シエンタのサイズは? ボディサイズ・室内サイズ・荷室サイズを解説!
- 筆者: MOTA編集部
- カメラマン:茂呂 幸正、トヨタ自動車、MOTA編集部
トヨタ シエンタの魅力は、取り回しの良さと使い勝手の良さを両立したそのサイズ感にあります。
当記事では、そんなコンパクトミニバンであるシエンタのボディサイズ、室内サイズ、荷室サイズについて解説します。あわせて、シエンタ魅力や、運転感覚感覚についてもご紹介します。
トヨタ シエンタとは?
トヨタ シエンタは、5ナンバーサイズのコンパクトな車体でありながら、広々とした室内空間と使い勝手の良さを両立させたコンパクトミニバンです。特に、子育て世代や日常的な使用を重視するユーザーにとって、魅力的な選択肢の一つと言えるでしょう。
そして、その親しみやすい外観デザインに加え、市街地における取り回しの良さ、そして3列シート7人乗りと2列シート5人乗りのシートレイアウトが用意されている点も、幅広いユーザー層にとって訴求力の高い要素となっています。
さらに、価格設定も戦略的であり、エントリーグレードにおいては車両本体価格が200万円を下回る設定がされています。
シエンタのボディサイズは? 先代や他車と比較
シエンタのボディサイズは全長4260mm×全幅1695mm×全高1695mm~1715mmです。全高は2WD仕様が1695mm、E-Four(電気式の4輪駆動システム)を搭載した仕様は1715mmです。
シエンタのボディサイズは、取り回しのしやすいコンパクトカーの利便性と、室内空間の広さを確保したミニバンの実用性を兼ね備えています。
先代とのボディサイズ比較
シエンタは先代と比べ、全長は同様、全高が20mm高くなっています(先代の4WDは1695mmで同様)。全幅は5ナンバーサイズいっぱいの1695mmで変更はなく、ホイールベースは同じ2750mmです。
全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース | |
---|---|---|---|---|
新型 | 4260 | 1695 | 1695(※1) | 2750 |
先代 | 4260 | 1695 | 1675(※2) | 2750 |
差 | +25 | 0 | +20 | 0 |
寸法はすべてmm (※1)E-Fourの全高は1715mm(※2)4WDの全高は1695mm
以下では、全長、全幅、全高、ホイールベースそれぞれの項目についてや、シエンタの特徴を解説しながら、サイズの参考となるようにイメージしやすい車種との数値を比較していきます。
全長
全長は、車の最も前方の部分から最も後方の部分までの水平距離を示す数値です。これは、車の駐車のしやすさや、取り回しの良さに影響するほか、室内空間の広さにも間接的に関係してきます。
シエンタの全長は4260mmです。この数値は、同クラスのコンパクトカーと比較する上で重要な指標となります。例えば、トヨタのコンパクトカーのヤリスの全長は3940mm、コンパクトSUVのヤリスクロスの全長は4180mmから4200mmの範囲であり、シエンタの全長はこれらのモデルと比較して若干長い程度です。
一方、Mクラスミニバンに分類されるトヨタ ノア/ヴォクシーの全長4695mmと比べると435mmも短くなります。この点を考慮すると、シエンタの全長は、より大きなミニバンと比較して明らかにコンパクトであり、取り回しの良いことが分かります。
車種 | 全長 | シエンタとの比較 |
---|---|---|
トヨタ シエンタ | 4260mm | - |
トヨタ ヤリス | 3940mm | 320mm短い |
トヨタ ヤリスクロス | 4180-4200mm | 60~80mm短い |
トヨタ ノア/ヴォクシー | 4695mm | 435mm長い |
したがって、シエンタは、コンパクトカーに匹敵する全長でありながら、ミニバンとしての居住性や積載性を確保しているという特徴を持つと評価できます。これは、都市部における日常利用や、狭い駐車場での取り回しを重視するユーザーにとって、大きなメリットとなるでしょう。
全幅
全幅は、車体を正面から見た際の最も広い部分の幅を示す数値であり、車両の取り回しに大きく影響します。特に狭い道での走行や駐車時に重要な要素となります。
シエンタの全幅は1695mmです。これは多くのコンパクトカーと同様に、日本の道路交通法における5ナンバーサイズの条件(全幅1700mm以下)に適合しています。例えば、ヤリスの全幅も約1695mmであり、シエンタと近いサイズです。
