車を買い替えるべき? もったいない買い替えにならないための判断基準とは
- 筆者: けーやん
同じ車に長く乗れば乗るほど「飽き」を感じたり、新しい車が欲しくなったりすることがあります。でも、まだ乗れるので「買い替えるのはもったいないかな」と迷ってしまう人も多いはず。
そこでこの記事では、車を買い替えるともったいないタイミングや、買い替えたほうがよいタイミングについて、わかりやすく解説します。この記事を読むことで、車をいま買い替えるべきかどうかを判断する手助けになるはずです。
買い替えが「もったいない」ケースとは?
車の買い替えはタイミングによっては、コスパが悪くなり「もったいない買い替え」になってしまう場合があります。
具体的には以下のようなタイミングや状況が該当します。
買い替えがもったいないタイミング
詳しく解説していきます。
ローン完済直後(残価設定ローンを除く)
車のローンが終わったらすぐに新しい車に買い替えるのは、経済的に見てもったいないと言えます。
ローン完済で車の維持費が大幅に減るので、このタイミングで買い替えると、また新たに支払いが発生します。
ただし、いまの車が高く売れて、売却価格で新しい車が買えるほどの価値があれば、買い替えてもよいでしょう。
残価設定ローンを利用している場合は、支払いが終わったタイミングで残価を支払わずに乗り換えるのが一般的です。
ローンの種類によって、買い替えのタイミングが異なることを覚えておくとよいでしょう。
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車検を通したばかりのタイミング
車検が終わったばかりで新しい車に買い替えるのは、経済的にはあまり得策ではありません。
なぜなら、車検費用は査定額に反映されない可能性があるからです。
それにもかかわらず、ディーラー等に依頼した場合の費用は平均で約10万円程度かかります。
車検直後は消耗品が交換され、法的な整備基準を満たしているため、次の車検までメンテナンス費用がかかりません。
そのため、次のオーナーにとっては車検期間が長く残っていてメリットがありますが、売却する側にとっては損になります。
つまり、車検直後の乗り換えはもったいないタイミングであると言えます。
乗り換える理由が少ない
車を買い替える理由が少ない場合は、買い替えはもったいないと言えます。
車を買い替える理由としては、以下のようなものがあります。
ただし、走行距離が少なく車の状態が良好で、いまのライフスタイルに合っている場合は、買い替えはもったいないと言えるでしょう。
どうしても新しい車が欲しい場合を除き、コスパを重視するのであれば、いまの車を乗り続けるのが賢明です。
車を買い替えて得られるメリット
ローン完済後や車検後だとしても「車を乗りづづけるべき」とは一概には言い切れません。
なぜなら、買い替えることで得られるメリットもあるからです。
具体的には、以下のようなメリットがあります。
これらのメリットについて、詳しく解説します。
最新の安全技術が搭載された車に乗れる
車を買い替えるメリットのひとつは、最新の安全技術を搭載した車に乗れることです。
車の安全技術は年々進化していて、新しい車には衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報などの機能が搭載されています。
衝突被害軽減ブレーキは、前方の車や障害物との衝突を検知して、自動的にブレーキをかけて衝突を回避したり、衝突の被害を軽減したりする機能です。
車線逸脱警報は、車線を逸脱する可能性があることを警告する機能です。
これらの機能は、ドライバーの注意力が低下したときや、急な危険に遭ったときに、事故を未然に防ぐのに役立ちます。
事故のリスクを軽減し、ドライバーや同乗者を守ってくれる機能ですが、古い車に乗り続けるとこれらの機能を利用できず、安全性が低下する可能性があります。
安全性を高めるために車を買い替えるのは、価値のある選択と言えるでしょう。
燃費が向上し、給油代が抑えられる
新しい車に買い替えると、燃費が向上して給油代が節約できます。
自動車メーカーは、環境規制や消費者のニーズに対応するため、燃費効率のよい車を開発しています。
たとえば、旧型の車が1Lあたり15kmの燃費だった場合、最新のハイブリッド車に乗り換えると、1Lあたり30km以上の燃費を実現できる可能性があります。
このように、新しい車に買い替えることで燃費が向上し、給油代を節約でき、維持コストを抑えることができるのです。
長距離ドライブが多い人や、経済的な合理性や環境面に配慮したい人は、車の買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
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車を買い替えたほうがよいタイミング
車を買い替えるタイミングの目安は、新車登録から年数、走行距離、故障・修理の頻度、燃費、ライフスタイルの変化などがあげられます。
