ダイハツ新型軽自動車の予想価格は170万円〜!? 本格ハイブリッド&スライドドア搭載で今年登場か

  • 筆者: 渡辺 陽一郎
  • カメラマン:佐藤 正巳/茂呂 幸正/MOTA編集部
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ダイハツが、これまでコストが高いために難しかった「軽のストロングハイブリッド」をついに発売します。2026年12月に登場する見込みです。

この記事では、ジャパンモビリティショーで話題を呼んだコンセプトカー「Kビジョン」の市販版となる新型軽自動車について、最も気になる驚きの予想価格から、大人気のスライドドアを備えたボディや内装、燃費、ハイブリッドの仕組みとターボ以上の走りまでを、カーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが徹底解説します!

目次[開く][閉じる]
  1. 話題のコンセプトカー「Kビジョン」がいよいよ市販化
  2. 新型ハイブリッド軽自動車の価格はいくら? 発売時期は?
  3. スライドドアと広い室内! ガソリン車用プラットフォームを応用する理由
  4. ターボ以上の走り! 660cc版「e-スマートハイブリッド」の実力
  5. アルトを超える28.5km/Lを目指す! 軽自動車燃費No.1への挑戦
  6. そもそも、なぜ今まで「軽のストロングハイブリッド」はなかったのか?

話題のコンセプトカー「Kビジョン」がいよいよ市販化

いよいよ、ダイハツが本格的なハイブリッドシステムを搭載した軽乗用車を発売します。

Kビジョンはジャパンモビリティショー2025で公開されたコンセプトカー

この新型軽ハイブリッドは、ジャパンモビリティショー2025に出品されていたコンセプトカー「Kビジョン」の市販版に位置づけられます。

スライドドア搭載で実用性を重視したデザイン

Kビジョンは、水平基調のボディで広い室内空間をアピールしており、現在の軽自動車市場で圧倒的な人気を誇る後席スライドドアを備えているのが大きな特徴です。

新型ハイブリッド軽自動車の価格はいくら? 発売時期は?

価格予想は170万円から! ハイブリッド化による価格上昇を試算

Kビジョンの市販版となる新型軽ハイブリッドの価格は、170~220万円と予想されます。

ダイハツ ロッキープレミアムGで比較すると、e-スマートハイブリッドの価格はノーマルガソリンエンジンに比べて28万9300円高いです。

ただし、この金額をそのまま軽自動車に当てはめるとe-スマートハイブリッドが高すぎるため、新型軽ハイブリッドではハイブリッドの価格上昇分を20万円程度に抑えるでしょう。

一般的に軽自動車のメカニズムは、小型車の70~80%の価格で装着することが多いためです。軽自動車のe-スマートハイブリッドも、ロッキーの価格差の70%で装着されると、おおむね20万円に収まります。

グレード別価格帯:ベーシックから最上級まで3グレードの展開を予想

ダイハツの軽自動車である実用的なムーヴXの価格は149万500円なので、新型軽ハイブリッドのベーシックなグレードは、この金額に20万円を加えた170万円と予想されます。中心グレードの価格はムーヴGの価格に20万円を加えた192万円前後になるでしょう。

さらにe-スマートハイブリッド搭載車は、加速が滑らかでノイズも小さいプレミアム感覚の軽自動車なので、合成皮革のシート生地などを備えた最上級グレードも220万円前後で用意されるはずです。

グレード新型軽ハイブリッド予想価格
ベーシック

170万円

中心

192万円

最上級

220万円

このように新型軽ハイブリッドは、エアロパーツを装着したボディにターボエンジンを搭載するムーヴRSや、ダイハツ タントカスタムRSリミテッドなどが含まれる価格帯でストロングハイブリッドを搭載します。

環境性能に優れた走りの滑らかなハイブリッドか、それとも動力性能が高く外観のスポーティなカスタムのターボか、という選択が同じ価格帯で成り立つようになります。

発売時期は2026年12月?

新型軽ハイブリッドの発売予想時期は、2026年12月です。

続いて、その価格に見合う中身と実力を見ていきましょう。

スライドドアと広い室内! ガソリン車用プラットフォームを応用する理由

ボディサイズ予想

新型軽ハイブリッドのボディサイズは、軽自動車規格に収まる全長3395mm、全幅1475mmで、全高は1680mmとなるでしょう。ムーヴと比べると25mm背が高く、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2460mmで同じです。

新型軽ハイブリッド (予想)ムーヴ
全長

3395

3395

全幅

1475

1475

全高

1680

1655〜1670

ホイールベース

2460

2460

寸法はすべてmm

プラットフォームなども、基本的にはムーヴなどのガソリンエンジンを搭載する軽自動車と同じタイプを使います。

電気自動車は、床下に大きなバッテリーを積み、エンジンを搭載しないため専用のプラットフォームが必要ですが、駆動用電池のサイズが小さいハイブリッドであれば、既存のガソリン車向けのプラットフォームを応用できます。これが、新型軽ハイブリッドの価格上昇を抑えられる理由の一つです。

一方で、新型軽ハイブリッドの全高はムーヴより25mm高く設定されています。この高さを活かせば、将来的に同じボディのまま床下に電池を敷き詰め、EV版を開発する可能性もあるでしょう。

スライドドアも装着されるとみられる

新型軽ハイブリッドのボディで注目されるのは、先述の通り後席側のドアをスライド式にすることです。理由は現行ムーヴがスライドドアを装着するのと同様で、今はこのボディ形状の人気が高いからです。