このように、シエンタは一般的なコンパクトカーと比較して狭い道での取り回しや駐車時の難易度が特に高いということはなく、比較的安心して運転することが可能です。
全高
全高は、地面から車体の最も高い部分までの垂直距離を示す数値です。この数値は、車の室内空間の広さや、立体駐車場などの高さ制限に関わってきます。
シエンタの全高は1695mmで、E-Four(4WD)仕様では1715mmとなります。これは、トヨタ ルーミー(1735mm)のようなトールワゴンに近い高さです。これにより、特に室内空間の広さが確保され、乗り降りの際の頭上空間にも余裕が生まれています。
一方、ノア/ヴォクシーの全高は1895mm(2WDの場合、4WDは1925mm)であるためシエンタはそれよりも200mm程度低くなります。運転時の視線の高さは一般的なコンパクトカーに近いため、これまでコンパクトカーを運転されていた方でも違和感なく乗り換えることができるでしょう。
車種 | 全高 | シエンタとの比較 |
---|---|---|
トヨタ シエンタ (2WD) | 1695mm | - |
トヨタ シエンタ (E-Four) | 1715mm | 20mm高い |
トヨタ ルーミー | 1735mm | 20~40mm高い |
トヨタ ノア/ヴォクシー (2WD) | 1895mm | 180~200mm高い |
トヨタ ノア/ヴォクシー (4WD) | 1925mm | 210~230mm高い |
ホイールベース
ホイールベースとは、前輪の軸と後輪の軸を結んだ長さのことです。一般的に、この数値が長いほど、直進安定性が高くなり、乗り心地が向上する傾向があります。
シエンタのホイールベースは2750mmです。これは、トヨタ プリウス(2750mm)と同程度の数値です。参考までにルーミーが2490mm、ヤリスが2550mmです。これらコンパクトカーよりもホイールベースが長いことで、直進安定性が向上し、乗り心地の面でも優位でしょう。
車種 | ホイールベース | シエンタとの比較 |
---|---|---|
トヨタ シエンタ | 2750mm | - |
トヨタ プリウス | 2750mm | 同じ |
トヨタ ルーミー | 2490mm | 260mm短い |
トヨタ ヤリス | 2550mm | 200mm短い |
シエンタの室内サイズ・荷室サイズ
続いて、シエンタの室内サイズと荷室サイズについて、数字を元にそれぞれの使い勝手を解説していきます。
室内の広さ
シエンタ 3列シート仕様の室内サイズは室内長2545mm(3列シート仕様の場合、2列シート仕様は2030mm)では、室内幅1530mm、室内高1300mmです。
項目 | 2列シート仕様 | 3列シート仕様 |
---|---|---|
室内長 | 2030mm | 2545mm |
室内幅 | 1530mm | |
室内高 | 1300mm |
シエンタの室内空間は、そのコンパクトなボディサイズからは想像を超える広さを実現しており、多様な乗車ニーズに対応できます。
ラインナップには、2列シート5人乗りと3列シート7人乗りの2種類があり、利用者の用途に応じて選択可能です。3列シート仕様は、通常は2列シートとして広々と利用し、必要に応じて多人数乗車に対応できる3列目シートを展開できるため、大人数で移動する機会があるユーザーにとって利便性の高い選択肢となります。
3列シート仕様の2列目シートの膝前空間は十分に確保されており、成人男性4名が快適に座ることが可能です。ベビーシートやチャイルドシートの装着も比較的容易であり、小さなお子様がいる家庭において実用的です。
3列シート仕様の3列目シートは、薄型燃料タンクの採用により、床面からシート座面までの距離が確保され、乗員の膝が極端に持ち上がるような不自然な姿勢になりにくい設計です。
しかしながら、3列目シートは2列目シートと比較して膝前空間が限られるため、多人数で長距離乗車する際には留意が必要です。ただし、前述の低床設計により、足元空間の圧迫感は軽減されています。
それでも、3列シート仕様の場合は2列目シートのスライド機構が備わるため、2列目シート位置をやや前方に調整することで、3列目の足元空間を拡大することが可能です。これにより、短時間(片道1時間程度まで)であれば、大人数での乗車も許容範囲となります。
荷室の広さや使い勝手
シエンタの荷室サイズは、2列シート仕様と3列シート仕様でそれぞれ異なる特性があります。
また、シエンタはシートアレンジによって多様な荷室空間を作り出すことが可能であり、乗員数や積載する荷物の量に応じて柔軟に対応できる設計となっています。
