前(10年や13年)
・高額な修理が発生した場合
・ライフスタイルに変化があった場合
・車検のタイミング
他にも「ローンを完済したタイミング」や「新モデルが発売されるタイミング」など考慮したい要素はありますが、今回はお得に車を買い替えるために最も影響がある上記5つにフォーカスして解説していきます。
なお、走行距離は、ODOメーターを確認します。ODOメーターとは、累積の走行距離を表示するメーターのことで、スピードメーターなどの表示されているエリアに表示されています。
ガソリンを満タンにした時など任意にリセットできるトリップメーターとは異なるので、ご注意ください。
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走行距離による車の買い替え時期
車の買い替え時期を決める際に、最も重要なポイントは走行距離です。
走行距離は、車の寿命を表す重要な指標です。
車を下取り・買取に出す際にも、業者は走行距離を重視します。
一般的には、5万kmや10万kmなどの節目が買い替えの時期と言われていますが、その根拠や理由について解説します。
目安1:総走行距離5万km
従来は「10万kmが最も買い替えに適した時期」だと言われていましたが、近年では「車の価値が落ちにくい5万kmが最初の分岐点」であるといわれています。
実際に中古車輸出事業などを展開するENGの調査によると、車を買い替えた人の中で最も多かったタイミングが「5万km以下」でした。
5万kmの車は経年による傷や汚れが少なく状態が良いため、高い下取り・買取価格がつきやすいのがその理由のひとつです。
また一般的に走行距離は「1年1万km」言われているため、5万kmつまり5年間使用された車は古すぎず、劣化はそこまで進んでいないという事も意味しています。
さらに5年という期間は、新車購入時に付帯するメーカー保証の有効期間でもあるため、車がしっかりとメンテナンスされている期間でもあるのです。
劣化が少なくメーカー保証期間内でもあるということから、総走行距離5万kmというタイミングが買い替えを検討する最初の時期として覚えておきましょう。
目安2:総走行距離10万km(軽自動車は8万km)
総走行距離5万kmでは「買い替えるのが早すぎる」と感じる場合、あるいは既に5万kmを過ぎている場合は10万km(軽自動車は8万km)のタイミングで買い替えを検討すると良いでしょう。
一般的には、走行距離が10万km(軽自動車は8万km)を超えると、高額なパーツの交換が必要になるため、買い替えを検討する目安となります。
ちなみに軽自動車が「8万km」の理由は、普通車に比べてエンジンや部品のサイズが小さいことで、部品の耐久性が低く、それぞれの寿命も短くなるためです。
10万kmでも問題なく走行は可能ですが、市場価値は8万kmで下がってしまうようです。
高額なパーツの代表例
高額なパーツのうち、車の安全な走行に影響の大きいものは、以下のとおりです。
(1)タイミングベルト
エンジンを規則的に回転させる上で重要なパーツ同士のタイミングを連動させている部品。消耗しすぎると切れてしまい、エンジンに深刻なダメージを与えることがある。
(2)ウォーターポンプ
エンジンが熱くなりすぎるのを防ぐためのパーツ。交換にはタイミングベルトを取り外す作業が伴うため、タイミングベルトと同時に交換されることが多い。
(3)オルタネーター
車の中で使用される電気を生み出すパーツ。
高額なパーツの交換費用
これらのパーツの交換費用は、それぞれ以下のような費用がかかります。
(1)タイミングベルト:5万円〜15万円
(2)ウォーターポンプ:5万円〜10万円
(3)オルタネーター:5万円〜10万円
高額なパーツの交換を避けるには?
高額なパーツの交換を避けるためには、定期的な点検・整備で、パーツの劣化を早期発見することが大切です。
また、急発進・急加速・急停止といった負荷の大きい運転を避けることも、高額なパーツの劣化を防ぐことにつながります。
10万kmを超えても乗り続けられる?