複数の軽自動車の開発者が「スライドドアを装着しないと、お客様の購入の候補に入れていただけません」とコメントしています。

内装はシンプルなデザインになりそうだ

コンセプトカーであるKビジョンの内装は、インパネの周辺を水平基調でシンプルにデザインされていました。

ホンダ N-ONE e:も含めて、環境性能の優れた軽自動車は、コスト低減の目的もあってアッサリした内装が目立ちます。

それでも新型軽ハイブリッドの居住性は快適で、身長170cmの大人4名が乗車した時、後席に座る乗員の膝先空間は握りコブシ3つ分に達するでしょう。ファミリーカーとして快適に使える居住空間が確保されています。

ターボ以上の走り! 660cc版「e-スマートハイブリッド」の実力

さらに、ハイブリッドならではの走りも大きな魅力です。新型軽ハイブリッドのハイブリッドシステムは、直列3気筒660ccエンジンを使った「e-スマートハイブリッド」です。

e-スマートハイブリッドの仕組み

このシステムは、基本的には1.2Lエンジンを使ったダイハツ ロッキー&トヨタ ライズの「e-スマートハイブリッド」と同じです。660ccエンジンが発電機を作動させ、発電された電気を使ってモーターを駆動します。日産の「e-POWER」にも似た仕組みと言えます。

コンパクト設計で軽自動車に最適化

全高が1600mmを超える軽自動車は、コンパクトなボディで広い室内を確保する必要があり、このニーズはハイブリッドでも変わりません。

そこで新型軽ハイブリッドも、開発段階でパワーユニットのサイズを小さく抑えることに気を使いました。

発電用エンジンと駆動用モーターを同軸上に繋げて配置して、パワーコントロールユニットと駆動システムもコンパクトに抑え、軽自動車の短いボンネットの内部にストロングハイブリッドのメカニズムを凝縮させています。

ターボを超える動力性能と静粛性

e-スマートハイブリッドはモーター駆動のハイブリッドなので、モーターの特性としてアクセル操作に対する反応が機敏です。

例えば登坂路でアクセルペダルを踏み増した時、e-スマートハイブリッドは時間差を置かずに動力性能を高めます。そのために加速力などが強く感じられます。

動力性能はターボ以上に高く、モーターやその性能を軽商用電気自動車のダイハツ e-ハイゼットカーゴやe-アトレーと共通化させても、最高出力は64馬力で最大トルクは12.9kg-mです。

後者の数値はさらに高くなる可能性もあり、感覚的には軽自動車に1.2~1.3Lエンジンを積んでいる感覚で運転できるでしょう。

広い室内空間を生かして4名で乗車したり、後席を格納して荷物を積む使い方でも、パワー不足を感じにくいです。

また、加速は滑らかで、ノイズも小さいです。エンジンを搭載しない電気自動車の日産 サクラやホンダ N-ONE e:ほどではありませんが、静かで上質な運転感覚を満喫できるでしょう。

アルトを超える28.5km/Lを目指す! 軽自動車燃費No.1への挑戦

まずは現行ムーヴから「20%以上の向上」を明言

そしてハイブリッドで大切になってくるWLTCモード燃費については、報道発表によるとメーカーは「従来のパワートレーンと比較して20%以上は向上させます」としています。

現行ムーヴのWLTCモード燃費が22.6km/Lなので、20%以上の向上であれば新型軽ハイブリッドは27.1km/L以上となります。

真のライバルはスズキ アルト! 新型軽ハイブリッドの目標燃費は28.5km/L以上か

現時点で軽自動車の燃費ナンバーワンは、スズキ アルトのマイルドハイブリッド搭載車で、WLTCモード燃費は28.2km/Lに達します。

ダイハツとしては、ストロングハイブリッドを搭載する以上、アルトのマイルドハイブリッド搭載車の数値は超えたいでしょう。

そうなると、新型軽ハイブリッドのWLTCモード燃費は、28.5km/Lはクリアしたいところです。

WLTCモード燃費
現行ムーヴ

22.6km/L

スズキ アルト

28.2km/L

新型軽ハイブリッド (目標・期待値)

28.5km/L以上

(※最低ライン:27.1km/L)

そもそも、なぜ今まで「軽のストロングハイブリッド」はなかったのか?

ハイブリッド車の普及状況と軽自動車の現状

2025年1~12月の販売データによると、国内で新車として売られた小型/普通乗用車のうち、ハイブリッドが47%を占めました(マイルドタイプを含む)。

ただし軽自動車については、これまでストロングハイブリッドを用意しておらず、マイルドタイプのみでした。

軽自動車とストロングハイブリッドの価格問題

軽自動車は薄利多売の商品で、機能や性能の割に価格を安く抑える必要があるため、ストロングハイブリッドは搭載しにくかったのです。

ちなみにハイブリッドの価格は、ノーマルガソリンエンジン車に比べると、35~60万円の価格アップになる車種が多いです。

価格が160万円の軽自動車に50万円のストロングハイブリッドを搭載すると210万円に達します。比率に換算すると1.3倍で、これでは商品として成り立ちません。

そのために軽自動車には、ほとんどストロングハイブリッドが設定されてきませんでした。

ダイハツが挑む軽自動車ハイブリッドの新時代

しかし、今回ダイハツがいよいよその壁を打ち破ります。2026年12月に予想される新型軽ハイブリッドの発売は、まさに軽自動車の流れを変えるクルマになるかもしれません。

【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:佐藤 正巳/茂呂 幸正/MOTA編集部】

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

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監修者MOTA編集部

MOTA編集部は自動車に関する豊富な知識を持つ専門家チーム。ユーザーにとって価値のあるコンテンツ・サービスを提供することをモットーに、新型車の情報や、自動車の購入・売買のノウハウなど、自動車に関する情報を誰にでも分かりやすく解説できるように監修しています。

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