ジープ 新型ラングラー イタリア試乗|山まるごとのワイルドテストコースを走り倒す!(4/4)
- 筆者: 山田 弘樹
- カメラマン:FCAジャパン
悪路走破性とオンロードの快適性を備えるラングラー
このコースを何度もお代わりしたことで、逆にオンロードでは最新ジープが持つ快適性の高さも理解することができた。この穏やかなハンドリングや、意外とよい乗り心地に快活さをも与え、デイユースでの扱いやすさを上乗せした立役者は、エンジンと8速ATである。
ジープのキャラクターを100%活かすなら、2.2リッターディーゼルターボは抜群の相性を持っている。しかしオンロード性能だけで言うと、2リッターガソリン直噴ターボがもたらす高回転でのパンチ力がジープにキビキビ感を与えていると気づく。
最大トルクはディーゼルの450Nmに比べ400Nmとやや劣るが、転がり出しがスムーズなアスファルトだとこれがさほどデメリットには感じられない。8速ATのギア比を駆使してダッシュを決めれば、十分低中速トルクは確保できる。
そして高回転での伸び感が、高速クルージングでの快適性や追い越し加速で威力を発揮する。だから「これなら普段使いしてもいいな」という印象が強くなるのだ。
さらに日本仕様の2リッターターボモデル(アンリミテッドスポーツ/アンリミテッドサハラ)には、「セルフトラック」と呼ばれるセンターデフが装備される。これでいちいち副変速機を切り替えなくても、4WDのままクルマ側が前後のトルクを走りやすく配分してくれるようになる。
LEDタイプとなったヘッドライト。ガジェット感が強くGショックのような若々しさとタフさを感じさせるインパネのナビやスイッチ類。
そして高い日常性能が備わるようになった今こそ、ジープに乗るべきときだと私は思う。
日本はもちろん、イタリアだって、そして本場のアメリカだって、日常でジープの性能をフルに発揮できるステージなどは存在しない。
しかしジープは本物の性能を備えているからこそ、高いファッション性を発揮するのだ。それは機械式時計が使いもしない高性能なクロノグラフ機構を備え、Gショックが極限下での使用に耐えうるタフネスを持っていることと似ている。
いつの時代も私たちの心をワクワクさせるのは、本物の性能なのだ。
[筆者:山田 弘樹/写真:FCAジャパン]
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