近年の車は技術が向上しているため、10万kmを超えても必ず故障するとは限りませんが、日々の点検をこまめに行うことで安全性を保つことは可能です。
しかし、どれだけメンテナンスの行き届いた車でも、経年劣化は避けることは難しいため、10万kmを超えた車は、買取業者から高値で買い取ってもらうことは難しいでしょう。
何年が目安? 年式による車の買い替え時期
車の買い替え時期を判断する上で総走行距離とあわせて考慮すべき点が年式です。
なぜなら年式が古くなるにつれて税金が増えたり、交換用の部品が供給してもらえる期間が終わってしまったりと、維持しづらくなってしまうからです。
車は高い買い物であるため「長く乗りたい」と思う人も多いかもしれませんが、お得さを重視するなら年式による買い替えも考慮すべき大事なポイント。
ここでは特に影響の大きい「税金」と「パーツ供給」について、それぞれ解説していきます。
目安1:重量税が増える初年度登録から13年
車を所有していると、毎年納める自動車税と車検の際に納める自動車重量税があります。
これらの税金は、車の年式によって金額が変わります。
自動車税
自動車税は、車の排気量によって決まります。
新車の初年度登録から13年が経過すると、自動車税の税率が上がります。
例えば、1,500ccから2,000ccの排気量の普通車の場合、新車から12年までは年間36,000円ですが、13年以降は年間41,400円に増税されます。
(※)税額は2023年時点のもの
自動車重量税
自動車重量税は、車の重量によって決まります。
新車の初年度登録から13年と18年が経過すると、自動車重量税の税率が上がります。
例えば、1トンから1.5トンの車の場合、新車から12年までは年間24,600円ですが、13年以降は年間34,200円に上がります。
(※)税額は2023年時点のもの
税金が増える理由
年式が古い車は、燃費が悪く環境にも良くありません。
そのため、政府は年式が古い車の買い替えを推奨しており、自動車税と自動車重量税の増税により、買い替えを促しています。
年式による買い替えの目安
金銭的な理由に加え、環境に配慮すると、13年というタイミングは車の買い替えの目安と言えるでしょう。
目安2:部品製造期間の10年
車を安全かつ快適に乗り続けるためには、維持・修理のための補修部品が欠かせません。
しかし、補修部品の製造は、生産終了から概ね10年程度で終了するとされています。そのため、補修部品の供給が終わるタイミングは、1つの買い替えの目安と言えるでしょう。
実は、自動車業界における補修部品の供給は、家庭用電化製品と違い、経済産業省から具体的な保有期間の指示はありません。例えば、冷蔵庫やエアコンは9年、洗濯機は6年と定められています。
しかし、トヨタは自主的に、公式サイトで以下のように公表しています。
あくまで目安になりますが、工場装着の部品であればクルマの生産終了から約10年間となります。ただし、部品によってはそれより短いものもあります。また、販売店装着オプションの部品につきましては、クルマの生産終了後は部品の製造を打ち切りますのでトヨタの販売店での在庫のみとなります。
他のメーカーでも部品の製造期間は「10年前後」と言われているため、年式の古い車は維持するのが難しくなってしまいます。
古くなればなるほど劣化や故障が増えやすくなるため、車の生産が終了してから10年というのは買い替えのデッドラインになると考えて良いでしょう。
高額修理や車検など! そのほかの買い替え時期
車の買い替え時期を検討するにあたり最も考慮すべきポイント「総走行距離」と「年式」について解説してきましたが、他にも考慮すべきポイントはあります。
具体的には以下のようなタイミングです。
・高額な修理が発生した場合
・ライフスタイルの変化
・車検が切れそうなとき
これらの要因は一般的な話ではなく、状況に応じた買い替えのタイミングです。
自分の状況にあわせて乗り換えを検討していきましょう。
高額な修理が発生した場合
走行距離が10万kmを超えると、タイミングベルトやウォーターポンプなどの交換が必要になります。
しかし、日常的に車を使っていると、経年劣化や蓄積したダメージで、高額な修理やパーツ交換が発生することがあります。
例えば、エンジンを冷却するためのラジエーターやラジエーターホース、冷却水の温度調整をしているサーモスタットなどが該当します。
また、車の骨格の部分が大きく損傷するような事故にあってしまった場合や、豪雨によって水没してしまった場合など、修理ではなく買い替えたほうが総合的にコスパ良く乗れるケースもあります。
一概に「いくら以上なら買い替え」と線引きすることは難しいですが、修理費用が数十万円必要になった際には、買い替えを検討する余地はあるでしょう。
ただし、部品を中古品に切り替えることで修理費用を安くする方法もあります。そのため、ディーラーや板金屋さんと相談しながら、乗り換えをするかどうか判断するとよいでしょう。
ライフスタイルの変化
ライフスタイルが大きく変わるタイミングは、車の買い替えを検討する良いタイミングです。
例えば、結婚や出産で家族が増えた場合、小さな車では不便になります。
また、仕事の都合で寒冷地に引っ越すことになった場合、凍結した路面でも走りやすい四駆の車が必要になります。
日々の生活を便利にするために使っている車なのに、不便を感じながら使い続けると、ストレスになってしまいます。
我慢して合わない車を使い続けるよりも、その時々のライフスタイルにピッタリな車に買い替えたほうが、総合的な満足度が上がるでしょう。
車検が切れそうなとき
車の買い替え時期として、最も一般的に認識されているのが車検のタイミングです。
新車購入から5年の2回目の車検が切れるタイミングで買い替えを検討する人が多く、実際に下取り・買取価格の高さの面からも、この時期は買い替えに適しています。
また、新車購入から5年(あるいは走行距離10万km、どちらか早い方)は、メーカー保証が切れるタイミングとも重なります。5年を境に修理費用が発生する可能性が高まるため、この点からも5年目の車検が切れそうなときが、買い替えを検討するうってつけのタイミングと言えます。
さらに、7年目の車検や9年目の車検になると、徐々に車の修理が発生し、部品交換が必要になることもあります。そのため、このタイミングで買い替えを検討する人も多いです。
車検は、愛車の状態を確認する節目のタイミングです。部品交換や修理費用を支払わずに、新車の購入費用に充てたいという人も多く、そのためにも車検は買い替えのタイミングに最適だと言われています。
車を買い替えるメリット・デメリットとは?
