シエンタはマニアにもオシャレ車と認めさせた!ラテン車の海で奮闘セリ!シエンタ世界征服作戦 その弐(2/2)
- 筆者: 清水 草一
世界最先端のオシャレクロスオーバーと引き分け!
その場にフランス人がいなかったので、仕方なく社長の吉田氏に感想を求めてみると、「けっこういいですよねこのクルマ」と絶賛。ラテン車にどっぷりのその道のプロも、シエンタを見る目はマジであった。
実際に2台を並べて見て、「この勝負、総合的には引き分けではないか?」そんな気がしてきた!世界最先端のオシャレクロスオーバーと引き分け!凄いじゃないかシエンタ!大勝利だ!
そこから待つこと数カ月、我がシエンタがようやく待望の納車となったその直後、今度はこれまた旧知のラテン車専門ショップ『コレツィオーネ』に殴り込みをかけてみた。
アルファロメオやフィアット、シトロエン、プジョー、マセラティなどラテン車の海の中に飛び込んだシエンタ。通常の国産車ならその瞬間に「バリコレに紛れ込んだお笑い芸人」のようになってしまうところだが、それがどうだ!シエンタは負けてなかった!ラテン車の海の中でもしっかりオシャレさん!
トヨタのミニバンが「フランス車みたいですね」
社長の成瀬氏に感想を強要すると、「すごいクルマですね!」と驚嘆の態である。恐らく初めて見たのだろう。マニアは国産車など目に入らない。いっぱい走っていても気付かないのである。
遠慮して本音を隠しているんじゃないかと疑った私は、「何がすごいんですか!?本気で言ってますか!!」と畳み込んでみた。すると返ってきた答えがこれだ。
「いやぁ、フランス車みたいですね」
うおおおお!トヨタのミニバンがフランス車みたいと言われた!これはもう、ブサイク芸人がハリウッドスターみたいと言われたようなものである。これが大勝利でなくてなんだろう!?
このようにして、我がシエンタ世界征服作戦は、順調に滑り出したのであった。
(つづく)
[Text:清水草一]
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