それぞれ詳しく説明をしていきます。
新車登録から3年・5年・7年・12年目
車を買い替えるタイミングの目安の1つは年式です。
新車登録から3年、5年、7年、そして12年目は、乗り換えに適した時期です。
なぜなら、新車登録から3年、5年、7年、12年は車検のタイミングと重なりやすいからです。
乗用車の場合、車検は初回3年、2回目以降2年ごとに必要です。
車検を受ける前に車を売却すれば、車検費用を節約できます。
また、新車登録から13年を超えると、自動車税が15%増税されます。
これらの時期に乗り換えを検討することで、車検や自動車税などのコストを抑えることができます。
走行距離が5万・10万キロの手前
車を売却するなら、走行距離が5万キロや10万キロの手前がおすすめです。
なぜなら、5万キロや10キロを超えると、車の査定額が大きく下がるからです。
走行距離が多い車は、「多走行車・過走行車」とも呼ばれ、エンジンが消耗して故障のリスクが高まるため、査定額が低くなる傾向にあります。
また、メンテナンス費用も高くなるため、維持費がかさみます。
少しでも高く売却するためには、走行距離がまだ少ないうちに査定に出してみるのがよいでしょう。
故障・修理の頻度が増えた
車の年式や走行距離だけでなく、不具合の有無も買い替えの判断基準になるでしょう。
なぜなら、故障が増えると修理費用がかさみ、余計なコストがかかってしまうからです。
エンジンやトランスミッションなどの主要な部品が故障すると、修理費は数十万円と高額になることがあります。
また、近年の円安や原油価格の高騰で、車の部品価格も上昇しています。
そのため、修理の頻度が増えたり、高額な修理費が発生したりするようなら、買い替えを検討するのも一つの方法です。
燃費が悪くなってきた
燃費が悪くなったら、買い替えを検討しましょう。
なぜなら、燃費の悪化は車の性能が低下していることを示すからです。
新車の頃と比べて燃費が悪くなったと感じたら、車の性能が低下している可能性があります。
燃費が悪い車に乗り続けるよりも、燃費性能が向上した新しい車に乗り換えたほうが、経済的に効率的です。
また、燃費性能の高い車は税制上でも優遇されるため、車の買い替えによるコストメリットはさらに高まります。
ライフスタイルの変化:家族が増えた、用途が変わった
ライフスタイルが変わったら、車の買い替えを検討しましょう。
ライフスタイルに合った車を選ぶことで、快適なカーライフを送ることができます。
使いにくい車を我慢して使うと、ストレスが溜まり、不便に感じるでしょう。
そのため、家族の増減や趣味の変化など、ライフスタイルに変化があった場合は、車の買い替えを検討するとよいでしょう。
たとえば、
・4人家族から5人家族になったら、コンパクトカーからミニバンに買い替える
・通勤用だった車にアウトドアなどの趣味が加わったら、セダンからSUVに買い替える
・子供が独立し、夫婦2人になったら、ミニバンからコンパクトカーに買い替える
といったように、ライフスタイルの変化に合わせて車の需要は変化します。
ライフスタイルが変わったと感じたら、車の買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
買い替えずに同じ車に乗り続けるメリット・デメリット
買い替えずに同じ車に乗り続けるメリットとデメリットについて確認していきましょう。
メリット
同じ車に乗り続けるメリットは以下の通りです。
〇 メリット
・新たな出費が発生しない
・買い替えの手間がかからない
車を買い替えるか迷っている人は同じ車に乗り続けるメリットを改めて確認してみるとよいでしょう。
乗り続けるメリット1:新たな出費が発生しない
同じ車に乗り続けると、買い替え費用がかからないというメリットがあります。
買い替え費用には、車両本体代金のほか、法定費用や手数料、代行費用などがかかります。
これらの費用を支払わずに、維持費である自動車税や車検代、メンテナンス費用だけで済むので、乗り続けるのも一つの選択肢です。
ただし、長く同じ車に乗っていると、故障やメンテナンス費用の増加、車両価値の下落などのリスクも考えられます。
これらのメリットとリスクを比較して、買い替えの判断をするのがよいでしょう。
乗り続けるメリット2:買い替えの手間がかからない
車に興味がない人や、買い替えの手続きに時間を使いたくない人は、買い替えをする必要はありません。
買い替えには、予算の設定や現在の車の査定、車の選び方、見積もり、支払い方法の決定、納車など、さまざまな手続きが必要です。
これらの手続きは、時間や労力がかかるため、乗り続けることで省くことができます。
ただし、車には寿命があるので、いずれ買い替えが必要になるでしょう。
同じ車に乗り続けるデメリットについても、確認しておきましょう。
買い替えずに同じ車に乗り続けるデメリット
同じ車に乗り続けるデメリットは以下の通りです。
× デメリット
・故障するリスクが高まる
・13年以上乗ると自動車税が高くなる