何年か同じ車に乗っていると「どこかで買い替える」という意識を持っている人も多いと思います。
しかしなぜ車の買い替えは必要なのでしょうか。
ここからは、車を買い替えるメリットとデメリットについて、改めて解説していきます。
車を買い替えるメリット
新車への買い替えは単に「新しい車に乗りたい」という欲求を満たすだけでなく、多くのメリットがあります。
具体的には、以下のようなものが挙げられます。
〇 メリット
・燃費が向上している
・最新の安全運転支援システムが搭載されている
・エコカー減税が適用される(車種による)
・任意保険料に割引が適用される
・ライフスタイルの変化に対応できる
新しい車の場合、燃費が向上しているものも多く、いま乗っている車よりも燃費のよい車に乗り換えれば、日々のガソリン代の節約ができます。
さらに、エコカー減税が適用されているため節税効果も生まれます。これにより、維持費を下げられるのがメリットでしょう。
また、新しい車には安全運転支援システムが搭載されているおかげで安全性も向上しますし、事故率が下がることで任意保険料が割引されることもあります。
購入のタイミングでは大きな出費が発生したとしても、車にかかるトータルコストを踏まえて考えると、新車への乗り換えはメリットが多いのです。
車を買い替えるデメリット
車を買い替えるデメリットは、大きく分けて以下の3つが挙げられます。
× デメリット
・費用がかかる
・手続きなど手間がかかる
・車選びや新車に慣れるまでの時間がかかる
多くの人が「費用」の面を真っ先に気にするのではないでしょうか。
また、手続きにかかる手間や時間がかかる点、車に慣れるまでの時間がデメリットと言えます。
しかし、いつかは買い替えなければならないのが車です。車には耐用年数があり、いつかは買い替えなければならないものだからです。
しかも、車は長く乗れば乗るだけ維持費や修理費用が発生する可能性が高まるため、長く乗る=節約という単純な計算は成り立ちません。
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長く乗るためのコツ、必要なメンテナンスは?
いずれは買い替える車でも、大事に快適に乗り続けたいですよね。また、しっかりとメンテナンスしている車の方が下取り・買取の際に高値がつきやすいため、雑な扱いは避けたいもの。
そこで、車のコンディションを良い状態に保つために必要なメンテナンスを5つ紹介します。
1. エンジンオイルとフィルターの交換
エンジンオイルは、車の血液とも呼ばれるほど重要なものです。エンジンの潤滑や冷却、洗浄などの役割を果たしています。一般的には5,000km走行ごと、あるいは半年に一度のタイミングが最適と言われています。
また、オイル内にたまる不純物を取り除くためのオイルフィルターの交換も10,000km走行(あるいはオイル交換2回に1回)に行うとエンジンのコンディションを良好に保つことができます。
2. タイヤの空気圧点検・交換・ローテーション
タイヤは、車の安全性と乗り心地を左右する重要なパーツです。空気圧が低いと、タイヤの摩耗が早まったり、燃費が悪くなったり、ハンドリングが悪くなったりする原因になります。また、溝が浅いと、雨天時の滑りやすさや、パンクなどのリスクが高まります。
空気圧は、週に1回程度を目安に点検し、不足している場合は適正空気圧まで補充しましょう。また、30,000km〜50,000kmを目安に、タイヤの交換を検討しましょう。
3. エアクリーナーの交換
エアクリーナーは、エンジンに送る空気から不純物を取り除くパーツです。エアクリーナーが汚れると、エンジンの出力が低下したり、燃費が悪くなったりする原因になります。
20,000km〜30,000kmを目安に、交換を検討しましょう。
4. 冷却水(クーラント液)の補充・交換
冷却水は、エンジンの温度を適正に保つために必要な液体です。冷却水が不足すると、エンジンがオーバーヒートして故障する恐れがあります。
冷却水タンクの残量目盛りを定期的に確認し、不足している場合は適量を補充しましょう。また、5年〜10年を目安に、冷却水を交換しましょう。
5. ブレーキオイルの交換
ブレーキオイルは、ブレーキの効きを左右する重要な液体です。ブレーキオイルが劣化すると、ブレーキの効きが悪くなったり、ブレーキ音が大きくなったりする原因になります。10,000km程度ごとに、交換を検討しましょう。
車のメンテナンスは、車を長く快適に乗り続けるために欠かせません。上記の5つのポイントを押さえて、定期的にメンテナンスを行いましょう。
また、普段お世話になっているディーラーやカーショップの担当者の意見も聞きながら、車の状態に合わせてメンテナンスを行うことをおすすめします。
まとめ
当記事では最適な車の買い替え時期について解説してきました。
以下の5つのポイントを総合的に考慮しながら、自分に合ったタイミングで買い替え時期を判断するとよいでしょう。
・走行距離が大台に乗る前(5万kmや10万km)
・年式が古くなる前(10年や13年)
・高額な修理が発生した場合
・ライフスタイルに変化があった場合
・車検のタイミング
もし少しでも乗り換えを考えているなら、今乗っている車がいくらで売れるのかMOTA車買取を使って査定してみるのが良いでしょう。
高値の査定が出れば、新しい車の予算が増やせて理想の車にコスパ良く乗る事ができるかもしれません。
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