ついにVW ゴルフにもPHVが!本格的なPHV時代の幕開けか
- 筆者:
- カメラマン:オートックワン編集部
VW 日本導入初のプラグインハイブリッドは、やっぱり「ゴルフ」から!
フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、日本へ初投入となるプラグインハイブリッドモデル「ゴルフ GTE」を発売した。価格は499万円で、最大38万円のクリーンエネルギー自動車等導入促進対策費が適用される。
折しも、9月8日のゴルフ GTE発表当日はBMWも「X5 xDrive40e」と呼ばれるプラグインハイブリッドモデルを発表しており、いまPHVが徐々に熱気を帯びてきている。
2050年、世界で最も普及する次世代自動車は「PHV」と予測
それもそのはずで、経済産業省によるとPHVの普及率は2020年に5%、2030年に20%、そして2050年にはガソリン車やFCV、HVを超えて35%と最も多く販売される次世代自動車であると予測。
そして、そんな予測を見越してか経産省では日本における次世代自動車の普及目標においても、PHVとEVの普及率を2020年に15~20%へと大きく引き上げる目標を定めている。
PHVは、これらのデータを考慮してみても、世界のみならず日本でもこれから要注目の次世代自動車であることがうかがえる。
ゴルフ GTEの最大の特徴が、「E」「HV」「GTE」と3つの走行モードをそなえていること。
「E」モードでは電気モーターの駆動力のみで走行することができ、最大航続距離は53.1km。その距離は例えば大よそではあるが東名高速道路で測ると、用賀の東京インターから横浜町田~海老名~厚木を越えて大井松田あたりまでをエンジンの駆動力を使わずに走行することが出来てしまうということになる。ちなみに、アウトランダーPHEVのスペック上のEV走行換算距離は「60.8km」(Premium Package 除く)だ。
「HV」(ハイブリッド)モードでは、制動や減速時にエネルギー回生によるバッテリーの再充電を行い、エンジンと電気モーターを適切に駆動させる。充電が回復して緩やかなアクセルワークが続くと、自動的に「E」モードへ移行される。なお、HVモードでの燃費値は「23.8km/L」と優れた燃費効率を実現している。
そして「GTE」モードでは、TSIエンジンと電気モーターが同時に最大のパワーを発生させるスポーティなモードへと変貌。エンジンやモーター以外にも、アクセルペダル、ギヤ、パワステ、電子制御ダンパーのセッティングもスポーツモードへと変わり、GTEのパフォーマンスを最大限に引き出すことが出来る。
新社長のスヴェン・シュタイン氏が初登壇
また、7月31日付で退任した庄司茂社長に替わり、これまでフォルクスワーゲン グループ ジャパンの副社長であり社長を兼務することとなったスヴェン・シュタイン氏が、就任後初めてプレス陣の前へ正式に姿を現した。
シュタイン社長はまず、「すでに皆様ご存知かと思いますが、前社長の庄司茂氏は本人の意向を持って7月末日付で退任となりました。そのため、社長の任務は当面の間私が兼務致します」
と語った後、今後のフォルクスワーゲン グループ ジャパンの方向性について以下のように述べた。
「本日、皆様にお伝えしたいことは、過去数ヶ月に渡りマネジメント主導で行って参りました様々な活動は基本的に大きな変更転換をすることはなく継続されるということです。ゴキゲンワーゲンキャンペーンも、これまで通り進めて参ります」
また、同氏は先日発表されたJDパワーアジアパシフィックによる2015年 日本自動車セールス満足度調査の量販ブランドにおいて、フォルクスワーゲンが3年振りに1位を獲得することが出来たことについて、「これからもこの流れを止めることなく、最も身近なパートナーとしてフォルクスワーゲンを一人でも多くの方に知って頂きたい」と述べた後、ゴルフ GTEについて、「ゴルフGTEは単なるエコカーではなく、フォルクスワーゲンらしいエコと走りの融合を実現しています。ドイツでは、ゴルフGTEは昨年末に販売されておりますが、楽しく、魅力的で、高品質な電気自動車として評価されています。さらに、ゴールデンステアリングホイール賞など、すでに3つの賞を受賞しています。」と、ゴルフ GTEが本国で高い評価が得られていることを伝えた。
また、最後に「日本は、ハイブリッドに対する理解が深い国ですので、ぜひ一人でも多くの方にこのゴルフ GTEが持つ、ワクワクするようなスポーティな走りを体験して頂きたいと考えております」と、日本におけるPHVの理解と販売増を期待するコメントもうかがえた。
[テキスト:オートックワン編集部]
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