新ジャンルクロスオーバー”トヨタ C-HR”が改めて問う、クルマ本来の愉しさ(1/4)

新ジャンルクロスオーバー”トヨタ C-HR”が改めて問う、クルマ本来の愉しさ
トヨタ C-HR 公道試乗レポート/渡辺陽一郎 <トヨタ C-HR G-T[4WD・1.2ターボ/ボディカラー:メタルストリームメタリック]>トヨタ C-HR 公道試乗レポート/渡辺陽一郎 トヨタ C-HR 公道試乗レポート/渡辺陽一郎 <トヨタ C-HR G-T[4WD・1.2ターボ/ボディカラー:メタルストリームメタリック]>トヨタ C-HR 公道試乗レポート/渡辺陽一郎 <トヨタ C-HR G[FF・ハイブリッド/ボディカラー:ラディアントグリーンメタリック]>トヨタ C-HR 公道試乗レポート/渡辺陽一郎 <トヨタ C-HR S[FF・ハイブリッド/ボディカラー:イエロー]>トヨタ C-HR 公道試乗レポート/渡辺陽一郎 <トヨタ C-HR G[FF・ハイブリッド/ボディカラー:ラディアントグリーンメタリック]>トヨタ C-HR 公道試乗レポート/渡辺陽一郎 <トヨタ C-HR G[FF・ハイブリッド/ボディカラー:ラディアントグリーンメタリック]>トヨタ C-HR 公道試乗レポート/渡辺陽一郎 <トヨタ C-HR G-T[4WD・1.2ターボ/ボディカラー:メタルストリームメタリック]>トヨタ C-HR 公道試乗レポート/渡辺陽一郎 <トヨタ C-HR G-T[4WD・1.2ターボ/ボディカラー:メタルストリームメタリック]>トヨタ C-HR 公道試乗レポート/渡辺陽一郎 <トヨタ C-HR G-T[4WD・1.2ターボ/ボディカラー:メタルストリームメタリック]>トヨタ C-HR 公道試乗レポート/渡辺陽一郎 画像ギャラリーはこちら

超人気モデルを初めて公道で試す

発売開始直後の新型SUV「トヨタ C-HR」を公道で初試乗した。4代目プリウスに続き採用された”TNGA”(Toyota New Global Architecture)の乗り味とは。デビュー早々バックオーダーを抱えるほどの超人気モデルC-HRのインプレッションを、自動車評論家の渡辺陽一郎さんが速報でお届けする!

>>[106枚の画像でも徹底チェック!]トヨタ C-HR フォトギャラリー

実用性”ばかり”重視したクルマだらけじゃつまらない!

トヨタ C-HR 公道試乗レポート/渡辺陽一郎

最近の新型車は、日産 セレナ、ホンダ フリード&フリードプラス、トヨタ ルーミー&タンク/ダイハツ トール/スバル ジャスティなど、背の高い空間効率の優れた車種が目立つ。居住性が快適で、荷物を積みやすい実用的なクルマは大切だが、それだけでは味気ない。運転の楽しい車種ならマツダ ロードスターRFも発売されたが、2シーターのスポーツカーは逆に実用性が低く、使いにくい面もある。

そんな中、実用性と趣味性のバランスで注目されるのがSUVだ。2016年12月14日にトヨタ C-HRが発売された。全長が4360mm、全幅が1795mmのボディは少しワイドな印象もあるが、SUVの中ではコンパクトな部類に入る。日本の使用環境にも適する。

エンジンは1.8リッターをベースにしたハイブリッド(駆動方式は前輪駆動の2WDのみ)と、1.2リッターのターボ(4WDのみ)で、前者の全高は1550mmだから立体駐車場も使いやすい(ターボの4WDは1565mm)。全国に約4900店舗を展開するトヨタの全店で買えるメリットもあり、注目しておられる読者諸兄も多いと思う。

外観は新鮮でカッコイイが、眺めていると「これがSUVなのか?」という疑問も沸く。最低地上高はハイブリッドの2WDが140mm、ターボの4WDでも155mmだ。一般的にSUVは悪路の走破も視野に入れて180~200mmを確保する。そこで開発者に「C-HRはSUVなのか?」と尋ねた。

これは旧来の”SUV”とは別のジャンルのクルマ

<トヨタ C-HR S[FF・ハイブリッド/ボディカラー:イエロー]>トヨタ C-HR 公道試乗レポート/渡辺陽一郎

「C-HRはSUVとは考えていない。重役からSUVならルーフレールやサンルーフが必要だろうといわれたが、海外仕様も含めて設定はない。一般的な表現ではクロスオーバーだが、背の高いオーリスともいえる。重視したのは何よりも走りとデザインだ」との返答だった。

オジサン世代的には、適度なサイズに収まっていた時代のスポーティなセダンやワゴンを思い出す。『家族で使えて、運転感覚も楽しく、外観もカッコイイ』というクルマだ。かつてのスポーティセダン&ワゴンに今の実用的なトレンドを加えれば、ハッチバックスタイルのC-HRになるのだろう。悪路を走ったり荷物満載でレジャーに使うSUVではない。

そうなるとコンセプトは日産 ジュークに近いが、ターボが4WDのみなのはツジツマが合わない。そこも開発者に尋ねると「海外向けにはターボの2WDや2リッターの自然吸気エンジンも用意している。ただし選択肢を抑えたいので国内仕様のターボは4WDのみにした」と言う。

価格が最も安いターボのS-Tは251万6400円だ。これを2WDにしたと想定し価格差を22万円と勘案すると、229万6400円程度に抑えられる。最大のライバルとなるホンダ ヴェゼル RS ホンダセンシング (2WD/239万円)や、マツダ CX-3 XD プロアクティブ (2WD/259万2000円)と比べても割安感が生じる。グレード構成にはメーカーの都合が感じられて少し寂しい。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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