新ジャンルクロスオーバー”トヨタ C-HR”が改めて問う、クルマ本来の愉しさ(4/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正
同じ”TNGA”を採用するプリウスよりもC-HRがより快適な理由
C-HRは4代目プリウスと同じ”TNGA”プラットフォームを使いながら、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は60mm短く、全高はハイブリッドで80mm高い。全幅が35mmワイド化されたとはいえ、走行安定性と乗り心地ではC-HRが不利になりそうだ。
ところが実際乗ってみると、プリウスよりも勝っていた。現行型プリウスは先代型に比べると良く曲がるが、相対的に後輪の接地性が不足気味だ。乗り心地も先代型よりは進歩したが、快適というほどでもない。C-HRは走行安定性のバランスが良く、プリウスよりも快適に感じる。ショックアブソーバーなどの違いも大きいが、開発者は「時間をかけた分だけ熟成された面がある」という。
>>[106枚の画像で徹底チェック!]トヨタ C-HR フォトギャラリー
試乗して似ていると感じたのは、新型のスバル インプレッサスポーツだ。外観やエンジンはまったく異なるが、操舵感と走行安定性、乗り心地のバランスが似ている。クルマが本来あるべき進化をすると、必然的に同じ方向に集約されてくるのだろう。
トヨタ C-HR G[FF・ハイブリッド] 主要諸元
全長x全幅x全高:4360x1795x1550mm/ホイールベース:2640mm/車両重量:1440kg/乗車定員:5名/駆動方式:前輪駆動(FF)/エンジン種類:直列4気筒 DOHC ガソリンエンジン/エンジン最高出力:98ps(72kW)/5200rpm/エンジン最大トルク:14.5kgf-m(142N・m)/3600rpm/モーター種類:交流同期電動機/モーター最高出力:72ps(53kW)/モーター最大トルク:16.6kgf-m(163N・m)/動力用主電池:ニッケル水素電池(6.5Ah)/トランスミッション:電気式無段変速機/メーカー希望小売価格:2,905,200円[消費税込]
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