BMW 新型3シリーズ 試乗│計り知れない潜在能力を持ったスポーツセダンの新たなる指標(1/3)

  • 筆者: 飯田 裕子
  • カメラマン:和田 清志・小林 岳夫

新型3シリーズは、食べ物に例えるなら食中も後味もいい・・・、といった感じ

あいにくの雨での試乗だったことを差し引いても、新型3シリーズの“いきなり”の完成度の高さと日本市場を配慮した装備やラインナップには脱帽だった。

BMWからリリースされた“スポーツセダンの新たな指標となるべく、走行性能を大幅に向上”という発表は、好みや求めるレベルにもよるかもしれないが、私は納得ができる。もちろん新型3シリーズの進化はそれだけではない。

骨太で重厚な走りに安心感や安定感を抱くのは既存モデルにも通ずるBMWらしいところ。また足腰に少々硬さは感じるものの、乗り心地とのバランスは損なわれておらず、むしろスポーティさは明確だ。

ワインディングを走ったときのハンドリングの印象を食べ物に例えるなら食中も後味もいい・・・、といった感じ。しいて言うなら、試乗車の330i Mスポーツのステアリングホイールの太さが私の手にも男性編集M氏にとっても太く、もう少し細くても良いのではと思ったけれど、その点は個々でぜひ確認してみていただきたい。

>>走行性能が大幅進化した新型3シリーズの内外装を画像でチェック

サイズの拡大を危惧するより、更なるダイナミックなハンドリング向上が望めるディメンションをチョイス

「新型3シリーズはどうなのよ?」と質問する知人や友人の興味はドライバビリティにあることがほとんどなので、そのあたりの印象からいきなりお伝えしたけれど、ここからはそれらの裏付けとなるポイントや新装備などを含む特徴を紹介していこう。

まず7代目となる新型3シリーズのボディサイズは全長4715mm×全幅1825mm×全高1440mmと先代に対し全長が70mm、全幅が25mm拡がり、ホイールベースも40mm長い2850mm。

「どのようなプラットフォームを採用しているかを言及する意味はあまりないと考えています」とプロダクト・マネージャー(製品企画)の方はおっしゃっていたけれど(確かにそうかもしれないけど)、“駆け抜ける喜び”=“走り”に注目したユーザーなら取りあえず土台は気になるところでは?

念のため申し上げておくと、新型3シリーズは現行5シリーズと同様の最新世代のFR系プラットフォームを採用している。近年、多くのメーカーと同様にフレキシブルなモジュラー式のプラットフォームを開発し、モデルごとに造り分けているのはBMWも同じなのだ。

ホイールベースの延長は、室内スペースの拡大よりもステアリングの取り付け位置付近からフロントタイヤまでの距離の延長に寄与しており、今後搭載予定の他のパワートレインを見据えた設計を採用している点が大きいという。ただ、その分というべきか、キャビンとエンジンルームの隔壁を一層強化したことで剛性がアップ。それを知らずに乗ってもハンドリング性能の向上は明白だった。

他にも、ホイールベースが延びると一般的に直進安定性が増す一方、ハンドリングは損なわれる傾向にある。が、今回のモデルは同時に車幅も拡大。車両サイズの拡大を危惧するよりも、よりダイナミックなハンドリング向上が望めるディメンションを選んだという明確な理由がある。

とは言え車幅では、先代は日本の立体駐車場への入庫を配慮し日本専用のドアハンドルや車幅1800mmにこだわった専用設計を採り入れていれていたではないか。

それについてうかがってみたところ、プロダクト・マネージャーの方の調査によれば近年の日本の機械式の多くが1850mm以下なら入庫可能という裏は取っていらっしゃった。が、古いタイプを利用することもあるかもしれないので念のためチェックは必要だろう。

切れ長のフロントフェイスに、伸びやかなサイドビュー

デザインは一層大型化されたキドニーグリルが1つのフレームで縁取られた一体型となり、より立体感も増している。

その裏側にはアクティブグリルシャッター(ラジエーターを冷やす必要がないときは閉じて空力を向上させる)を採用し、内蔵物を隠す。よりBMWの“顔”が、切れ長でキリッとしたアイラインを持つライトと共に引き立つ点でも貢献している。

また、BMWが“ホフマイスター・キンク”と呼ぶサイドウインドウ後端のピラー形状はCピラーと一体化したデザインとなり、サイドウインドウの流線形が一層強調され、サイドビューの伸びやかな印象が強まっている。

BMW/3シリーズ
BMW 3シリーズカタログを見る
新車価格:
461万円980万円
中古価格:
7万円608万円
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飯田 裕子
筆者飯田 裕子

OL時代に始めたレース活動をきっかけに、クルマへの興味/関心を深め、フリーの自動車ジャーナリストに転身。自動車雑誌への執筆や自動車系TV番組出演などから、活動の場を広げ、現在では女性誌および一般誌、新聞、Web、ラジオ番組でのパーソナリティ、TV、トークショーと活躍の場は幅広い。ドライビングインストラクターとしてのキャリアも長く、自動車メーカーをはじめ、一般企業、保険会社、警視庁などが主催するスクールでの指導にも定評あり。記事一覧を見る

監修トクダ トオル (MOTA編集長)

新車の見積もりや値引き、中古車の問い合わせなど、自動車の購入に関するサポートを行っているMOTA(モータ)では、新型車や注目の自動車の解説記事、試乗レポートなど、最新の自動車記事を展開しており、それらの記事はMOTA編集部編集長の監修により、記事の企画・取材・編集など行っております。MOTA編集方針

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