激安アルミホイールの品質は?
- 筆者: 清水 草一
激安アルミホイールの品質は?
カー用品店などに売っている安いアルミホイールの品質は大丈夫なのでしょうか?
結構カッコ良かったし、売り場のお兄ちゃんもVIA?に通っているので大丈夫ですと言うので欲しいことは欲しいのですが、いきなり割れたりしないか心配です。(OPTEX)
其の疑問「MJブロンディ」がお答えいたします!
物事に絶対はありませんが、まず大丈夫です。VIA登録は、国土交通省が定めている軽合金ホイールの強度規格「JWL」を通った製品に与えられるものです。
これがあれば、純正ホイールに対して強度で劣るということは基本的にありません。
ではこれらの製品がなぜ安いかと言えば、中国等で作られているからです。中国には、JWL基準を満たしているホイールメーカーが数多くあり、かなり小ロットから注文に応じて製造しています。
日本の業者は、ユーザーのニーズをつかむべく、そういったメーカーに多様なデザインのホイールを気軽に発注することができるんです。それが安さの秘密です。
こう聞くとなんとなく不安になるかもしれませんが、今やあらゆる自動車部品に中国製のものが使われていて、いまさら「中国製は不安」と言っていたら、クルマには乗れません。中国メーカーだってバカじゃありませんから、粗悪品を作っていたらいずれダメになることはわかっていますしね。
日本には、富山県高岡市のワシマイヤー株式会社など、高い技術力を持つホイールメーカーがあります。ワシマイヤーはホイールの最高ブランドであるBBSの製品を生産していることで有名ですが、性能がいいだけに非常に高価です。ちなみにBBSはじめ軽量高性能ホイールは鍛造です。
これは、原料を猛烈な圧力でプレスして作る製法で、型に流し込むだけの鋳造とは強度が違います。
一方、中国製の激安ホイールは、当然すべて鋳造製です。ただ、鋳造であっても、一般道での通常の走行にはまったく問題ありません。鍛造による強度や軽さが必要なのは、本来モータースポーツの現場だけなのです。
MJブロンディの「ひとりごと」
通常走行には必要ない高性能なホイールがなぜ売れるのかといえば、実用性ではなく、純粋に良いものへの憧れということになります。
一方、激安ホイールには安さという武器があります。商品が多様であることは、ユーザーにとってうれしいことですよね。
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