・車の価値がどんどん下がる
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
乗り続けるデメリット1:故障するリスクが高まる
同じ車を長く乗り続けると、故障するリスクが高まります。
なぜなら、車の部品は年月が経つと劣化し、走行距離が増えると摩耗してしまうからです。
特に10万キロを超えると、エンジンやトランスミッションなどの主要部品に故障のリスクが高まります。
これらの部品が故障すると、修理費用は数十万円かかることもあります。
また、外出中に故障すると、予定が狂ったり、事故につながったりする危険もあります。
このようなリスクを避けるためにも、車の状態を定期的に点検し、乗り換えのタイミングを検討することが大切です。
乗り続けるデメリット2:13年以上乗ると自動車税が高くなる
13年以上経過した車は、自動車税が高くなります。
これは、古い車の排気ガスが環境に悪いので、環境に優しい新しい車に買い替えてほしいからです。ただし、ハイブリッド車などの環境性能の高い車は、対象外です。
政府は、環境に優しい車を普及させたいので、このタイミングで買い替えを検討することをおすすめしています。
下記の表は、新車登録から13年経過した車の自動車税の金額をまとめたものです。
排気量 | 新車登録から13年未満 | 新車登録から13年以上 |
---|---|---|
軽自動車 | 10,800 円 | 約12,900円 |
1000cc以下 | 29,500 円 | 約34,000円 |
1000cc-1500cc | 34,500 円 | 約40,000円 |
1500cc-2000cc | 39,500 円 | 約45,500円 |
2000cc-2500cc | 45,000 円 | 約52,000円 |
2500cc-3000cc | 51,000 円 | 約59,000円 |
3000cc-3500cc | 58,000 円 | 約67,000円 |
3500cc-4000cc | 66,500 円 | 約76,500円 |
4000cc-4500cc | 76,500 円 | 約88,000円 |
4500cc-6000cc | 88,000 円 | 約101,500円 |
6000cc以上 | 111,000 円 | 約128,000円 |
乗り続けるデメリット3:車の価値がどんどん下がる
車は、年月が経つと価値が下がります。
理由は、車が古くなるとボディやエンジンなどの部品が劣化し、また新しい技術が登場して市場の需要が下がるからです。
ただし、人気が高い車種は、価値が下がりにくい傾向があります。
具体的には
・トヨタ アルファード
・トヨタ プリウス
・トヨタ ハリアー
・トヨタ ランドクルーザー
・スズキ ジムニー
・ジープ ラングラー
・メルセデスベンツ Gクラス
などが、リセールバリュー(再販価値)の高い車種といわれています。
経済的な観点から見ると、長く乗り続けるよりも、価値が高いうちに買い替えたほうが得かもしれません。
買い替えるべきか判断したいなら買取査定に出すのがおすすめ
車を買い替えるかどうかを決めるには、現在の車の価値を把握することが大切です。
査定額が高ければ、新しい車の購入資金に充てることができ、買い替えの決断をしやすくなります。そんな時は、手間をかけずに査定ができる「MOTA車買取」がおすすめです。
よくある質問
車を乗りつぶすのは節約になりますか?
同じ車を長く乗っていると、新しい車を買うよりも費用を抑えることができます。
ただし、車が古くなると故障しやすくなり、修理費用も高くなる可能性があります。
車の状態や修理費用、そして自分の生活スタイルなどを考慮して、乗りつぶすかどうかを決めましょう。
車には何年乗るのが得ですか?
車を乗り換えるタイミングは、一般的に新車登録から3年、5年、7年、12年目が目安です。
その理由は車検費用や自動車税が増額する前だからです。その余計な出費を減らすことができます。
3年目は、車検費用がかかる前に売却することで、余分な費用を抑えることができます。
5年目から7年目は、車の価値が大きく下がる前に売却することで、比較的高い価格で売却することができます。
また、この期間は車のメンテナンス費用も少なく、修理のリスクも低いため、経済的にも合理的です。
まとめ
車の買い替えは、売却のタイミングや買い替えのメリットなどを考慮して決める必要があります。
新車は魅力的ですが、買い替えには新たな出費や手間がかかるので、よく考えて決めましょう。
買い替えるかどうかは、車の状態や市場価値、ライフスタイルによって異なります。
査定に出すのは無料でできるので、まずはおすすめの「MOTA車買取」を活用して車の価値を把握し、買い替えの判断基準にすることが大切です。
適切なタイミングで買い替えをして、快適なカーライフを送りましょう。
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