項目 | 2列シート仕様 | 3列シート仕様 |
---|---|---|
荷室長(2列目シート収納時) | 2045mm | 1525mm |
荷室長(2列目シート乗車時) | 840mm | 990mm |
荷室長(3列目シート乗車時) | - | 345mm |
荷室幅 | 1265mm | |
荷室高 | 1055mm | 1105mm |
開口部高さ | 1070mm | |
荷室フロア高さ | 565~585mm | 505~525mm |
荷室容量(1列目シートのみ使用) | 1071L | 1030L |
荷室容量(1、2列目シート使用) | 421L | 445L |
荷室容量(1~3列目シート使用) | - | 137L |
※それぞれ最大値です ※容量はシートバッグ上端位置までの測定
荷室長は、シートアレンジによって大きく変化します。2列シート仕様では、2列目シートを格納することで2045mmという奥行きを確保でき、長尺物や大きな荷物の積載能力に優れます。2列目シート使用時でも840mmの荷室長があり、日常的な荷物を積むには十分なスペースと言えるでしょう。
一方、3列シート仕様では、2列目シート格納時の荷室長は1525mm、2列目シート使用時は990mmとなります。3列目シートを使用した場合の荷室長は345mmと限られますが、これは緊急的な荷物スペースと捉えるべきでしょう。
荷室幅は1265mmで共通しており、横方向への荷物の積みやすさは両仕様で同等です。荷室高は2列シート仕様が1055mm、3列シート仕様が1105mmと、3列シート仕様の方が若干高く、背の高い荷物を積む際にわずかながら有利です。
開口部高さは1070mmを確保しており、比較的大きな荷物も無理なく出し入れできます。荷室フロア高は、2列シート仕様が565~585mm、3列シート仕様が505~525mmと、3列シート仕様の方が低く設計されています。この差は、特に重い荷物を持ち上げる際の負担軽減に寄与すると言えるでしょう。
このように、荷室フロア高の設定や開口部高さの確保など、実際の荷物の出し入れにおける使いやすさも考慮された設計です。
上記のシートアレンジ説明図のように、シエンタはシートアレンジを活用することで、乗員数と荷物量に応じて柔軟な使い分けが可能な設計であることがわかります。
特に、2列シート仕様は長尺物の積載、3列シート仕様は日常的な荷物に加え、必要に応じた乗車人数の増加に対応できる点が特徴と言えるでしょう。
シエンタの運転感覚と乗降性
続いて、シエンタのボディサイズが知りたい方が気になるであろう「取り回しのしやすさ」や「運転席からの視界」「乗降性」についてそれぞれ解説します。
取り回しやすさ
シエンタのコンパクトなボディサイズは、市街地における優れた取り回し性能を持ちます。
シエンタの最小回転半径は5.0mです。コンパクトカーのヤリスが4.8~5.1mであるため、コンパクトカーのように最小回転半径は小さく、Uターンや狭い路地などでの右左折を円滑に行えることが分かります。
スーパーマーケットの駐車シーンなど、日常生活においてその取り回しの良さを実感できるでしょう。参考までにMサイズミニバンのノア/ヴォクシーは5.5mです。
運転席からの視界
シエンタは、比較的高い全高により、良好な前方視界を確保している点が特徴です。加えて、サイドウインドウの下端が低く設計されているため、側方視界も優れており、交差点における安全確認や車線変更時の死角低減に寄与します。
乗降性
シエンタの最低地上高は140mmであり、一般的な乗用車と同等の数値で、フロア高が330mm(2WDの場合、4WDは350mm)と低めに設計されています。一般的な階段は200〜230mm程度であるため、お子様やご高齢の方でも足を高く上げることなく、比較的容易に乗り降りできることがわかります。
また、後席にはアシストグリップが標準装備されており、さらに乗降時のサポートを提供します。ドアの開口角度も十分に確保されており、スムーズな乗り降りを実現しています。
まとめ
シエンタは、コンパクトなボディサイズでありながら、広い室内空間と使い勝手の良さを両立した魅力的なミニバンです。街中での取り回しの良さ、そして多様なシートアレンジと荷室空間は、子育て世代をはじめとする多くのユーザーにとって、日々の生活を快適にする頼れるパートナーとなるでしょう。
[筆者:MOTA編集部/カメラマン:茂呂 幸正、トヨタ自動車、MOTA編集部]
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